いま注目の「ぺたんこアディダス」“サンバ以外”のおすすめモデル5選

ドイツ発祥のスポーツメーカー「アディダス(adidas)」。近年おしゃれに関心が高い男性の間で、“ぺたんこアディダス”とも呼ばれる、甲が薄いクラシックなモデルへの注目が高まっています。 なかでも「サンバ(Samba)」は2022年ごろから人気が再燃し、現在も完売や品薄が続いている状態。あまりに人気なので、「狙っているカラーがなかなか手に入らない」「購入したいけど周りの人とかぶりそう」というジレンマを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな方のために今回は、サンバ以外のおすすめモデルを5つご紹介します。冒頭にアディダスの誕生ストーリーをご紹介したうえで、それぞれのモデルについて解説しますので、ぺたんこアディダスが気になっている方はぜひ参考にしてみてください! 兄弟間の対立で生まれたアディダス アディダスの創設者は、父が靴職人の家庭に生まれた「アドルフ・ダスラー」。ブランド名はアドルフのニックネーム「アディ」と、ファーストネームの「ダスラー」から名付けられました。 アドルフは1920年、兄の「ルドルフ・ダスラー」とともに靴製造会社「ダスラー兄弟商会」を立ち上げます。アドルフは陸上選手だった自身の経験から、それぞれの競技に合った専用シューズの必要性を感じ、さまざまなスポーツシューズの開発に情熱を注ぎました。 しかし、兄弟間の意見の対立から1948年に会社を解散。ダスラー兄弟はそれぞれ独立を決意し、アドルフはアディダスを、ルドルフはルーダ(現在のプーマ)を設立します。 アディダスが一躍有名になったのは、1952年のヘルシンキオリンピックのときでした。西ドイツ代表の選手全員がアディダスの靴を履いたことで脚光を浴びます。 アディダスはその後も、テニスシューズの「ハイレット(のちのスタンスミス)」や、 オールレザーのバスケットシューズ「スーパースター」など、数々の名作を発表。現在はスポーツシーンの枠を超え、タウンユースもできるファッションブランドとして、世界中の人々に愛されています。 「ぺたんこアディダス」サンバ以外のおすすめモデル5選 ここからはサンバと同じような特徴を持っているクラシックモデルを5つご紹介します。 1. ガゼル(ガッツレー)/ GAZELLE 「ガゼル(ドイツ読みは「ガッツレー」)」はサンバと同じように、フットボールシューズが原型となっているモデル。1968年のデビュー以来、デザインがほとんど変更されていません。 甲が薄くシャープなシルエット・T字型のトゥ・スリーストライプスなど、サンバによく似た特徴を持っていますが、アウトソールを見れば二つの違いがよく分かります。 サンバはもともと冬期の滑りやすいフィールドで使用することを想定してつくられたシューズ。アウトソールには吸盤のように高いグリップ力を発揮する、3つの穴が空いています。 一方、土や芝のフィールドで使用するトレーニングシューズとして登場したガゼル。アウトソールは小さなスパイクが密集したような形状になっており、その姿はハチの巣のようにも見えます。 ガゼルはカラーバリエーションが非常に豊富なので、コーディネートのワンポイントになるスニーカーをお探しの方にもおすすめです。 2. キャンパス / CAMPUS レジャーやテニス・バスケットボールなどのコートスポーツ向けのシューズとして1983年にリリースされた「キャンパス」。1970年代初頭に高い人気を誇った「トーナメント」というバスケットボールシューズが原型モデルとなっています。 キャンパスはアメリカのヒップホップグループ「ビースティーボーイズ(Beastie Boys)」がミュージックビデオやアルバムのジャケットで着用したことで話題となり、PRをすることなく人気を獲得。トレンドの変化にともない一度は廃盤となりますが、根強いファンの後押しもあり、2001年に復刻されました。 キャンパスはサンバやガゼルに見られるつま先のT字型パーツがなく、クリーンな印象。アッパーも上品な質感のスエード素材なので、ジャケパンスタイルのようなきれいめコーデにも合わせやすいモデルです。 3. キャンパス 80S / CAMPUS 80S リリース当初のキャンパスの要素を継承した「キャンパス 80S」。通常のキャンパスにはシュータンにロゴのプリント、アッパーサイドにモデル名の印字がありますが、キャンパス80Sではそれが省略されています。さらにミニマルなデザインなので、大人ファッションとの相性が抜群。 キャンパスに比べると若干価格は高くなりますが、ブランドのルーツを大切にしたい方や、よりクラシック感のあるモデルが好きな方には、キャンパス 80Sがおすすめです。 またキャンパス80はアッパーの内側のくびれ具合が強めになっていたり、インソールの土踏まずの部分に膨らみがあったりと、足へのフィット感を高めたつくりになっています。足幅が広めの方や甲が高い方は窮屈に感じる場合があるので、0.5〜1cmのサイズアップを検討してみてください。 キャンパスには他にも「キャンパス 00S」「キャンパス 2.0」というモデルもありますが、全体的に厚みのあるデザインのため、今回はご紹介していません。ネット購入する場合はモデル名や写真を必ず確認しましょう。 4. ハンドボール スペツィアル / HANDBALL SPEZIAL 1979年にハンドボール専用のインドアシューズとして登場したハンドボールスペツィアル。2014年に復刻し、サンバに続く勢いで人気が高まっています。 今回ご紹介している他のモデルとの違いは以下の5つ。 サイドから見るとヒールの形状が直線的 スリーストライプスの近くに印字されているモデル名の横にトレフォイルロゴ 縦幅が若干長め 個性的な配色もある ・サンバに似た吸盤状のアウトソール ハンドボールスペツィアルは縦幅が若干長めですが、甲が薄く幅狭な点は他のモデルと同じです。サイズを選ぶ際は縦幅を意識しすぎず、足幅を優先して選ぶとよいでしょう。 5. タバコ グルーエン / TOBACCO GRUEN 1972年にレジャーシューズとしてリリースされた「タバコ グルーエン」。2016年に復刻され、大きな反響を呼びました。 アッパーは毛足の長い合成スエード素材。一部リサイクル素材を含んでいて、環境にも配慮されています。また全体がブラウンカラーでまとめられているのでシックな印象。 スマートなルックスと上品な質感、カラーリングが、大人の男性にぴったりです。 魅力的なクラシックモデルが多数存在するアディダス 今回はアディダスの“サンバ以外”のモデルを5つご紹介しました。 これらのモデルはサンバに似た特徴を持っているものの、それぞれのルーツが異なるため、ディテールには違いがあります。 もしかしたらサンバより自分の足やファッションスタイルに合うモデルが含まれているかもしれません。気になる方はぜひ詳細を見比べてみてください!

大人世代にハマる!デザインや履き心地に優れたWrangler(ラングラー)のジーンズ5選

ジーンズ三大ブランドの一つWrangler(ラングラー)。本当の魅力を知れば、実は大人世代の方にこそハマるブランドです。 本記事ではWranglerのジーンズを厳選して5つ紹介。その魅力や選び方について解説するので参考にしてください。 他にない魅力を持ったWranglerのジーンズを履いて、一味違う大人のファッションを楽しんでみませんか。 Wranglerの歴史 Levi's、Leeより後発のWranglerは、ノースカロライナ州でワークウェアを扱っていたブルーベル社が1943年にケーシー・ジョーンズ社の買収により取得したブランドでした。1947年に入ると、Wranglerブランドはワークからウエスタンの分野へとターゲットを変えていきます。 ジーンズブランドとして世界で初めてデザイナーを起用し、カウボーイ(とくにロデオ)向けに作られたジーンズは独自のデザイン性を持つものに。鞍に乗ったときに履き心地が良く見映えもするデザインで、後にロデオ協会からの公認を受けました。1980年代以降はカウボーイだけでなくジョンレノンなど多くの著名人にも愛され、世界的なジーンズブランドとして確固たる地位を築いたのです。 現在ブルーベル社はVFコーポレーションに買収され消滅しており、日本国内ではエドウイン傘下のLee Japanが販売の権利を保持しています。 Wranglerのジーンズの魅力 Wranglerのジーンズには、他のジーンズとは一味違う独自の魅力がいくつもあります。大人世代の男性もハマる、Wranglerの魅力の数々について解説します。 洗練されたデザイン ロデオ騎手向けに開発された経緯から、Wranglerのジーンズには洗練されたデザイン性があります。 Wranglerは1947年当時ハリウッド西部劇の衣裳デザイナーであったロデオ・ベンを起用し、現在まで受け継がれるモデルのプロトタイプ「11MW」を開発しました。その後のラングラーのジーンズには、ワークスタイルとは違った「7アイコンズ」と呼ばれる機能美から生まれたディテールが存在します。 たとえば、鞍を傷付けないために金属製の留め具(リベット)が平らになっていることや、ハイウエストをスムーズにするためにヨーク部分が後見頃に上から重なること。そしてバックポケットにはWranglerの頭文字Wのステッチが入ること。 これら独自のディテールは、洗練されたデザインへと変わっていきました。 履き心地が良い ロデオ競技にも耐えられる優れた履き心地も、Wranglerのジーンズの魅力のひとつです。 Wranglerのジーンズは馬に乗っている状態で履くことを想定し、鞍に座っても快適なように股上が深く作られています。また、ベルトループがLevi'sなどよりも後ろに2つ多く付けられていて、激しく動いてもズレてくることがありません。 ロデオのハードな動きに負けない耐久性を持ちながら、一方で体に沿った履き心地の良いシルエットを実現。この特徴は、デスクワークを伴う現代のライフスタイルにも適しています。 さまざまな織り方のデニムを楽しめる Wranglerのジーンズは、各年代によって織り方の違うデニム生地を楽しめます。 Levi'sやそれを手本とする多くのジーンズは右綾で織られていて、ザラつきのある生地が特徴です。洗濯を重ねると右回りにねじれが起き、メリハリのある色落ちをします。一方Leeは左綾で織られていて、生地は柔らか。左回りにねじれ、全体的な色落ちをするのが特徴です。 初期のWranglerは左綾で織られていました。その後Wranglerは1964年、生産拡大と同時期にデニム生地のねじれ解消を実現した「ブロークンデニム」を開発します。耐久性と独特な色落ちを持った新たな織り方の生地の誕生です。 この経緯からWranglerには初期の左綾、ブロークンデニム、さらに過渡期のイレギュラーな右綾と、さまざまな織り方の生地が存在します。現行のブロークンデニム以外にも、復刻されたモデルで再現された異なる生地を楽しめますよ。 Wranglerのジーンズの選び方 Wranglerのジーンズは現行・復刻のモデルで特徴が異なります。サイズの選び方と好みのモデルの選び方について解説するので参考にしてください。 ワンサイズ上を選ぶ 洗濯による縮みを考えて、ウエストは実寸よりもワンサイズ上を選ぶと良いでしょう。 サンフォライズド加工(防縮加工)されているとは言え、綿100%の生地は洗濯を繰り返せばワンサイズほど縮みます。大人らしくジャストで履くのが望ましいですが、縮みは考慮してやや余裕を持たせたサイズ感を選ぶのが無難でしょう。 自分の体の実寸が分かれば、サイズ表と比較してワンサイズ上を。洗い済みのジーンズでちょうどいいサイズのものが手元にあれば、そのインチを参考に選べば大丈夫です。 各年代の生地やディテールで選ぶ 感覚的に好みの生地やディテールで選ぶのは、ファッションの本来の楽しみ方です。 Wranglerのジーンズは、各年代によって生地が変容し、ディテールは削除・追加されているのが魅力。現行・復刻それぞれ違った魅力があるので、ファッションとして身に付けて気分が上がるものを見つけてください。直感で決められない場合は、普段のコーデとの相性から逆算するという方法もおすすめです。 シルエットで選ぶ 動きやすさや見た目の印象を考えて、シルエットを重視して選ぶのもおすすめです。 Wranglerのジーンズはロデオ向けに開発された経緯があるので、基本的には体にフィットする洗練されたシルエットのものが多いです。ただ、時代ごとに求められるフィット感も微妙に変わるので、リリース当時と現代では少し形が違ったりもします。 自分のライフスタイルや体格に合ったシルエットのモデルを選ぶと良いでしょう。 Wranglerのジーンズ5選 Wranglerのジーンズでおすすめモデルを現行・復刻の中から5つ紹介します。各モデルの特徴を解説するので、前述の選び方を参考に好みのものをみつけてください。 ARCHIVES(復刻) 11MW 1951モデル まずは、ARCHIVES(復刻)の中から「11MW 1951モデル」を紹介します。 ハリウッド西部劇のカスタムテーラー「ロデオ・ベン・リヒテンシュタイン」を招き、カウボーイ(とくにロデオ競技)向けに作られた初の本格的ジーンズ。当時はまだ左綾のデニム生地で、深い股上とベルトループの多さによって腰回りのホールド感が実現されたのが画期的でした。また、馬に乗ることを前提にしているため、高めに配置されたバックポケットや突起のないリベットといったディテールも誕生。 程よいわたりの太さとテーパードは、多くの人に受け入れられる洗練されたシルエット。当時のこだわりを体感したい方にはおすすめです。 ARCHIVES(復刻) 11MWZ 1958モデル 次に、ARCHIVES(復刻)「11MWZ 1958モデル」を紹介します。 その後長くWranglerの定番として愛された完成形のモデルです。型番の最後のZの文字はジッパー(ZIPPER)のZ。全面の開閉がボタンフライだとロデオ競技中に鞍にひっかかる事故が発生したため、危険回避のためにジッパーが採用されることになりました。また、7アイコンズと呼ばれるWrangler独自のディテールは、より耐久性のある素材へと進化しています。 左綾の生地や程よいシルエットは「11MW 1951モデル」と同じ。大きく違うのは前面の開閉がジッパーかボタンフライか。パッチなどのディテールがわずかに違うので、直感的な好みで選べばOKです。 ARCHIVES(復刻) 10MW 1964モデル Wranglerの中では極めてイレギュラーな右綾のモデル、「10MW 1964モデル」も興味深いアイテムです。 過渡期であった1964年のわずか1年だけリリースされたモデルを再現。Wranglerでは行われてきた巻き縫いではなく、割り縫いによってセルビッジ(耳)が見える仕様になっています。右綾の代表格Levi'sを想起させる仕様とも言えるでしょう。 1951年・1958年の復刻モデルと比べると、ゆったりしたわたり幅からテーパードがしっかりかかったシルエット。いつも履いているジーンズの延長でWranglerのおもしろさを体感したい方におすすめのモデルです。 USA企画(現行) 13MWZ USA企画で発売されている現行モデル13MWZは、コストパフォーマンスの良いモデルです。 13MWZは、Wranglerの代表モデル11MWZの後継モデル。このアイテムは1964年誕生時の13MWZモデルをベースに復刻され、現在も本国アメリカで発売が続いています。 7アイコンズ以外に最も大きな特徴は、ブロークンデニムというWrangler独自の生地。右綾や左綾の生地はいずれも、履き込み洗濯を繰り返すうちにねじれを生じるのが問題でした。ブロークンデニムは綾織の綾目を崩した特殊な織物で、手触りが柔らかく洗ってもねじれる問題がありません。 やや細身でテーパードがかかった現代的なシルエット。リーズナブルな価格でWranglerらしい醍醐味を味わえますよ。 USA企画(現行) 936 スリムフィット 最後に紹介するのは、USA企画の現行モデル「936 スリムフィット」です。 こちらは現行モデル13MWZのスリムフィットバージョン。7アイコンズと呼ばれるディテールやブロークンデニム生地はそのままに、わたり幅だけをさらにスリムにしています。ただし、あくまでも原点はカウボーイ向けなので、ブーツを履けるように膝から裾まではストレートで13MWZと同じ太さに調整。 かなりフィット感のあるシルエットで、細身の方やスマートに着こなしたい方にとくにハマるモデルです。 Wranglerのジーンズを履いて 本記事では、大人世代におすすめのWranglerのジーンズを5つ紹介しました。 Wranglerのジーンズは他にはないデザイン性と履き心地が魅力です。いろいろな生地やシルエットでできたモデルを吟味して、ぜひ好みの1本を見つけてください。 履くと実はかっこいいWranglerのジーンズ。ぜひ気に入ったモデルを手に入れて、同年代の大人男性と差を付けましょう。

