口コミ人気、菊正宗の化粧品。メンズラインならではの違いとは?
菊正宗酒造にて長年培ってきた「日本酒造りの研究」を活かした、菊正宗の化粧品。身近な場所で入手しやすく、効果を実感できる化粧品として絶大な人気商品となり、メンズラインも誕生しました。
コスメコンシェルジュでもある筆者が菊正宗 化粧品の魅力と、メンズラインの違いについて紹介します。
菊正宗の化粧品とは?メンズラインは使用感と成分に違いあり
女性向けの菊正宗 化粧品は、ドラッグストアや量販店の多くで取り扱いがあるほど人気の商品です。まずは女性向け化粧品との共通成分と、メンズ化粧品ならではの違いについて紹介します。
- うるおいを守る共通成分「菊正宗の日本酒」
- 男性向けは「化粧水+乳液」のシンプルケア
- 男性ならではの肌荒れに対応した成分を配合
ポイント1.うるおいを守る共通成分「菊正宗の日本酒」
菊正宗は、1659年(万治二年)に神戸・御影(現在の兵庫県神戸市東灘区)にて酒造業を開始した、歴史ある日本の酒造会社です。「基礎化粧品がなかった時代の女性は、薄めた日本酒で肌を整えていた」という知恵を活かし、2012年9月、菊正宗の純米吟醸酒を使用した化粧水が誕生しました。
菊正宗の純米吟醸酒はお米を発酵して抽出したエキスなので、化粧品成分としては「コメ発酵液」と呼ばれます。日本酒に含まれている保湿成分が「アミノ酸」。菊正宗の日本酒の化粧水には、一升瓶(1,800mL)に含まれる遊離アミノ酸量と同量の主要アミノ酸を配合しています。
日本酒ならではの高い保湿効果が評判となり、コスメを本音で評価する雑誌「LDK the Beauty 2021年2月号」にて、菊正宗の『日本酒の化粧水 高保湿』が化粧水部門 殿堂入りを果たしました。
菊正宗の化粧水として1種類からスタートした化粧品は、2023年10月時点で8アイテムに。そして2020年9月、男性用スキンケア商品として『菊正宗 日本酒保湿化粧水 さっぱり 男性用』『菊正宗 日本酒保湿化粧水 しっとり 男性用』が発売となりました。
2021年3月には『菊正宗 日本酒保湿洗顔料 男性用』が加わり、今後も男性ならではの肌悩みに対応したアイテムの登場が期待されています。
ポイント2.「化粧水+乳液」のシンプルケア
肌を若々しく保つために必要とされる基本のスキンケアは、3ステップです。
- 余分な汚れを落とす「洗顔」
- 肌をうるおす「化粧水」
- 油分の膜でうるおいを閉じ込める「乳液」
忙しくて時間がない男性ほど、このステップを「面倒くさい」と感じ、スキンケアが続かないという人も少なくありません。スキンケアで大事なのは毎日の継続。
男性ならではの「面倒くさい」という心理に合わせ、化粧水1本で「化粧水+乳液」の役割を果たしてくれます。
ポイント3.男性ならではの肌荒れに対応した成分を配合
男性の肌は女性よりも、うるおいが少なく乾燥しやすいという特徴があります。最も影響を与えているのが、毎日のひげ剃り。ひげ剃りを行うと、ひげだけではなく、肌の表面も傷つけます。乾燥から肌内部の水分を守ってくれているのが、肌の表面にある「角層」。ひげ剃りは「角層」も一緒に削りとってしまうため、肌がカサつく、ヒリつくというトラブルにつながりやすいのです。
菊正宗の男性向け洗顔料および化粧水には、肌荒れに対応した2種類の成分「グリチルリチン酸2K」「キハダ樹皮エキス」を配合しています。
「グリチルリチン酸2K」はカンゾウ(甘草)の根に含まれ、抗炎症として最も使われている成分です。「グリチルリチン酸ジカリウム」の名称で、医薬部外品の有効成分としても使用されています。「グリチルリチン酸2K」は、女性用の菊正宗化粧品にも配合されている成分です。男性用化粧品にのみ配合されている成分が「キハダ樹皮エキス」。肌を清潔に保ち、肌荒れを防いでくれます。
ヒゲを剃った後にケアをしないままでいると、保湿機能が低下して、肌の乾燥が進行しかねません。肌の乾燥を放置すれば、シワにもつながってしまいます。ひげを剃った後はそのままにせず、肌荒れに対応した成分が配合された化粧品で肌を整え、しっかりと保湿するようにしましょう。