【2025最新】初心者にぴったり!ブランド別のランニングシューズおすすめアイテム4選。選び方のポイントは?

これからランニングを始める方は“自分にあった”シューズを選びましょう。 ランニングシューズは同じ形状をしていても機能性が全く異なります。レベルや目的に合わないシューズを選ぶと怪我の原因にもつながるため注意が必要です。 この記事では、トライアスロンで世界大会に出場した筆者が、初心者ランナーにおすすめのブランドとシューズをご紹介します。各ブランドの誕生秘話、歴史についても言及しました。シューズ選びもランニングの楽しみの一つです。ぜひ最後まで読んでみてください。 初心者向け。ランニングシューズの選び方は? ランニングシューズの選び方にはいくつかポイントがあります。ここでは、「クッション性」「安定感」「サイズ感」に加え、各ブランドの特徴や魅力をご紹介します。 クッション性に優れたシューズを選ぶ 1つ目のポイントはクッション性です。 ランニング時に足にかかる衝撃は体重の3倍以上といわれています。ランニング用の“脚”ができていない初心者ランナーはその衝撃に耐えられずに怪我のリスクが高まります。 ランニングシューズもさまざまな機能が搭載されたアイテムが登場していますが、軽量性や反発性に優れたシューズは中上級者向け。初心者が使用するとかえって足への負担が高まり、怪我の原因にもなります。筆者もレベル感に合わないシューズを履いて怪我をした初心者ランナーをたくさん見てきました。 まずは、衝撃を緩和して足への負担を軽減してくれるクッション性に優れたシューズを選んでみましょう。 安定感のあるシューズを選ぶ クッション性と同じくらい重要なのが、安定感のあるシューズ選びです。 初心者ランナーは走りが安定していないため怪我や疲労の原因となります。安定性のあるシューズを選ぶことで安定したフォーム、走りに近づきます。間違ったフォームがクセづく前に安定感のあるシューズで正しいランニングの形を身につけましょう。 自分に適したサイズ感のシューズを選ぶ 自分に適したサイズ感のシューズを選ぶのも、ランニングシューズ選びの重要ポイントです。ランニングシューズは大きすぎても小さすぎても怪我や故障の原因となるため、自分の足に最適なサイズを選ぶ必要があります。 購入時は、かかととつま先の1番長い部分を計測しておくのがおすすめです。この計測値から1cm程度のサイズを選んでみましょう。またブランドによっては縦の長さだけでなく、足幅を選べるアイテムも用意されています。自分の足の特徴を把握しておくと、よりフィット感の高いランニングシューズで出会えます。 ブランドの特徴から選ぶ ブランドの歴史や魅力を知っておくのも、シューズ選びの助けとなります。ここでは主要なシューズブランドの特徴をご紹介します。 adidas:機能性とデザイン性に優れたコスパ抜群のブランド adidasは1948年にドイツで誕生した世界的なスポーツブランドです。 靴職人の息子として生まれた創業者のアドルフ・ダスラー氏は、兄ルドルフ氏と靴の製造会社を設立。陸上競技をしていた経験からアスリート目線のシューズの制作に取りかかります。 兄弟が作るシューズはアスリートから高い評価を得ますが、二人の意見が徐々に対立していき、それぞれが独立することに。アドルフ・ダスラー氏は自身の経験、価値観を反映したスポーツブランドadidasを設立します(ちなみに兄のルドルフ氏は、PUMAを創業)。 adidasを世界的なブランドに押し上げたのは創業から4年後のヘルシンキオリンピック。当時の西ドイツの選手全員がadidasのシューズを着用したことから世界中の注目を浴びました。 ASICS:日本人の足に抜群のフィット感と安定感 ASICSは1949年に日本で誕生したスポーツブランドです。 ASICSの社名は、Anima Sana in Corpore Sano(健全な身体に健全な精神があれかし)に由来しています。この哲学は創業から今日に至るまで受け継がれ、日本のみならず世界中の人々の心身と健康をサポートしてきました。 ASICSシューズの特徴は、抜群のフィット感です。一般的な日本人は、足の甲が高く、足肌が広い傾向にあります。そのため、海外ブランドのシューズを履くと窮屈に感じる方も多いのではないでしょうか。 ASICSは、日本人の足の形にあった型を採用しているので他のブランドにはない安定性とフィット感を実現。初心者ランナーにぜひ試してほしいブランドです。 HOKA ONE ONE:驚きのクッション性とデザイン性 HOKA ONE ONEは、2009年にフランスで誕生したスポーツブランドです。HOKA ONE ONEは、ニュージーランドの先住民マオリ族の言葉で「Time to Fly(さぁ、飛ぼう)」との意味が込められています。 HOKAは、誕生して日が浅く、馴染のない方も多いことでしょう。しかし、クッション性に優れた厚底のシューズは多くのファンを持ち、多くのアスリートに愛用されています。 プロのトレイルランナーであった創業者は、トレイルランニング用のシューズの進化の遅れとトレイルランナーの怪我の多さを懸念。着地から蹴り出しまでの一連の動作を効率化し脚への負担を軽減させるためにシューズの開発に取り組みました。 そうして誕生したHOKAは、柔らかなクッション性と反発力でランナーの足をサポートしてきました。 New Balance:初心者ランナーにぜひ履いてもらいたい高い安定性 1906年にアメリカ・ボストンで創業されたNew Balance。他のスポーツブランドとは異なり創業当初は扁平足など矯正用のシューズを製造するメーカーとして誕生しました。 そのため、New Balanceのブランド名には「履いた人に新しい(new)バランス(balance)感覚をもたらす」。という意味が込められています。 New Balanceが一般向けのランニングシューズの販売を開始したのは1960年代。矯正用シューズを制作してきたノウハウを生かした高性能のシューズは瞬く間に多くのランナーを虜にしました。 創業から現在に至るまで高い安定性を保持するNew Balanceは初心者ランナーにぜひ着用してほしいブランドの一つです。 初心者ランナーのおすすめのランニングシューズ4選 ここでは、初心者ランナーにおすすめのランニングシューズを主要ブランドから一足ずつご紹介します。 adidas│ADIZERO(アディゼロ)SL LIZ85 重量240 g(27 cm片足重量)おすすめのポイントフィット感、軽量、安定性 「日本人ランナーに最高のフィット感を提供する」をテーマに2005年から開発されたADIZEROシリーズ。0.01mm単位までこだわって生み出された製品は、日本人ランナーに抜群のフィット感と安定した走りをもたらしました。 ADIZEROのネーミングは、「ZERO」からの挑戦という意味が込められています。日本人が世界と戦えるシューズを作りたいという決意の表れなのです。 そんなADIZEROから初心者やジョグ向けにリリースされたSLシリーズ。ソールには、軽量かつクッション性に優れたLIGHTSTRIKE EVAを採用。高いグリップ力も味方となり安定した走りを実現しました。 初心者向けですがADIZEROのこだわり抜かれた機能がつまったハイスペックな一足。ランニング用の“脚”がまだ作れていない初心者の強い味方となるでしょう。 https://funday.jp/article/5355/ ASICS│GT-2000 12 重量約270 g(27 cm片足重量)おすすめのポイント安定性、クッション性、フィット感 日本人ランナーのほとんどが一度は履いたことがあるであろうASICS。そんなASICSの最初の一足におすすめのGT2000シリーズをご紹介します。 GT2000シリーズは、安定感に優れているため、エリートランナーのリカバリージョグなど汎用性が高く活用されている定番アイテム。GT-2000 12はGTシリーズの最新作で12代目のモデルとなります。 これまでのGT2000から安定性をさらにパワーアップさせ快適性が向上。「もっと気軽に快適に。明日も走りたくなる」とのコンセプト通りランニングが楽しくなる仕掛けが組み込まれています。 跳ねるような反発素材のFF BLAST PLUSをミッドソール全面に採用。また、クッション性に優れたPureGELをかかと部内に装備することで弾むような走りをサポートしてくれます。 日本人ランナーの定番ブランド、人気アイテムでランニングを快適に楽しんでみませんか? https://funday.jp/article/2409/ HOKA ONE ONE│BONDI(ボンダイ) 8 重量約307 g(27 cm片足重量)おすすめのポイントクッション性、安定感、デザイン性 HOKA ONE ONEのシューズの中でも最もクッション性に優れたアイテムがBONDIシリーズ。“雲の上を走っている”ような柔らかな履き心地が特徴のシューズです。 ソールには弾力性のある素材を使用しているので脚への負担を軽減。程よい反発性から快適で安定した走りをサポートしてくれます。 HOKAのシューズはデザイン性の高さも人気の理由です。BONDIシリーズも重厚感があるシルエットで無駄のない洗練されたデザインからタウンユースとしても活躍します。ランニングシューズの見た目に抵抗がある方はぜひチェックしてみてください。 今回ご紹介するシューズの中で最も重量はありますが、クッション性はピカイチのシューズだと筆者は考えます。 https://funday.jp/article/6137/ New Balance:Fresh Foam X Evoz v3 FG3 重量約270 g(27 cm片足重量)おすすめのポイント安定感、クッション性、ソフトな履き心地 New Balanceのランニングシューズは大きく「Fresh Foam」と「FuelCell」シリーズに分けられます。初心者ランナーはクッション性に優れた「Fresh Foam」のシューズを選びましょう。 Evoz v3は「砂浜を走る時の心地よさ」をコンセプトに作られており、柔らかな履き心地が特徴のシューズです。安定性に優れた厚底の設計になっているため軽快かつ安心してランニングを楽しめます。 ジョギングやゆっくり長く走る際に重宝できる一足のため健康目的のランニングにもおすすめ。長時間のランニングでもクッション性と安定性で足元をしっかりとサポートしてくれます。 楽しく、無理なくランニングを続けたい方にピッタリの一足です。 https://funday.jp/article/4619/ ワクワクするシューズでランニングを楽しもう 初心者ランナーにおすすめのシューズブランドとイチオシのアイテムをご紹介しました。 今回ご紹介したシューズはどれもクッション性、安定性に優れているため初心者におすすめのアイテムばかり。シューズ選びに迷ったら「ワクワクする」モノを選んでみてください。 筆者もこれまで50足以上シューズを履いてきましたが最後の決め手は「ワクワク」するかどうかです。ランニングを続けるコツは「正しいシューズ選び」と「楽しむ」こと。気分が上がるお気に入りの一足で走り出しましょう。

★大人の男性に似合う老舗ブランド・ブルックスブラザーズのロゴ入りアイテム5選

世界最古のファッションブランドと言われている「ブルックスブラザーズ(Brooks Brothers)」。アメリカの国旗が星条旗に定められた1818年に創立されました。 ブルックスブラザーズのアイコンの一つとなっているのが、「ゴールデンフリース」と呼ばれるリボンで吊るされた子羊のマークです。今回はそのマークが刺繍されたアイテムの中から大人の男性におすすめのものを5つご紹介させていただきます。また、ゴールデンフリースマークの由来と、ブルックスブラザーズのサイズ感についても解説していますので、ぜひあわせて読んでみてください。 ギリシア神話に登場する秘宝「ゴールデンフリース」 1818年、ヘンリー・サンズ・ブルックスは、ニューヨークに製造と販売を兼業する会社「H.&D.H. ブルックス社」を創業。ヘンリーの亡き後は息子たちが家業を引き継ぎました。 1850年には社名を「ブルックスブラザーズ」に改名。会社の商標にリボンで吊るされた子羊のマーク「ゴールデンフリース」が採用されました。 実はこのゴールデンフリースにはブルックスブラザーズよりもはるかに長い歴史があります。1430年、ブルゴーニュ公爵のフィリップ3世は、結婚相手のイザベラを称えようと、新しい勲位を創設し、騎士団をつくりました。 その紋章のモチーフに選ばれたのが、ギリシア神話に登場する、翼を持った金色の羊の毛皮(ゴールデンフリース)でした。ゴールデンフリースは木に吊り下げられ、眠らないドラゴンによって守られる秘宝として描かれています。 このマークはゴールデンフリース騎士団の紋章に選ばれて以来、ファインウール(繊維の細い高級ウール)のシンボルとなりました。その後ヨーロッパの毛織物商が、読み書きできない民衆に毛織物を宣伝する手段としてこのマークを使うように。  ブルックスブラザーズではヨーロッパのそうした伝統を象徴するものとしてゴールデンフリースをシンボルマークにしたのではないかと語り継がれています。 ブルックスブラザーズのサイズ感 ブルックスブラザーズは日本にも店舗がありますが、欧米人の体型を基準に作られているため、普段自分が着ているサイズ表記のものをそのまま選んでしまうと大きく感じます。 ブルックスブラザーズのサイズは基本的にXS・S・Mといった表記です。選び方としては、普段日本のブランドでSを着ている方はXS、Mを着ている方はSというように、「普段の1サイズ下の表記のもの」を選ぶとちょうどいいサイズ感で着ることができます。 ブルックスブラザーズの紳士服はくびれていないストレートなシルエットのものが多いので、比較的どのような体型の方でも着こなしやすいのが特長です。 ブルックスブラザーズのロゴ入りアイテム5選 ここからはゴールデンフリースマークが刺繍されたアイテムを5つご紹介します。 1. コットンツイル GFロゴ ベースボールキャップ 最初にご紹介するのは、コットンツイル地のベースボールキャップです。正面にゴールデンフリースマーク、背面にはブルックスブラザーズが創業した年「1818」マークが刺繍されています。ワンサイズのみですが、後部のアジャスターでサイズ調節可能です。 カラーは7色展開。大人の男性にはカジュアル感が薄まるベーシックカラーがおすすめです。 2. GF コットンジャージー ヘビーウェイト Tシャツ 続いてはゆったりとしたボックスシルエットのTシャツです。約13オンスの厚手で肌が透けにくい生地が使用されています。シンプルだけれども存在感のあるシルエットなので、1枚で着てもさまになります。大人の男性はだらしなく見えない素材とシルエットのTシャツを選ぶことがポイントです。 3. ノンアイロン GF ストレッチコットン カジュアルシャツ Regent Fit 次にご紹介するのは、繊維が長く肌ざわりの良い「スーピマコットン」のシャツです。洗濯してもシワになりにくい“形態安定加工”が施されているためお手入れも簡単。コーディネートに取り入れやすいベーシックな3色展開です。 ブルックスブラザーズにノンアイロンシャツが登場したのは1953年。出張が多いお客さまのニーズに応える形で誕生しました。ノンアイロンシャツはアップデートし続けており、多くの人に支持されているアイテムです。 4. ストレッチコットン フーデッドパーカー こちらはプルオーバータイプのパーカーです。フードの内側に本体色と異なるカラーが使用されているのがポイント。また、ストレッチ性のある素材なので動きやすく、着心地も抜群です。柄シャツを首元からのぞかせるレイヤードスタイルもおすすめ。 5. コットンジャージー フルジップ フーディー 最後にご紹介するのは脱ぎ着しやすいフルジップタイプのパーカーです。素材は綿100%のジャージー素材。ゴールデンフリースのマークが本体と同系色の糸で刺繍されているのでカジュアル感が抑えられ、パーカーでもきれいめに着こなせます。 ライターからひとこと 今回はブルックスブラザーズのアイコン「ゴールデンフリースマーク」が刺繍されたアイテムをご紹介しました。2世紀にわたって多くの人々から愛され続けている老舗ブランドの魅力が伝わりましたでしょうか。ブルックスブラザーズには流行に左右されない定番アイテムが揃っているので、ぜひ今後もチェックしてみてください。

スイスの100年ブランドMIDO(ミドー)のおすすめ腕時計5選

スイスといえば高級腕時計の“聖地”として世界中のファンから知られています。そんなスイスで100年以上の歴史を誇るブランドがMIDO(ミドー)です。長い年月で積み上げられたノウハウと信頼は、多くの腕時計ファンを魅了してきました。 今回はそんなMIDOの魅力と、大人メンズにおすすめの腕時計をご紹介します。 創業100年の老舗ブランドMIDOの魅力とは MIDOの創業は今から約100年前の1918年。スイス時計産業の拠点の1つであるル・ロックルの工房でその歴史はスタートしました。 創業当初はレディースウォッチが人気を博したMIDOですが、次第にその高い機能性が脚光を浴び始めます。1930年に開発したコルク素材をリューズに用いた独自の防水時計を皮切りに、精巧な機械式時計を次々と発売。高い機能性は世の男性から支持を集め、メンズウォッチとしても人気ブランドの仲間入りをはたしました。 現在にいたるまでその歴史は続いていますが、高級腕時計の“聖地”とも呼べるスイスの地で、100年以上の歴史を重ねてきた事実がブランドの高いクオリティを証明しています。 普遍的なデザインと高い機能性に加えコスパのよさもブランドの強み MIDOは伝統的な機械式時計として高い機能性を誇りますが、流行に左右されない普遍的なデザインも魅力です。「時代を超えることが真に優れたデザインの証」という信念を大事にしており、一時的なトレンドを追いかけるのではなく、長い時間をかけて愛されるデザインを採用してきました。 とくに歴史的な建築物からデザインの着想を得ており、アイテムはどれも年齢を重ねた大人メンズによく似合う落ち着きと気品を感じさせます。 またMIDOはスイスの機械式時計でありながら、10万円前後とコストパフォーマンスに優れているのも魅力です。スウォッチグループに所属することで高品質の腕時計を低コストで安定的に生産できる体制を構築。スウォッチグループの信頼性は世界中に知られており、『オメガ』や『ブランパン』『ハミルトン』といった高級腕時計ブランドも同グループの一員です。 大人メンズにおすすめのMIDOの腕時計5選 ここからはMIDOの腕時計の中から大人メンズにおすすめのモデルを5つご紹介します。今回はMIDOの各シリーズから1本ずつアイテムを厳選しました。 MIDOは歴史的建築物からデザインの着想を得ており、各シリーズはそれぞれインスピレーションを得た建築物が違っています。シリーズごとの特徴を把握しておくと、アイテム選びの助けになります。 シリーズ特徴マルチフォートジュネーブの湖から着想を得たストライプのデザインが特徴バロンチェッリミラノの大聖堂ガレリアをモデルにクラシカルな仕上がりコマンダーパリのエッフェル塔をモチーフにしたモダンなデザインが魅力オーシャンスターMIDOのダイバーズウォッチ。エウロパ岬をのぞむ灯台がモチーフベルーナロイヤル・アルバート・ホールが着想を得ており放射状のサンレイデザインが特徴 1.マルチフォート まずご紹介するのが『マルチフォート』。 マルチフォートシリーズは1934年に初代シリーズが登場し、発売当時は自動巻きムーブメントを搭載して多くの腕時計ファンから注目を集めました。デザインの特徴は文字盤に施されたジュネーブストライプ。機械式時計では19世紀後半から多用される装飾仕上げで、スイスの都市ジュネーブの湖から着想を得たとされています。 落ち着きのあるデザインはオン・オフの使い分けが可能で、42mm径とやや大きめのサイズ感で視認性の高さも魅力です。自動巻きムーブメントにはキャリバー80を採用し最大80時間のパワーリザーブを誇ります。 MIDOを初めて購入するという方にもおすすめしたいベーシックなモデルです。 2.バロンチェッリ ヘリテージ ジェントルマン 続いてご紹介するのが『バロンチェッリ ヘリテージ ジェントルマン』です。 バロンチェッリは、イタリア・ミラノの大聖堂ガレリアから着想を得たシリーズです。1976年の誕生当時からクラシックなデザインが特徴で、王道の腕時計を探している方におすすめです。 細いベゼルとシンプルな文字盤は奇をてらわないMIDOらしさを感じさせ、ドレスウォッチとして着用するのにもぴったり。機械式時計を初めて購入する方の“最初に一本”としても相応しいアイテムです。 3.コマンダー ビッグデイト 1959年に登場したコマンダーシリーズはモダンな現代的エッセンスを感じさせるデザインが特徴です。着想を得たのはパリのエッフェル塔で、建築物に宿る力強さや美しい曲線や斜線といった個性を腕時計のデザインにしっかりと落とし込んでいます。 『コマンダー ビッグデイト』は6時位置にビッグデイト表示や、インデックスや針にミントグリーンの夜光塗料を用いるなど視認性の高さを追及。ロングパワーリザーブ80時間のムーブメントを採用するなど、機能性の高さも同モデルの魅力です 4.オーシャンスター トリビュート MIDOが誇るダイバーズウォッチシリーズがオーシャンスターです。アフリカとヨーロッパを隔てるジブラルタル海峡。その最南端に位置するエウロパ岬をのぞむ灯台から、デザインの着想を得ています。 20気圧(200m防水)に加え、逆回転防止ベゼルやリューズガードなどダイバーズウォッチとしてプロ仕様のスペックを採用。キャリバー80自動巻きムーブメントを搭載し、最大80時間のパワーリザーブに対応しており、タフな環境下でもしっかりと時を刻んでくれます。 『オーシャンスター トリビュート』は1960年代のダイバーズモデルの美学的コードを再解釈してデザインされており、普段使いにもよく似合います。 5.ベルーナ サンレイ イギリスにあるロイヤル・アルバート・ホールは、1871年の開場以来バレエやコンサート、スポーツなど世界的なイベントを数多く開催してきた歴史的建築物です。このホールから着想を得たシリーズが、ベルーナ。文字盤には放射状に太陽光のような装飾を意味する「サンレイギョーシェ」が施され、上品な雰囲気を感じさせます。 ベルーナ サンレイは、ケースにポリッシュとサテン仕上げを組み合わせて絶妙な質感を演出。インデックス部分がやや浮き出るようなアプライドインデックスや、曜日と日付を表示するデイデイトを採用するなど、視認性に優れているのも魅力です。 MIDOの普遍的な魅力をその手に。クロノメーターモデルも要チェック 今回はスイスで100年以上の歴史を誇る老舗腕時計ブランド、MIDO(ミドー)の魅力とおすすめモデルをご紹介しました。 MIDOは流行を追いかけない普遍的なデザインを信条としており、アイテムのデザインには歴史的建造物から着想を得ています。そのためオン・オフを問わず柔軟な使い分けができるため、長く使っていても飽きがこないブランドです。 またMIDOには通常のモデルだけでなく、厳しい検査項目に合格したムーブメントを搭載する高性能モデルの「クロノメーターモデル」が存在します。これはスイス公認のクロノメーター検定協会(COSC)が示した検査基準をクリアしたモデルにのみ与えられるものです。MIDOは一般モデルでも十分に高い性能を誇りますが、よりハイランクなモデルを選びたい方はクロノメーターモデルもチェックしてみてください。