菊正宗のメンズ スキンケア3アイテムの違い
菊正宗向けの男性向け化粧品は3アイテム(2023年10月時点)。男性アイテムならではの違いと、化粧水「さっぱり」と「しっとり」タイプの違いについて紹介します。
日本酒保湿洗顔料 男性用
内容量 | 150g |
定価 | 900円(税抜) |
ひげ剃りにも使用できるジェルタイプの洗顔料。洗顔もシェービングもこれ1本で済ませ、洗面台をすっきりさせたいという人におすすめです。
男性用の日本酒保湿洗顔料には、「シャクヤク根エキス」と「アカヤジオウ根エキス」が配合されています。「シャクヤク根エキス」はボタン科の植物シャクヤクから抽出されたエキスで、肌の調子を整えてくれる保湿成分。「アカヤジオウ根エキス」は漢方薬の地横(ジオウ)としても知られているアカヤジオウの根から抽出されたエキスで、優れた保湿力があります。
若々しさを作り出すのは、うるおい。洗顔で汚れを落とすのは大事ですが、必要なうるおいまで奪われかねません。菊正宗化粧品ならではの日本酒(コメ発酵液)と酒粕エキスも配合された高い保湿力の洗顔料は、必要なうるおいを守ってハリ・ツヤのある肌へと導いてくれます。
菊正宗 男性用 日本酒保湿化粧水 さっぱり
内容量 | 150ml |
定価 | 1,200円(税抜) |
『菊正宗 男性用 日本酒保湿化粧水 さっぱり』には、「アロエベラ葉エキス」と「ハトムギ種子エキス」が配合されています。アロエベラの葉がトロトロしているのは、「ムコ多糖類」を含んでいるから。高い保水力が特徴です。
「ハトムギ種子エキス」のハトムギは優れた抗炎症作用があり、古くから漢方としても用いられてきました。化粧品としては肌荒れを防ぎ、肌を整える働きがあります。
肌が脂でベトついているので、ベタつく使用感の化粧水は苦手という男性も少なくありません。さっぱりタイプはベタつきが少ないので、これまで化粧水を使用した経験がない人にもおすすめです。
ただし「オイリー肌」だと思っている男性も、実は「隠れ乾燥肌」というケースがあるので注意が必要。肌の乾燥が進行し肌がうるおいを守ろうとした結果、皮脂が過剰分泌されている場合もあるため、さっぱりタイプが適さない場合もあります。
洗顔後に肌のつっぱりを感じる、肌がゴワついて硬いという場合には、隠れ乾燥肌かもしれません。その場合には「しっとりタイプ」を使用して、肌のうるおいを守るようにしましょう。水分と油分のバランスがとれてくれば、次第にベタつきも落ち着いてくるはずです。
菊正宗 男性用 日本酒保湿化粧水 しっとり
内容量 | 150ml |
定価 | 1,200円(税込) |
『菊正宗 男性用 日本酒保湿化粧水 しっとり』には、洗顔料と同様の「シャクヤク根エキス」と「アカヤジオウ根エキス」が配合されています。
本来、混じり合わない「水」と「油」を混ぜ合わせる現象を「乳化」と呼びます。乳化には、水のなかに油が分散している「O/W型(Oil in Water)」と、油のなかに水が分散している「W/O型(Water in Oil)」の2種類があります。しっとりタイプに配合されているのは、油が外部相となる「W/O型」の乳化成分。
さっぱりタイプよりも油分が含まれているので、肌の表面にしっかりと膜をはり、水分が蒸発するのを防いでくれます。肌の乾燥が特に気になる大人の男性は、しっとりタイプを選ぶと良いでしょう。
菊正宗メンズラインならではの違いが継続につながる
女性向けの化粧品でも、汚れを落とす・保湿する・うるおいを閉じ込めるといったスキンケアの役割に変わりはありません。ただし女性用と男性用では、化粧品を選ぶ際に大切な要素のひとつ「使い心地」に違いがあります。男性向けスキンケアはベタつかず、手間なくスキンケアできる、男性が好む仕様です。男性向けを選んだ方が、心地よいスキンケアを継続できるでしょう。