どちらを選ぶ?ハイドロフラスクのタンブラーを種類別に徹底比較

高い保温保冷性能とおしゃれなデザイン性から多くのユーザーから支持を集めるハイドロフラスク。筆者もブランドの製品を愛用しており、外出先や自宅での作業中でも、長時間適温をキープしてくれる性能の高さに大満足しています。 今回はそんなハイドロフラスクのタンブラーをご紹介。2種類のシリーズの違いを徹底比較していますので、ハイドロフラスクのタンブラー選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。 ハイドロフラスクはアメリカで創業したボトルブランド タンブラーの比較をする前に、ハイドロフラスクのブランドについてご紹介します。 ハイドロフラスクは2009年にアメリカで創業したボトルブランドです。オレゴン州を拠点に、アクティブなライフスタイルを好むユーザー向けの商品を開発。創業からわずか2年で売上100万ドル超えを達成するなど、人気ブランドへと成長しました。とくにハワイではアクティブにライフスタイルを楽しむ“ロコ”からの支持も厚く、こうしたユーザーから口コミが広がり、世界中に愛好者が拡大しました。 製品を実際に確認すると分かるのですが、まず目を引くのがデザイン性。表面はマットな質感となっており、心地よい手触りの良さも特長です。かわいらしいロゴや、豊富なカラーバリエーションもアクティブなライフスタイルを好む大人の心を掴んでいます。 特許を取得した独自の真空断熱構造で保温保冷性能と軽量化を両立 ハイドロフラスクの製品は機能性にも優れており、とくに特許を取得した独自の真空断熱構造技術「TempShield™(テンプシールド)」がポイントです。 この技術を活かして、ボトル底部を密閉し確実な真空を生み出すことで高い保温保冷効果を実現。底部を密閉する従来の重厚な蓋が不要となるため、軽量化に成功したのも魅力です。実際にハイドロフラスクの製品を持ってみると、他のブランドとは違いその軽さに驚きます。 また、この重厚な蓋が不要な点はデザイン性にも活かされており、ボトル表面に余計な継ぎ目がなくスタイリッシュな仕上がりが可能となりました。 ハイドロフラスクの「オールアラウンドタンブラー」と「オールアラウンド トラベルタンブラー」の違いは? さて、今回ご紹介するハイドロフラスクのタンブラーは「オールアラウンド(All Around)」と名付けられています。屋内外のどんな場所でも使用できる機能性と、使い勝手の良さを追及した製品です。 このオールアラウンドには大きく2種類のシリーズに分かれており、1つは「オールアラウンド タンブラー」。もう1つは「オールアラウンド トラベルタンブラー」です。 それぞれ違いを比較していきましょう。 定番はオールアラウンドタンブラー。オールアラウンドトラベルタンブラーは屋外での持ち運びやファッション性が人気 まず、「オールアラウンドタンブラー」は、ハイドロフラスクから最初に発売されたタンブラー商品です。グラスのような形状に蓋を付けた一般的なタンブラーで、屋内外を問わずどんなシーンにもよく似合う定番商品といえます。 一方の「オールアラウンドトラベルタンブラー」は2024年に発売された新商品で、大きな持ち手とタンブラーの下部分がくびれた個性的なデザインが特長。「トラベル(旅行)」と名付けられているだけあって、より屋外での持ち運びが意識されており、ストローが付属しているのも便利。またタンブラーを持ち歩く=ファッショナブルというトレンドを反映しているのも、オールアラウンドトラベルタンブラーの特長でしょう。 選び方のポイントは3つ では、より詳しい違いを見ながら、どちらの種類を選べばよいのか検討していきます。先に結論を紹介しておくと、 屋内外のさまざまな場面で汎用的に使える種類なら「オールアラウンドタンブラー」 屋外での活動をメインに、容量や持ちやすさを優先するなら「オールアラウンドトラベルタンブラー」 を選んでみましょう。 種類All Around タンブラーAll Around トラベルタンブラー形状シンプルなグラスタイプくびれのある個性的なタイプ持ち手×○保温保冷性能保冷24時間,保温6時間保冷24時間,保温6時間サイズ(oz:オンス)12,16,20,2832,40ストロー×(別途購入可能)○ハミカム構造○○BPAフリー○○ 上記の表を見てみると、両者の違いは形状・持ち手・サイズ・ストローになります。 ここから商品を選ぶ場合のポイントとなるのが、形状・持ち手・サイズの3つです。ストローは別途購入が可能なうえ、「オールアラウンドタンブラー」でも最初からストロー付きの商品も販売されています。ここではあえて選び方のポイントから省きました。 まず形状は、一般的なグラスタイプを選びたいなら「オールアラウンドタンブラー」を選びましょう。どんな場面でも扱いやすい汎用性の高さに優れています。一方で屋外での使用をメインに想定しているなら、「オールアラウンドトラベルタンブラー」のメリットが活きてきます。とくに持ち手があるのは大きなポイントで、持ち運びやストローを使って飲み物を補給するにはぴったりです。 サイズは「オールアラウンドタンブラー」は日常使いにも適した少量サイズが多く、「オールアラウンドトラベルタンブラー」はたっぷりサイズが揃っています。こちらも、屋外で長時間行動するのを想定して、トラベルタンブラーはたっぷり容量が用意されています。 ハイドロフラスクのおすすめ商品を紹介 最後にハイドロフラスクのタンブラーからおすすめの商品を3つご紹介します。 1.オールアラウンド タンブラー 「定番のタンブラーが欲しい」「汎用性に優れている商品を選びたい」なら、オールアラウンド タンブラーがおすすめです。 シンプルなグラスのような形状で、オン・オフや屋内外を問わずどんな場面でも使いやすくなっています。カラーバリエーションやサイズ展開も多いので、好みや用途に合わせた選択肢が広いのもうれしいポイントでしょう。 2.オールアラウンド トラベルタンブラー 「屋外でアクティブに活動したい」「ジョッキのように持ち手があるとうれしい」という方には、オールアラウンド トラベルタンブラーがおすすめでしょう。持ち手があるため屋外での活動でも使いやすく、サイズ感も大きめなので近場への旅行などにもぴったり。くびれのある独特の形状ですが、下部はドリンクホルダーにフィットするためドライブのお供にもおすすめです。 3.オールアラウンド タンブラー ウィズ ストローリッド 「シンプルなデザインでもストロー付を選びたい」という要望に応えてくれるのが、オールアラウンド タンブラー ウィズ ストローリッドです。 オールアラウンドタンブラーと同じグラス形状の種類ですが、こちらは上蓋の部分がストロータイプになっています。わざわざ別売りのストローを購入する必要がないのが便利です。 ただ通常のスライド式の上蓋がないため、両方欲しい場合はスライド式を別途購入する必要があります。 普段使いやアクティビティのお供にハイドロフラスクのタンブラーを 今回はハイドロフラスクのタンブラーをご紹介しました。 海外では環境意識の高まりから、タンブラーを使用する頻度が格段に増えています。日本でもそうした意識は広がっており、とくに若年層を中心にタンブラーは「おしゃれなアイテム」として認識されています。ぜひ大人メンズの方でも、普段使いやアクティビティのお供にタンブラーを1つ購入してみてはいかがでしょうか。

レトロな灯りで日常を照らすエジソンバルブLEDのライトおすすめ5選

今回は、大人気インテリア照明のエジソンバルブLEDライトについてご紹介します。 温かみのあるレトロな雰囲気を醸し出すエジソンバルブLEDライト。部屋に灯りをともすだけではなく、空間をおしゃれな雰囲気に変えてくれます。 エジソンLEDライトの失敗しない選び方のポイント、メリットとデメリットをお伝えします。おしゃれなライトをお探しの方は参考にしてみてください。 エジソンライトバルブLEDとは エジソンライトとは、アメリカの発明家であるトーマス・エジソンから名付けられた電球のことを指します。エジソンが発明した最も古い電球の形を再現して作られており、フィラメント(光を出す部位)が見えているのが特徴です。 時代の流れとともにLEDの需要が高まってきました。エジソンライトのフォルムと明かりをLEDで再現したものがエジソンライトバルブLED。LEDとは思えない温かみとレトロな雰囲気がやさしい灯りをともしてくれます。 エジソンライトバルブLEDのフィラメントは、一つひとつ熟練の職人が丁寧に取り付けています。手間とこだわりがつまったエジソンライトバルブLEDをぜひ手にとってみてください。 エジソンバルブLEDの選び方3選 口金サイズは「E17」と「E26」がメイン まずは、取り付けたい電球の口金(くちがね)サイズをチェックしましょう。 口金とは、電球を取り付ける部位の接続部です。当然、サイズがあわないと取り付けることができないので購入前には、必ず口金サイズを確認してください。 エジソンバルブLEDでは、一般家庭で主に使われている「E17」と「E26」の2サイズ。さらにアンティーク照明でよく使われる「B22」サイズが作られています。 使用したい場所やシーンの明るさで選ぼう 光源の明るさを示すlm(ルーメン)を参考にライト選びをしましょう。 エジソンバルブLEDのライトは、日常使いの照明器具としてではなく、おしゃれなインテリア照明としての活用がおすすめ。照らすための電球ではなく飾るための電球です。 部屋の雰囲気、使用したい空間に応じた明るさのライトを選んでください。 ライトのフォルム、フィラメントの形で選ぼう エジソンバルブLEDのライトには、さまざまなアイテムが用意されています。好みのデザインを選ぶことが大切です。 丸みがかかったライトはレトロ感が強くなり、ロングタイプはスタイリッシュな印象を与えます。エジソンライトの最大の特徴であるフィラメントは、螺旋状のものや真っすぐなものなど形はさまざま。 好みのフォルムとフィラメントの組み合わせからお気に入りのライトを見つけてみてください。 エジソンバルブLEDのライトのおすすめ5選 おすすめのエジソンバルブライトについてご紹介します。口金、サイズ、光量もまとめていますので参考にしてみてください。 エジソンバルブ LED電球 (GLOBEクリア)  まずは、オーソドックスなタイプのエジソンLED電球をご紹介します。 丸みのあるシルエットがレトロ感を出し、アンティークやヴィンテージランプとも相性抜群。まっすぐに作られたフィラメントは、エジソンランプ定番の形になります。 シンプルなデザインだからこそ場所を選ばず、空間に明かりと癒やしを運んでくれるアイテム。調光器対応なので気分や部屋の雰囲気にあった光をお楽しみください。 口金サイズE26サイズ縦12.5cm×横8cm光量350lm エジソンバルブLED E26スパイラル 【ロングゴールド】 エジソンランプの大人気モデルのスパイラルシリーズ。その特徴は美しい螺旋状のフィラメントにあります。 螺旋状の発光ラインは、エジソン電球を象徴する形。照らされた灯りに思わず見惚れてしまうこともしばしば。ロングタイプのシルエットがよりスタイリッシュな大人の男性にピッタリのアイテムです。 レトロであたたかなエジソン電球の真骨頂であるスパイラルシリーズのアイテムを取り入れてみてはいかがですか? 一つひとつ丁寧に巻いて作られた螺旋状のフィラメントがワンランク上の部屋をコーディネートしてくれます。 口金サイズE26サイズ縦12.5cm×横5.8cm光量230lm エジソンバルブ LED電球 (ミニGlobeクリア) 電球色 2個セット ミニサイズの電球をお探しの方におすすめのタイプをご紹介します。 一般的な小さいサイズの電球は女性っぽいかわいらしさが出てしまいます。しかし、フィラメントが丸見えのエジソンライトは無骨な雰囲気で小さなサイズ感でもカッコよさを演出できます。 シャンデリアや複数灯タイプの照明器具への取り付けの際にもおすすめです。一つでも存在感を発揮しますが複数灯でさらにおしゃれに明かりをともしてくれます。 口金サイズE17サイズ縦6cm×横3.9cm光量325lm  エジソンバルブ LED電球  (ロングゴールド) ノスタルジア  明るさを抑えてノスタルジックな雰囲気を出してくれるノスタルジアシリーズ。空間を「照らす」ためではなく「飾る」ためのライトです。 ノスタルジアシリーズは、ずっと眺めていられるやさしい明かりが特徴。本当にLED?と疑いたくなるような懐かしさを感じるアイテムです。丸みを帯びた電球に比べてモダンで都会的なイメージをもつロングタイプ。スタイリッシュな空間と合わせることでよりオシャレに映えることでしょう。 考えごとをするときや、何も考えずに頭や心を空っぽにしたいときにピッタリのアイテム。日常使いのランプにはない落ち着きと癒やしを求める方はぜひ手にとってみてください。 口金サイズE26サイズ縦14.5cm×横6.4cm光量200lm  エジソンバルブ LED電球 シングル (ロングゴールド) 1本線  やさしい灯りが特徴の1本線タイプのランプは、落ち着いた雰囲気の調光を好む男性におすすめのアイテムです。 「裸電球で使っても眩しくないLED電球が欲しい」という要望に応えて作られたランプ。明るさを極端に抑えて温かみを届けてくれます。 インテリア照明、アクセント照明としての使用がおすすめ。1本線タイプのランプをともすことで、部屋の空間が、バーや落ち着いた雰囲気のカフェに様変わりします。 口金サイズE26サイズ縦13.5cm×横5.7cm光量60lm エジソンバルブLEDのライトのメリットはオシャレさとコスパのよさ エジソンバルブLEDのライトのメリットについてご紹介します。 空間をオシャレに照らしくてくれる エジソンバルブLEDのライトの最大のメリットはデザイン性の高さ。無骨なデザインとフィラメントから放たれる灯りは男心をくすぐります。 エジソンライトを取り付けることで、カフェやバーのようなオシャレな空間に。インテリアにこだわりをもつ男性にぜひ取り入れてほしいアイテムです エジソンバルブLEDで電気代が安くなる エジソンライトバルブLEDは、白熱電球に比べて約85%消費電力を抑えられると言われており、電気代がお得になります。 白熱球は、電力でフィラメントを発熱させることで発光しています。一方、LEDライトは、電力のほとんどを発光することに使うので熱を出さず余計な電力を使用しません。そのため少ない消費電力で明かりをともすことができるのです。 エジソンバルブLEDライトのデメリットは明るさ不足 光量に物足りなさを感じる方もいるかもしれません。エジソンバルブLEDライトは雰囲気重視の電球のため、日常使いの照明器具には適しません。 一般的なLED電球と比べると抑えめの明るさになっています。キッチンやリビングで使用する場合は、複数灯がおすすめです。 エジソンバルブLEDライトの明るさは、間接照明や補助灯として重宝できると筆者は考えています。ぜひ参考にしてみてください。 オシャレな電球を探している男性におすすめのエジソンバルブLEDライト オシャレな空間を好む男性におすすめのエジソンバルブLEDライトについてご紹介しました。 エジソンライトの独創的なデザインは、ヴィンテージ調のカフェやバーで多く取り入れられています。シンプルなソケットに吊り下げるだけで、温かみと癒やしを演出してくれる究極のおしゃれアイテムです。 生活空間をおしゃれにすることで、気分も明るくなり日常生活がより豊かになります。エジソンLEDライトを選ぶ際は、口金サイズ、使用したいシーンを考慮してお気に入りのアイテムを見つけましょう。 今回はインテリア照明としておすすめのエジソンライトをご紹介しました。日常でも使用できるアイテムでは筆者はLOWYAの照明がおすすめです。LOWYAについてはこちらをご覧ください。 https://funday.jp/article/2643/

バスクシャツ御三家「セントジェームス・オーシバル・ルミノア」の特徴とおすすめを大人メンズ向けに解説!

寒い時期のインナーや季節の変わり目に重宝する長袖のカットソー。「大人が着て様になるものがあれば良いな」と思っている方も多いのではないでしょうか? 本記事では大人メンズに向けて、長袖カットソーのひとつバスクシャツを紹介します。バスクシャツの御三家と呼ばれるブランド「セントジェームス・オーシバル・ルミノア」についてそれぞれ解説するので参考にしてください。 真夏以外はオールシーズン着れるバスクシャツを取り入れて、小慣れた大人のファッションを楽しんでください。 バスクシャツとは バスクシャツとは、フランスとスペインにまたがるバスク地方で16世紀頃から漁師や船乗りが着ていた長袖カットソーです。 ワークウエア起源のカットソーとして、バスクシャツにはいくつか特徴があります。 海に落ちたときに脱ぎやすいように大きく横に開いたボートネック 海に落ちても視認性が高いボーダー柄 ひっからずに作業がしやすいようにした九分袖 海風にも負けない耐久性を持った厚手の生地 1850年代に入ると海軍のユニフォームとして採用されました。1920年代に画家ジェラルド・マーフィがリゾートで着たことをきっかけに文化人などに広がり、現在ではファッションアイテムとして市民権を得ています。 バスクシャツの魅力 現代ファッションに落とし込める、バスクシャツの魅力を解説します。いろいろな魅力があるのでぜひ参考にしてください。 涼しげなデザイン性 バスクシャツの魅力でまず挙げられるのは、涼しげなデザイン性です。 横に大きく開いたボートネックは肌を露出しすぎないリラックス感があり、手首の見える九分袖は動きやすく軽やかな印象を与えてくれます。また、象徴的なボーダー柄は大人男性が着ると清潔でチャーミングな雰囲気も。 元々はワークウエアとしての機能だったディテールが、現代ファッションにおいては大人の余裕を感じさせる涼しげなデザインに生まれ変わりますよ。 オールシーズンで使える バスクシャツはオールシーズン使える便利なアイテムです。 寒い時期や暖かい春・秋の時期には、インナーや一枚で長袖カットソーを着る機会もありますよね。バスクシャツは九分袖なので、重ね着をしても袖口が持たつかずインナーとしてぴったり。また、ボーダー柄だけでなく無地もラインナップされているので、一枚で着てもインナーで着ても癖なく使い回しがききます。 分厚い生地なので真夏は着るのがやや難しいですが、それ以外の季節であればオシャレなカットソーとして重宝するのがバスクシャツです。 何年も使える くたびれず何年も使えるのもバスクシャツの大きな魅力のひとつです。 一般的なロンTは繰り返し着ていると少しずつくたびれていってしまいます。一方、バスクシャツは高品質の厚手の生地でとても丈夫なので、何年も着続けることができます。たしかにカットソーとしては高価な部類ですが、高品質かつ何年も着られることを考えればコスパは良好です。 ちなみに、バスクシャツは洗濯によって若干の縮みが起きますが、縮むことで自分の体に馴染んでいくメリットも。快適なシルエットでずっと着れるのはインナーとしてありがたいポイントです。 御三家ブランドの歴史と特徴 バスクシャツには御三家と称されるブランドがあります。人気の3ブランドの歴史と特徴をそれぞれ解説します。 セントジェームス(SAINT JAMES) 最古参ブランド セントジェームスはフランス北部ノルマンディー地方にあるセントジェームス市で1889年に創業した、御三家で最古参のブランドです。 元々は修道院モン・サンミッシェルの干潟の牧草で育った羊の毛で漁師たちの仕事着となるマリンセーターを作っていたセントジェームス。素材をコットンに変えたバスクシャツを作り始めてから100年以上、現在まで流行に流されず伝統を守り続けています。 ややゆったりとしたサイズ感のモデルが多く、洗濯を重ねると縦縮みする傾向にあるのが特徴です。 オーシバル(ORCIVAL) 独自の生地 オーシバルは、フランス中央・オーヴェルニュ地方にある同名の村の名前にちなんで1939年に誕生しました。1947年からはフランス海軍に生地を提供し、後にユニフォームとしてバスクシャツが取り入れられました。 オーシバルを代表するラッセル(RACHEL)というモデルに使われる生地の編み機は、フランス国内に数台しか現存していない貴重なもの。ラッセル生地は、複雑に編まれることで繰り返し着て洗濯してもヨレにくいタフさが特徴です。 セントジェームスとは違い、オーシバルはジャストなサイズ感で横縮みする特徴があります。 ルミノア(Le minor)すべての工程をフランス国内で  ルミノアは1936年、マリー=アン・ルミノアがフランス北西部にあるブルターニュ地方で創業しました。伝統的な民族衣装や人形の衣装の制作から始まり、既製服の制作へと業務を拡大。1982年に漁師のマリンセーターやフランス海軍のミリタリーウエアを製作していた老舗ファクトリーMLBとの統合を契機に、両者の伝統や高い技術力を用いたバスクシャツを扱う世界的ブランドへ。 現在も生産から縫製まで一貫してフランス国内の自社工場で行うこだわりが特徴のブランドです。高い品質を保つために、生産数は他のブランドに比べて抑えられています。 ルミノアのバスクシャツの特徴は、生地がとても柔らかく、ネックの横開きがあまり広くないのでクルーネックの延長で着られることです。洗濯による縮みは縦方向の傾向があるので、着丈や袖丈には少し余裕を持ったサイズを選びましょう。 御三家ブランドのおすすめモデル では御三家ブランドのおすすめモデルをそれぞれ紹介します。特徴が違うモデルの中から自分好みのものを見つけてくださいね。 セントジェームス 「ウェッソン(OUESSANT)」「ギルド(GUILDO)」 セントジェームスのバスクシャツの大定番と言えばウェッソン。 ウエッソンは、定番のボートネックと九分袖で、ボーダー柄は全体に広がっているデザインです。ご紹介している商品画像はエクリュ×マリーンという王道のボーダー柄ですが、実は無地のものもコーデしやすく便利。 がっしり肉厚な生地ですが縦縮みには注意が必要です。オールシーズン着れますが、初夏の頃にリゾートライクに1枚で着たりするのもおすすめですよ。 本国で販売されている同型のギルドも並行輸入品として入手することができます。カラー展開やタグが微妙に違いますが、同じシルエット・デザインのものと考えて大丈夫です。 セントジェームス 「ナヴァル(NAVAL)」 セントジェームスからはナヴァルもおすすめです。 ボーダー柄が襟周りと肩にはないデザインで、全体がボーダーのものよりすっきりした印象で着ることができます。画家のピカソが愛用していたことが有名で、どことなく文化的な上品さも感じられるはず。 ウェッソンよりも細い糸で編まれていてやや薄手なので、夏場にも着ることができるのがメリットです。少し着丈が長めの作りですが、やはり縦縮みを想定したサイズ選びを。 オーシバル 「ラッセル(RACHEL)」フレンチセーラーTシャツ オーシバルの名作、「ラッセル」フレンチセーラーTシャツを紹介します。 こちらのモデルは、フランス国内に数台しか現存しない編み機で複雑に織られたラッセル生地が特徴。ラッセル生地は丈夫でありながら通気性もよく、着込むほどに風合いが増し体に馴染んでいきます。 横縮みによって身幅が狭まるので、よりスマートに着ることができます。襟周りと肩にボーダーはないデザインですが、カラー展開は豊富なのでぜひ好みの色の組み合わせを選んでください。 オーシバル 「コットンロード(COTTON LOURD)」 フレンチバスクシャツ オーシバルからはもうひとつ「コットンロード フレンチバスクシャツ」もシンプルでおすすめです。 目の詰まった100%コットンの生地はとても丈夫で、着込んでいくほどに体に馴染んで風合いも増していきます。おなじみの左肩のブランドタグ、左裾のミツバチマークのワッペンがかわいらしさをプラス。 横縮みする特徴からキレイに着用したい方には推したい一着。無地もボーダー柄も色が多種多様なので、何色も集めたくなりますよ。 ルミノア バスクシャツ 日本ではメンズの流通量は多くはないですが、高品質なルミノアのバスクシャツもおすすめです。 ルミノアは現在でもフランス国内の自社工場ですべての生産工程を行っており、その品質は国内外から高い評価を得ています。こちらのバスクシャツは他ブランドにくらべて柔らかな風合いを持ちつつ、しっかり厚手で丈夫というバランスを実現。 横幅の広すぎないボートネックなので、クルーネックのカットソーのように抵抗なく普段使いできます。縦縮みする前提で購入するとサイズ感で間違えませんよ。 こちらも無地からボーダー柄まで種類はさまざまあります。高品質で希少なアイテムに興味がある方にはぴったりのアイテムです。 大人メンズの普段使いにバスクシャツを 本記事では、御三家ブランドのバスクシャツを紹介しました。 バスクシャツは、涼しげなリゾート感のあるデザイン性だけでなく、オールシーズン着れる使い回しの良さや何年も着れる丈夫さを備えています。特に御三家ブランドのアイテムは高品質でどれも間違いない仕上がりのものばかり。 普段使いする長袖カットソーの選択肢として、余裕のある大人こそふさわしいアイテムです。バスクシャツで小慣れた大人メンズファッションを楽しんでくださいね。

ランニングが趣味の男性へのプレゼントにおすすめグッズ5選

ランニングが趣味の男性へのプレゼント選びでお悩みの方に向けておすすめのアイテムをご紹介します。 ランナーにとってランニングギアは、こだわりが詰まった特別なアイテム。ブランド、素材や機能、カラーリングなど好みは人それぞれです。その男性の嗜好が分からなければ、実用的なアイテムを選びましょう。 現役のランナーである筆者が「これがあれば便利」と考える実用的で使い勝手の良いアイテムをピックアップしました。ランナーが“本当に嬉しい”と喜ぶこと間違いなしのアイテムをご覧ください。 ランナーへのプレゼントにおすすめアイテム5選 実際にランナーへのプレゼントにおすすめのアイテムをご紹介します。それぞれの商品の良さをランナー目線で解説していますので、プレゼント選びの参考にしてみてください。 Tabio(タビオ):レーシングランプロ五本指ソックス  まずランナーにおすすめのプレゼントはソックス。頻繁に買い替える消耗品のため、いくつあっても嬉しいアイテムです。 筆者イチオシは、Tabio(タビオ)のソックス。Tabioは、1968年に創業された日本の老舗靴下専門ブランドです。靴下専門ブランドだからこそのこだわりが随所にみられコアなランナーに絶大な支持を得ています。 Tabioの最大の特徴は、立体製法とシリコンラバー。足の形に合った製法で抜群のフィット感とホールド感を実現。かかと面積が大きく、安定した走りをソックスからサポートしてくれます。 また、足底に搭載されたシリコンラバーがグリップ力を発揮し、シューズとの滑りを防止。蹴り出しの際のストレスを限りなく軽減しています。 日本のブランドだからこそ日本人の足にピッタリとハマるソックス。まだTabioのソックスに出会っていないランナーもその履き心地に驚くことでしょう。 その他のTabioおすすめランニングソックスについては以下の記事でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。 https://funday.jp/article/4634/ CW-X(シーダブリューエックス): 5本指 ショートソックス BCR610 CW-Xの5本指ソックスもプレゼントにおすすめです。CW−Xは、ワコールが独自のテーピング原理を応用させて開発したコンディショニングウェアブランド。 テーピング原理で、足首と足裏のアーチを保護してくれるので怪我のリスクやランニング時の疲労を軽減。足裏にはダブルアーチサポート(縦と横方向に土踏まずを支持)機能を搭載し、正しい骨格のバランスや反発性を実現しました。 甲の部分をメッシュ加工にすることで通気性に優れ、靴下内の水分を外に放出することに成功。ランニング中のストレスとなる「蒸れ」を軽減してくれます。 スポーツブランドとしてはまだ認知が低いですが、確かな機能性から多くのランナーに人気のアイテムです。 phiten(ファイテン): メタックス クリーム  ハードなトレーニングや大会の後は身体のケアが非常に大切。ランナーの疲労回復ケアにはphiten(ファイテン) メタックスクリームがおすすめです。 phitenは、トップアスリートから市民ランナーまで幅広く愛用されているボディケアカンパニー。独自技術であるアクアチタンを使用したRAKUWAネックレスは、シリーズ累計4,200万本を突破(2021年時点)するほどメジャーなアイテムです。 メタックスクリームは、疲れた身体を癒やすボディクリームとしてだけではなく、スキンケアにも使える汎用性も魅力的。なめらかでサラリとした肌触りのため、ベタつきが苦手な男性にもおすすめです。 「大切な方に身体を労ってほしい」そんなメッセージを込めてプレゼントしてみてはいかがでしょうか? THE NORTH FACE(ザノースフェイス):GTDグローブ マラソン大会は、秋から冬の寒い時期がシーズン。ランナーにとって手袋は必須アイテムです。 プレゼントにおすすめの手袋は、ノースフェイスのGTDグローブ。シンプルで洗練されたデザイン性と機能性、実用性を兼ね備えた渋いアイテムです。 スポーツブランドが展開しているランニング手袋はデザイン性に劣る印象があります。手袋はトレーニングや大会前後の移動の際にも着用するので「ダサい」手袋は使い勝手が悪いです。 こちらのGTDグローブはデザイン性もGOODなので実用的でタウンユースとしても活躍します。また、タッチスクリーンや吸汗速乾性など機能面にも優れている点も推したいポイント。ランニングやタウンユースでもスタイリッシュに“使える”アイテムはきっと喜ばれるでしょう。 ランニング時はもちろんアウトドアシーンでも活躍する手袋は各メーカーによってさまざまな特徴があります。下記の記事内でその他のブランドの手袋もご紹介していますので参考にしてみてください。 https://funday.jp/article/3610/ HOKA ONE ONE(ホカオネオネ):ORA RECOVERY SLIDE 3 ランナーの疲労回復におすすめのアイテムがリカバリーサンダル。衝撃吸収性やアーチサポートなどランナーの足への負担を軽減、分散してくれます。 リカバリーサンダルの筆者イチオシアイテムは、HOKA ONE ONEのORA RECOVERY SLIDE 3。HOKAは最も注目されているブランドの一つで、スポーツ分野のみならずファッション業界でも一目置かれています。 ORA RECOVERY SLIDE 3は、EVA(柔軟性に優れた合成樹脂)をソールに使用しており「雲を歩くような心地よさ」を実現しました。抜群のクッショニングでランニング“通”の男性がこぞって絶賛するアイテムです。 男性好みのオールブラックのシックなデザイン。スポーツブランドらしくないデザインのため、カジュアルスタイルとしても活用できます。ランナーが貰って嬉しい疲労回復アイテムの代表作です。 その他のリカバリーサンダルについて以下の記事でまとめていますのでぜひご覧ください。 https://funday.jp/article/2326/ 【番外編】ランニング以外のアウトドアシーンでも活躍するプレゼント ランニング以外のアウトドアやスポーツシーンでも活躍するアイテムをご紹介します。汎用性が高いのでランニングに限らず幅広いアクティブな層のプレゼントにおすすめです。 CW-X(シーダブリューエックス):トップス ラウンドネック(長袖) JYURYU 着る人を選ばず、機能性、快適性に優れたCW−Xのインナーシャツ。 走りやすさだけではなく、カラダ全体を使った効率のよいランニングフォームへと導き、運動時の疲労を軽減。また、吸汗速乾やUVカットなどアウトドア派の男性が嬉しい機能が充実しています。 インナーなので好みやトレンドに左右されずにハズレがありません。ランニングだけではなく、キャンプや登山などのアウトドアでも重宝できる汎用性も魅力です。 何枚あっても困らないインナー。スポーツブランドに比べて質の高い機能性をもつCW−Xのインナーシャツは、アクティブ派の男性が喜ぶこと間違いなしのアイテムです。 SALOMON(サロモン): RS WARM TUBE ネックウォーマー ネックウォーマーは、首元の寒さ対策としてランニングやアウトドアシーンで重宝されるアイテム。サロモンのネックウォーマーは、軽量ながら保温性に優れているため寒い時期のアウトドアライフにピッタリのギアです。 柔らかな素材のフリースライナーを採用しているので着心地も快適で着用にストレスを感じさせません。 ストライプ柄のデザインがスタイリッシュさを演出し、男心をくすぐります。スポーツカジュアルとして日常でも活躍できるおすすめのネックウォーマーです。 ランナーが本当に嬉しい特別なアイテムをプレゼントに 実際にランニングを趣味とする筆者が、もらって困らないアイテムをセレクトしました。 筆者も好みではないアイテムをプレゼントされた苦い経験があります。そのため、好みが分かれるトップス、パンツ、シューズはあえて外しました。消耗品を中心に実用的でランナーが「本当に欲しいモノ」をピックアップしています。 プレゼントは気持ちが大切・・・ですが「いらないモノはいらない」。ランナーにとってランニングギアは、特別なモノだからこそ「本当に嬉しい」プレゼントを気持ちとともに届けてみてください。

@赤ら顔・酒さ(しゅさ)でお悩みの大人男性におすすめしたいスキンケア用品4選

30代以上の色白の人に多いと言われている皮膚疾患「酒さ(しゅさ)」。一般的には「赤ら顔」とも呼ばれ、頰や鼻など顔の中心部に赤み・吹き出物・毛細血管の拡張・ヒリヒリ感等の症状が長期間続くことが特徴です。 日本ではまだ認知度が低く、原因や治療法が確立されていませんが、赤ら顔・酒さでもっとも大切な対策は、保湿や日焼け対策などの「日々のスキンケア」です。 今回は現在進行形で酒さと向き合っている、かつ以前メイクの仕事をしていた筆者が、顔の赤みや敏感肌で悩んでいる大人男性におすすめのスキンケア用品をご紹介します。 また、赤ら顔を悪化させないためのスキンケアのポイントも解説していますので、「顔の赤みが続いていて気になる」「敏感肌で悩んでいる」という男性はぜひ最後まで読んでみてください! @赤ら顔を悪化させないスキンケアのポイント これ以上顔の赤みを悪化させないためのスキンケアのポイントは4つです。それぞれを詳しく解説していきます。 1. 摩擦を与えない 顔の赤みはちょっとした刺激が原因となって悪化してしまうおそれがあります。スキンケアでは特に「摩擦を与えないこと」を心がけましょう。 まず、洗顔の際に肌を強くこすったり、顔をタオルでゴシゴシと拭いたりする行為は絶対にNGです。洗顔はたくさんの泡をクッションにして、肌に直接触れないように行います。お風呂上がりや洗顔後に顔の水気を取る際は“拭く”のではなく、柔らかいタオルで“吸い取る”ようにやさしく押さえましょう。 また、化粧水や美容液をつけるときは、「ハンドプレス」という方法がおすすめです。化粧水を顔全体になじませた後に、両手の手のひら全体で顔を包み込むようにゆっくりと押さえます。手の位置を変える際はすべらせずに一旦肌から離して移動させましょう。 肌は一回で吸収できる水分量に限りがあるので、化粧水は数回に分けて重ねづけするとより浸透しやすくなります。ハンドプレスや重ねづけを行うとその分時間はかかりますが、顔の赤みを悪化させないためにも、ぜひ試してみてください。 2. 赤ら顔・酒さ用のスキンケア用品で保湿する 筆者は酒さという疾患を知るまでに、ニキビ用や敏感肌用といった、たくさんのスキンケア用品を試してきました。しかし、保湿効果は実感できても、「顔の赤みが軽減した」という効果を感じることはありませんでした。 よって、赤ら顔・酒さで悩んでいる場合は、「赤ら顔に有用な成分」が含まれているスキンケア用品を選ぶことがポイントです。 赤ら顔・酒さの人の多くは顔全体が慢性的に弱い炎症状態になっていると言われています。抗炎症作用や収れん作用(肌をひきしめて汗や皮脂の過剰分泌を一時的に抑制する作用)、肌を外部刺激から守る作用のあるものがおすすめです。 以下は赤ら顔に有用とされている成分の例です。 【アゼライン酸誘導体】・抗炎症作用があり、欧米では医師から処方されることもある・メラニン生成の抑制、色素沈着の予防も期待できる【キトサン誘導体】・ズワイガニの甲から抽出した成分・肌表面に膜を作り、外的刺激から肌を守る・ヒアルロン酸と同等の高い保湿力を持っていることも特長【プランクトンエキス】・拡張した毛細血管の広がりを抑制する効果が期待できる【グリチルリチン酸2K】    ・抗炎症・抗アレルギー作用がある・皮膚用医薬品や頭髪育毛剤などに幅広く利用されている成分【アンボラエキス】・マダガスカル島に生息する希少植物「アンボラ」から抽出したエキス・免疫系細胞から分泌される炎症の調節因子「サイトカイン」を鎮静化することで赤みを防ぐ【ヒト型セラミド】・人がつくり出すセラミドと似た構造・機能を持つ成分・ヒト型セラミドを補うことで、外部刺激から肌を守りながら潤いを保つセラミド本来の機能を取り戻せる 赤ら顔の原因は一人ひとり異なりますが、肌に生息している菌が関わっている場合もあります。上記以外にも抗菌成分が含まれているものや、菌が好む油性成分を含まないもの(オイルフリー)を選んでみるのも一つの手です。 3. 日焼け対策をする 赤ら顔・酒さを悪化させる要因として第一に挙げられるのが、「日光を浴びること」です。日光・紫外線を浴びることによって毛細血管が拡張し、顔の赤みが増してしまいます。 朝の外出前には化粧水や美容液などでの保湿に加えて、日焼け止めを塗りましょう。肌への悪影響が少ないとされている「SPF数値が30以下のもの」「紫外線吸収剤が入っていないもの」がおすすめです。 また、帽子を着用したり日傘をさしたりと、顔が直接日光に当たらない工夫をしましょう。 4. 気長に続ける 赤ら顔・酒さは遺伝が一因であったり、症状が慢性化していたりするため、たいへん治療が難しい疾患です。現在のところ即効性のある治療方法は確立されていません。 また、肌のターンオーバーは健康な20代の人でも約28日かかります。個人差はありますが、30代であれば約40日、40代であれば約55日が目安です。 効果が現れるまでには少なくとも1ヶ月以上かかることを理解したうえで、朝と夜1日2回のスキンケアと日焼け対策を継続しましょう。 ☆赤ら顔・酒さでお悩みの大人男性におすすめしたいスキンケア用品4選 ここからは酒さに悩まされてきた筆者が「実際に使ってみてよかった」スキンケア用品を4つご紹介します。 1. AccalMe(アカルミー)化粧水 赤ら顔専用オイルフリー化粧水 (100mL)(日本製) まずご紹介するのは、皮膚科でも取り扱われているAccalMeのオイルフリー化粧水です。特徴は“菌”に着目した設計で作られていること。 欧米では赤ら顔に菌が関係していると考えられており、「抗生物質」が最初に処方されます。AccalMeの化粧水はそうした知見や医学論文をもとに、薬剤師が開発した化粧水。オイルフリーで菌の繁殖を防ぎ、アゼライン酸誘導体が菌に強い肌pH(ペーハー)に導いてくれます。 また、オイルフリーでさっぱりとした使用感も、女性より皮脂の分泌が多いと言われる男性におすすめなポイントです。 2. AccalMe(アカルミー)セラム 赤ら顔専用保湿美容液 (60g)(日本製) AccalMe化粧水と併用していただきたいのがこちらのAccalMeセラム。化粧水と同様にオイルフリー、4種類の有用成分が配合された設計となっています。 さらに保水能力の高い「プロテオグリカン」という成分が配合されており、さっぱりとした使用感にも関わらず保湿力は抜群。スキンケアに慣れていない男性でも伸ばしやすく使いやすいジェル状です。 3. 【ULU FREE 公式】 シェイクモイストミルク 110mL 続いてご紹介するのは、「ULU FREE(ウルウフリー)」というブランドのシェイクモイストミルクです。こちらは化粧水・導入液・乳液・美容液などの機能が1つになったオールインワンタイプ。“ミルク”といっても、とろみのある化粧水のようなテクスチャーです。 防腐剤や界面活性剤(乳化剤)を使用しない処方のため、二層に分かれたオイル層と水層を毎回振り混ぜる必要があったり、開封後2ヶ月以内を目安に使いきる必要があったりというデメリットもありますが、それこそが無添加の証。赤ちゃんや敏感肌の方も安心して使用できます。 シェイクモイストミルクは「ヒト型セラミド」が5種類配合されていることも特徴。減ってしまったセラミドを肌の内側に補い、さまざまな肌トラブルを解決へと導いてくれます。さらに、医療向けに開発された「特殊浸透水」を使用しているので、ヒト型セラミドをはじめとした有用成分が角質層までしっかり届きます。 4. 【ULU FREE 公式】 キープモイストクリーム 25g 3番目にご紹介したULU FREEのシェイクモイストミルクはオールインワンタイプですが、乾燥しやすい冬などには保湿力にもの足りなさを感じるかもしれません。そこでおすすめなのがキープモイストクリームの併用です。 こちらのクリームが肌にベールをつくり、シェイクモイストミルクの美容成分を閉じ込めてくれるため、乾燥を防げます。また、肌のバリア層を構成する成分と同じセラミドやNMF(天然保湿因子)が配合されており、バリア機能を高めてトラブルが起きにくい状態に整えてくれます。 ライターからひとこと 今回は「赤ら顔のお悩みを少しでも軽くしたい」「酒さをもっと多くの人に知ってもらいたい」という思いから、この記事を書きました。 あくまでも筆者の個人的な使用感ですが、今回ご紹介したスキンケア用品4種類を1ヶ月半ほど使用したところ、赤みが軽減されたことを実感しました。「続ければもっと薄くなるかもしれない」という期待感があります。顔の赤みが気になる方はまず1、2ヶ月試してみてください!

【2025最新】大人メンズ向け、ニューバランスのスニーカーおすすめ5選。モデル別の特徴や選び方を解説

抜群の履き心地と洗練されたデザインが大人の男性を魅了してやまないニューバランスのスニーカー。カジュアルからキレイめまで、あらゆるシーンで重宝できるスニーカーは、おしゃれを楽しむ大人の男性必須のアイテムです。 今回は、ニューバランスのお気に入りの一足を見つけてもらうために、おすすめモデルや選び方のポイントをご紹介します。あなたのぴったりの一足を選ぶ参考にお役立てください。 ニューバランスのスニーカーの歴史 ニューバランスは、1906年にアメリカのボストンにて誕生。元々は、扁平足などを治すための矯正用シューズを取り扱うブランドでした。ニューバランスには「履いた人に新しい(new)バランス(balance)感覚をもたらす」という意味が込められています。 その後、解剖学的な知識、整形外科や運動生理学へのノウハウを生かしてカスタムメイドのランニングシューズの製造を開始します。高い製造技術からランニングシューズとしての地位を確立したニューバランス。創業から約120年経った今でも、最先端のテクノロジーを取り入れたシューズは、最高の履き心地を実現しています。 そんなニューバランスのスニーカーが、ランニングシューズの枠を超えてタウンユースとして人気が出たのは1980年代。当時は、アメリカ国内のストリートファッションやカジュアルウェアのトレンドが変化した時期でした。スポーツシューズがファッションアイテムとして受け入れられるようになり、機能性、ファッション性に優れたニューバランスのシューズは、すぐにファッション愛好家のハートを掴みました。 ブランドの伝統を大切にしつつ、最先端のテクノロジーを取り入れて進化を続けるニューバランス。現在もスニーカーファンやファッション愛好家を夢中にさせています。 ニューバランスのスニーカーを選ぶポイント ニューバランスのスニーカーには数多くのラインナップが揃っていますが、実際にアイテムを選ぶ際は、どんなポイントに注目すればよいのでしょうか。 モデル番号でわかるニューバランスの個性 ニューバランスのスニーカー選びで大切なのは、シューズ名についている数字の意味を知ることです。数字によってスニーカーのタイプが分かれているので、数字の意味を理解するとお気に入りの一足を選びやすくなります。 ここでは、モデル番号ごとの特徴をご紹介します。 300番台:コスパに優れたエントリーモデル ニューバランスのスニーカーの中で最もお手頃でコスパがいいのが300番台です。いわば、エントリーモデルとも言える300番台ですが、ニューバランス「らしさ」がつまっています。 他のモデルと比べると、耐久性が若干落ちるものの、履き心地、歩きやすさなどの機能性に優れ、おしゃれなデザインが特徴です。300番台の中で人気の327は、70年代を席巻した数々のニューバランスのシューズからインスパイアされて誕生しました。 クラシカルなデザインが多い300番台。歴史を受け継ぎながらもトレンド感を取り入れる300番台から今後も目が離せません。 500番台:オフロードにルーツを持つ安定感と無骨なデザイン 500番台は、舗装路以外のオフロード用シューズとして開発されました。そのデザイン性の高さから、ランニングシューズの枠を越えてタウンユースとして幅広い方に愛用されるシリーズになっています。 オフロード用のシューズのため、ゴツゴツとした丸みのあるシルエットが特徴です。アウトドアでも活躍できる溝の深いアウトソールが抜群の安定感、歩き心地を実現しました。 ボリューム感があり武骨なデザインが男心をくすぐり、574や576は、ニューバランスを象徴するアイテムに。今や500番台のスニーカーを街で見ない日はないほど、多くのファッション愛好家に選ばれる一足となっています。 900番台:クラシカルなデザインと最新技術が融合 ニューバランスを代表する990シリーズは、オンロード(舗装路)用のランニングシューズとして1982年に誕生。最新技術を集結して開発され「1000点満点中990点」とのキャッチコピーで話題となりました。 当時としては非常に高額な100ドル(当時のシューズ4足分)で発売された990は、次々に最新のモデルを展開。時代とともに進化を続け、スニーカー界において確固たる地位を築きました。 990シリーズは、スタイリッシュなシルエットが特徴です。カジュアルからキレイめまであらゆるシーンで活躍します。クラシカルな要素を残しつつ、最新の技術を搭載している990シリーズは、すべての大人の男性必見のスニーカーです。 1000番台:極上の履き心地を追及したフラッグシップモデル 高価格帯のスニーカーとして話題になった990シリーズからさらに、ハイスペックを追求した1000シリーズ。1985年に初の1000シリーズとして「1300」を発表しました。実際に1300を履いたラルフ・ローレンが「雲の上を歩いているようだ」と絶賛したという逸話も残されています。 1000シリーズは、ニューバランスのスニーカーにおいてフラッグシップモデル(最高級の品質)として極上の履き心地を実現。安定性、クッション性に優れた1000シリーズは、ファッション業界の評価も高く、世界中のファッショニスタに愛されています。 1000シリーズは、ボリューム感のあるシルエットが特徴のスニーカー。ゴツゴツとしたシルエットでアウトドアやカジュアルシーンで履きこなしたい方におすすめです。 2000番台:衝撃吸収、反発性に優れた最新モデル ニューバランスのフラッグシップモデル(最高級の品質)として高い機能性を持つ2000番台。21世紀に入り、ニューバランスのフラッグシップラインは、1000番台から2000番台に移行されます。 2001年に、初の2000番台のシューズであるM2000が発表されました。その後、2003年のM2001を皮切りにトータル5種類の2000番台のモデルが発売されています。 2000番台は、衝撃吸収、反発性に優れた高い機能性が特徴です。ニューバランスの最先端のテクノロジーが集結しており、軽量化、履き心地など常にアップデートを繰り返しています。重厚感のあるシルエットでカッコよく大人の雰囲気を出したい方におすすめです。 ランニング?普段使い?用途で選ぶモデルタイプ モデル番号別の特徴を押さえたら、自分がどんな用途でシューズを履くか想定してみましょう。 本格的なランニングやフィットネスを目的にするなら、クッション性や安定性に優れた「900番台」や「1000番台」、最新技術が詰まった「2000番台」がおすすめです。長時間の使用でも足への負担を軽減し、快適なパフォーマンスをサポートしてくれます。 一方で、普段使いやタウンユースでファッションとして楽しみたい場合は、「300番台」や「500番台」が人気です。クラシックなデザインや豊富なカラーバリエーションは幅広いおしゃれに合わせやすい魅力を持っています。 サイズはハーフサイズアップがおすすめ ニューバランスのスニーカーを購入する際に、多くの方が悩むのがサイズ選びではないでしょうか。 一般的なスニーカーと比較して、ニューバランスのシューズはやや細身の作りになっているモデルが多い傾向があります。そのため、普段履いているスニーカーと同じサイズを選ぶと、足の幅が合わずにきつく感じたり、指先に余裕がなかったりする場合があります。 おすすめは普段のサイズからハーフサイズ(0.5cm)アップしたサイズ。足の指先に適度なゆとりが生まれ、快適な履き心地を実感しやすくなります。 もちろん、モデルや個人の足の形によってフィット感は異なるため、可能であれば実際に試着するのが一番です。しかし、オンラインで購入する際は、この「ハーフサイズアップ」をぜひ参考にしてみてください。 おすすめのニューバランススニーカー5選 ニューバランスのおすすめのスニーカーを厳選して5つご紹介します。ニューバランスのスニーカーは、足幅が狭めなのでハーフサイズからワンサイズ大きめをチョイスすることをおすすめします。 U574 ニューバランスのスニーカーを語る上で外せない574。ニューバランスの歴史の中で最も履かれたシューズとしてシンボル的な存在です。今もなお、根強い人気を誇る定番のスニーカーとして、おしゃれな大人の男性に欠かせないアイテムになっています。 500番台は元々、舗装路以外のオフロード用シューズとして開発されたシューズです。そのため、優れたクッション性とグリップ性を発揮するミッド&アウトソールが快適な履き心地を提供します。 シンプルでクラシックなデザインは、おしゃれな大人の男性の足元にふさわしい一足になること間違いなし。あらゆるシーンに溶け込み、ワンランク上のカッコよさを演出してくれます。 CM996 1988年に990シリーズの第3弾として発表された996。発売以来、おしゃれな男性のハートを掴み、ロングセラーモデルとなりました。現在では、スタンダードモデルとしてニューバランスを代表するスニーカーとして多くの男性に愛用されています。 卓越した機能と完成されたデザインが人気の996。EVA素材(ポリエチレンよりも軽量で弾力のある樹脂素材)を独自の製法で圧縮成型し、クッション性と軽量化を実現。耐久性にも優れたミッドソールが採用されています。 アッパーにはスエードとナイロンメッシュが組み合わされ、スタイルによってさまざまな表情を作れます。カジュアルスタイルからシャツに合わせるキレイめスタイルまであらゆるシーンで活躍。クラシカルな人気モデルの996でさまざまなスタイルのおしゃれを楽しみましょう。 2002R 2010年に発表された 「MADE IN USA」ラインのフラッグシップモデル(最上位モデル)として登場した2002。そこからインスパイアされたデザインにニューバランスのハイテクノロジーが加わり、快適な歩行を実現したのが2002Rです。 ボリューム感のある武骨なデザインがあらゆるシーンで存在感を発揮すること間違いなし。アウトドアシーンでもタウンユースでも足元からワンランク上の大人の男性を演出できます。 ニューバランスらしくないデザインの2002R。力強さとタフさを連想させる一足です。 MS327 ニューバランスのオールドファンにはたまらない327。70年代を席巻した数々のレーシングシューズをアレンジしたレトロなフォルムにオーバーサイズのNロゴが特徴。伝統を大切にしながら進化を続けたニューバランスの代表作ともいえます。 ベーシックなカラーリングは、あらゆるカジュアルスタイルに合わせやすく、シーンを選びません。ユニックスサイズとして展開されているため、ペアでコーディネイトをすることも可能です。 他人とは被りたくない、オリジナリティを大切にする男性におすすめの一足です。流行に流されないこだわりの327であなただけのスタイルを楽しみましょう。 MR530 スポーツシーンからタウンユースまで、幅広いシーンで活躍してくれるモデルがMR530です。 デザインは2000年代に登場したフィットネスランニングシューズをベースに、洗練されたモデルへとアップデート。アッパー部分には曲線のデザインを施し、無骨さとスタイリッシュさが同居した見た目となっています。 ミッドソールには緩衝材と圧縮抵抗を組み合わせた「BZORBミッドソール」を採用しており、快適な履き心地を実現。フィットネスやランニングといったアクティブな場面から、普段使いやタウンユースまでどんなシーンにもマッチしてくれるモデルです。 おしゃれの楽しさを引き出すニューバランスのスニーカー 今回は、大人の男性におすすめのニューバランスのスニーカーをご紹介しました。 「おしゃれは足元から」とはよく言ったもので、ニューバランスのスニーカーはどのようなシーンでもカッコよくまとめてくれます。クラシカルなモデルもトレンドを取り入れたデザインも時代に左右されない存在感が魅力的です。ぜひこの機会に、ニューバランスのスニーカーで足元からおしゃれを楽しんでみませんか。

読んでも熱い。大人がハマるおすすめのサッカー小説5選

「三度の飯よりサッカーが好き」「深夜のサッカー視聴で寝不足気味」。 今回はそんなフットボールの魅力に憑りつかれた大人におすすめしたいサッカー小説をご紹介します。サッカーといえばリアル観戦やTV、ネットで“観る”のが定番ですが、実は同じくらい熱狂できる小説が数多く揃っています。普段は読書から縁遠い人でも、大好きなサッカーが題材ならついつい手を伸ばしてしまうはず。 今回は筆者が実際に読んだサッカー小説の中から、厳選した5冊をご紹介します。 大人におすすめのサッカー小説5選 さっそくおすすめのサッカー小説をご紹介していきます。今回は大人でも読み応えがある本格派のサッカー小説を中心にピックアップしました。ストーリーとあわせて、筆者がおすすめするポイントを解説していきます。 1.誉れ高き勇敢なブルーよ│本城雅人 1冊目にご紹介するのは、本城雅人さんの著書『誉れ高き勇敢なブルーよ』です。 惨敗したW杯から三年。苦戦する日本代表を立て直すため、新たな監督探しを託された望月は、かつてマスコミのリークで契約に失敗した過去を持つ。サッカー協会、記者、代理人、選手――複雑な思惑が渦巻くなか、タフな交渉を続ける望月だが、妨害の裏には驚くべき黒幕がいた。迫真のスポーツサスペンス! 「W杯の勝敗の裏に、これだけの熾烈な闘いがある。そのドラマにすっかり魅せられた」――セルジオ越後<サッカー解説者> Amazon サッカー小説と聞けば主人公はプレイヤー側だと想像しますが、本書の主人公はサッカー元日本代表の技術強化委員長。W杯予選で苦戦する日本代表の新監督探しを託されますが、リミットはわずか25日間。限られた時間で、日本代表を立て直すため世界中を駆け巡る監督探しが始まります。 本書をおすすめするポイントは、圧倒的なリアリティ。実は本作には実際に日本代表監督の招聘に奔走した協会スタッフのエピソードが盛り込まれています。また著者の本城雅人さんは元スポーツ記者で、現場で体験した“リアル”をもとにストーリーを執筆。サッカー好きの方なら「あのエピソードがネタ元かも」とついつい真相を考察してみたくなるはず。 日本代表監督の去就は実社会でも大きな話題になりますが、その背景にある“監督選びのリアル”に近づける骨太の小説です。 2.ディス・イズ・ザ・デイ│津村記久子 続いてご紹介するのが作家津村記久子さんの小説『ディス・イズ・ザ・デイ』です。 「こういう話をしてるとさ、どんな気持ちでも生きていけるんじゃないかって思うよね」 22のチーム、22の人生―― サッカー国内2部リーグ22チームの22人のファンたちは、それぞれの思いを抱いて今季最終試合のザ・デイ、「その日」に向かう。職場の人間関係に悩む会社員、別々のチームを応援することになった家族、憧れの先輩に近づきたい男子高生、両親の離婚で十数年ぶりに再会した孫と祖母など、ごく普通の人たちのかけがえのない人生を、サッカーを通してエモーショナルに描き出した、一話完結の連作小説集。単行本刊行時、30近いメディアで多数書評掲載や紹介がなされるなど圧倒的な評価を得、また第6回サッカー本大賞を受賞した作品が、ついに待望の文庫化! Amazon サッカー好きがチームを応援する背景はさまざまです。「生まれ育った地域のクラブを応援したい」「大好きな選手が所属するクラブを追いかけたい」「チームのビジョンや戦術に共感した」などなど。“推しチーム”を追いかける背景は十人十色です。 本書ではそんなファンの日常とサッカーとの繋がりが丁寧に綴られています。物語の舞台は日本のサッカー国内2部リーグ。シーズン最終試合を迎える22チームと、それを応援する22人のファンの物語。各話の登場人物にはそれぞれの日常があり、チームとのそれぞれの縁があります。いずれのエピソードも主役はチームを応援するファン。順位や地域、置かれている状況は違いながらも、主人公達はそれぞれのストーリーを胸に、サッカースタジアムへと足を運びます。 サッカーファンならついつい共感してしまうエピソードばかり。全11章で一話完結の小説なので、普段活字をあまり読まない方にもおすすめしたい一冊です。 3.悪魔のパス天使のゴール│村上龍 試合で活躍した選手が心臓麻痺で死ぬという事件が起こった。セリエAの日本人プレーヤー冬次の依頼で調査に乗り出した小説家・矢崎は、死を招く最強のドーピング剤「アンギオン」の存在を知る。イタリア、南フランス、キューバ…いくつもの罠が待ち受ける中、ついに冬次の身にも危険が迫る。サッカーの面白さと物語の興奮が融合した小説。 Amazon 続いての一冊は、芥川賞作家として数多くのベストセラーを執筆してきた村上龍さんの『悪魔のパス天使のゴール』です。 実は村上龍さんは文壇でもよく知られたサッカー好き。本作はそんな筆者の熱量はもちろん、プレー描写の細かさと表現力の豊かさは「さすがは村上龍」と語りたくなる一冊です。 とくに本書を読んでもらいたいのが、長年欧州サッカーを応援してきたサッカー好きの方。物語の舞台はイタリア・セリエA。作中では対戦相手の選手が実名で登場してきますが、そこにはジダンやデル・ピエロ、バティステゥータやルイ・コスタなどセリエA黄金期の華々しい名前が並びます。コアなファンなら、当時の熱狂ぶりが蘇ってくるはずです。 主人公の夜羽冬次のモデルは誰なのかー。そんな考察も、本作のポイントです。 4.龍時(リュウジ)01─02│野沢尚 こわれた家族、さえない学校。体内に滾るのはサッカーへの情熱だけ。それさえも、この国では行き詰ってしまうのか。2001年、スペインU─17とのサッカー親善試合に急遽招集された無名の高校生、志野リュウジは、世界の壁を痛感し、単身スペインに渡ることを決意する。両親との葛藤、国籍のハードル、友情や淡い恋など、ビルドゥングスロマンの味わいを発揮しながら、選手の目線から驚くべき緻密さでゲームシーンを再現。本邦初の本格サッカー小説、待望の文庫化。 Amazon 出版当時本格サッカー小説として話題となり、漫画原作としても人気を集めたのが野沢尚さんの『龍時(リュウジ)01─02』です。 今でこそ欧州のトップリーグで日本人がプレーするのは当たり前ですが、物語の舞台となる2001年当時に欧州へ渡ってプレーしていたのはごくわずか。そんな時代に主人公である志野リュウジは単身スペインに渡り、フットボールの世界で戦う道を選びます。 物語では10代の主人公がプレーだけでなく、言語や文化、自らの内面と向き合う葛藤が熱量のある文体で綴られます。スペインの地で日本人が孤独と向き合いながら、サッカーで道を切り拓こうともがく姿には、世代を問わず思わず感情移入してしまいます。サッカーのプレー描写の巧みさも本書の魅力。 また本作は続編となる『龍時(リュウジ)02‐03』、『龍時(リュウジ)03─04』も刊行されており、主人公の成長を追いかけられるのもおすすめポイントです。 5.アイム・ブルー │木崎伸也 木崎伸也×ツジトモ! 日本代表を最も愛する二人がタッグを組んだ! 混迷の予選を経て、チームはどのように成熟していったのか?80%の事実と20%の創作――。代表チームのキーマンに食い込み、ディープな取材を続ける気鋭のジャーナリストが、フィクションだから描き出せた「勝敗を超えた真相」――。「スポーツナビ」の大人気連載、大幅加筆してついに書籍化! Amazon 最後にご紹介する一冊は、スポーツライターの木崎伸也さんが執筆した小説『アイム・ブルー』です。2018年のロシアW杯に合わせてWebメディアで連載され、大きな話題となりました。 今回ご紹介する5冊の中では普段読書をしない方でも読みやすい一冊。作中には挿絵も入っており、イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING(ジャイアントキリング)』でお馴染みのツジトモさんが手掛けているのも、サッカーファンにはうれしいポイントです。 ストーリーの舞台は2030年。W杯に挑む日本代表チームは監督と主力選手の対立が進み、空中分解寸前まで追い込まれます。混迷が続く中、思わぬ事態からチームは軌道修正を図ることになりますが、選手達の思惑とは違い状況はますます混乱。はたして、W杯に挑むチームは1つになれるのかー。 木崎伸也さんといえば、気鋭のスポーツライターとして本田圭佑選手への密着取材や動画メディアでの的確な論評で人気を博しています。そんな木崎さんが「80%の事実と20%の創作」と語る本書は、2018年当時の日本代表を知る方なら熱中すること間違いなし。どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか。そんな視点で本書を読んでみるのも、楽しみ方の1つです。 次の一冊を探すなら作家やテーマで興味があるの本を探すのがおすすめ ご紹介した小説が気に入ったら、次の一冊を探したくなるもの。そんなときにおすすめの選び方は、「作家」や「作品のジャンル」など共通項から検索していく方法です。 作家さんにはそれぞれ個性があり、文体のクセや表現方法などが“肌に合うか”が好き嫌いのポイントになります。音楽でも好きな曲の歌手やバンドを追いかけると良作に巡り合えますが、読書もこれと同じです。気に入った小説があれば、ぜひその作家さんの違う作品から気になる一冊を探してみてください。 また今回の記事でサッカー小説を取り上げたように、作品のジャンルから探してみるのも新しい出会いにつながります。スポーツ小説やミステリー小説、SF小説など同じ系統のジャンルやテーマを扱っている小説を探すのもおすすめです。 読んでも熱狂できるサッカー小説で新しいスポーツ体験を 今回はサッカー好きにおすすめしたい小説を5冊ご紹介しました。現地観戦や映像で観るのがサッカーでは定番ですが、今回ご紹介した本はいずれもリアリティがあり、思わず熱狂してしまう良作ばかりです。 普段読書をする習慣がある方なら、骨太の『誉れ高き勇敢なブルーよ』や『龍時(リュウジ)01─02』などから読んでみるのがおすすめ。あまり読書に馴染みがないという方は、『アイム・ブルー』から手に取ってみてください。