何が違う?手で持つタイプの体組成計の特長とおすすめ商品を紹介
体重や体脂肪をはじめ、体の状態を手軽にチェックできる体組成計。ヘルスケアやトレーニングの相棒として購入を検討する方も多いですが、素朴な疑問として「測定時に手で持つタイプの違いは何?」といった声が聞かれます。
今回はそんな疑問に答えるべく、手で持つタイプの体組成計の特長や違いをご紹介します。またおすすめの商品もあわせてご紹介していますので、商品選びの手引きとしてお役立てください。
目次
体組成計には「両足測定」タイプと「両手両足測定」タイプの2種類がある

体組成計とは、体重や体脂肪、筋力量など私たちの体の構成(体組成)を計測してくれるアイテムです。使い馴染みのある体重計では体重しか計測できませんが、体組成計なら全身の詳細なデータを計測でき、ヘルスケアやトレーニング、ダイエットなど幅広い用途に活用できます。
これほど詳細なデータを計測できる秘密は、測定時に流れる微弱な電流。体組成計は電流が流れたときの筋肉や脂肪、水分などの「電気抵抗値」をもとに各種データを計測し、瞬時に数値化してくれます。
体組成計には各ブランドからさまざまな商品が販売されていますが、大きく「両足測定」タイプと「両手両足測定」タイプの2種類に分けられます。
両手測定タイプは、一般的な体重計と同じ計測器に乗って測定するタイプ。一方の両手両足タイプは、計測器に乗るだけでなく、機器に付属した専用のグリップを手で持って測定をするタイプです。
では両者の違いはどこにあるのでしょうか。
違いは測定精度の正確さ。手で持つ両手両足測定タイプは日内変動を受けにくい

測定タイプ | 特長 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
両足測定 | 計測器に乗るだけですぐ測定できる、手軽さが魅力 | ・計測時の手軽さを求めたい・日常的なヘルスケアやダイエットに取り組んでいる |
両手両足測定 | 日内変動を受けにくく、より正確な測定が可能 | ・計測精度の正確さを求めたい・本格的なトレーニングや体づくりを目指している |
両足タイプと両手両足タイプの違いは測定精度の正確さにあります。
人間の体は摂取する水分の量や発汗の有無などによって、1日の間でも水分量や体重が細かく変動します。これを日内変動と呼びますが、体組成計ではこの日内変動の影響を受けにくいタイプの方が、より正確な測定が可能となります。
両足タイプは足部分だけで測定するため、どうしても日内変動の影響を受けやすい特徴をも持っています。一方の両手両足タイプは、両手と両足を結んだ状態で微弱な電流が流れるため、各部位の正確な状態を計測でき、日内変動による影響を受けにくい特徴があります。
例えば、本格的なトレーニングやダイエットに取り組んでいる方や、競技のパフォーマンス向上のために正確なデータを計測したい方は、両足両足測定の体組成計がおすすめです。より正確なデータが測定できるため、体組成計のメリットを最大限に活用できるでしょう。
測定の手軽さを選ぶなら、両足測定タイプもおすすめ
測定精度の正確さが魅力の両手両足測定タイプの体組成計ですが、測定時は毎回グリップを両手で持ち、水平の状態を維持して計測する必要があります。「手軽に体組成を測定したい」といった方には、このひと手間を面倒に感じてしまいます。
測定精度は両手両足測定タイプが優れているとはいえ、両足測定タイプでも品質に優れたハイエンドモデルの商品を購入すれば、高い計測結果が得られます。毎日の計測に手軽さを求めるなら、両足測定タイプを選ぶのもおすすめです。その際は計測する時間やタイミングを毎日統一しておくと、日内変動の影響を受けにくく正確な測定につながります。
アプリ連携機能があれば、計測データをスマホで記録できる
体組成計を購入するなら、ぜひアプリ連携機能が搭載されたモデルを選んでください。計測データがアプリに自動で記録されるため、数値の変化を把握しやすく、トレーニングやダイエットのモチベーションにつながります。
また機種によっては他のヘルスケアアプリと連携できる商品も多いため、自分のスマホのOSや対応しているアプリに応じて、データ連携ができます。
両手両足測定タイプの体組成計おすすめ商品を紹介
ここでは、両手両足測定タイプの体組成計から、おすすめの商品をご紹介します。
【商品スペック比較】
項目 | タニタ RD-803L | オムロン KRD-703T |
---|---|---|
本体サイズ | 縦57×横320×厚さ348mm | 縦51×横300×厚さ325mm |
本体重量 | 2.8kg | 2.2Kg |
通信規格 | Bluetooth | Bluetooth |
アプリ対応 | 〇 | 〇 |
【商品測定項目比較】
測定項目 | タニタ RD-803L | オムロン KRD-703T |
---|---|---|
体重(最小表示) | 50g単位 | 100g単位 |
体脂肪率 | 〇 | 〇 |
部位脂肪率 | 両腕・体幹・両脚 | 全身・両腕・体幹・両脚 |
筋肉量 | 〇 | 〇 |
基礎代謝量 | 〇 | 〇 |
体内年齢 | 〇 | 〇 |
体水分量 | 〇 | ‐ |
推定骨量 | 〇 | ‐ |
BMI | 〇 | 〇 |
オムロン│カラダスキャン KRD-703T

まずご紹介するのが、オムロンの「カラダスキャン KRD-703T」です。
両手両足測定ができる体組成計として知名度が高く、価格帯もリーズナブルに設定されています。体重、体脂肪はもちろん、部位別の皮下脂肪や骨格筋率が測定可能。両手両足測定の強みを活かしながら、トレーニングやボディメイク、ダイエットなど幅広い目的に使用できます。
独自のヘルスケアアプリ「OMRON connect(オムロン コネクト)」を使えば、計測結果を自動で記録可能。また50種類以上のヘルスケアアプリとも連携ができるため、自分が使い慣れているアプリをお選びください。
【商品スペック】
項目 | |
---|---|
本体サイズ | 縦51×横300×厚さ325mm |
本体重量 | 2.2Kg |
通信規格 | Bluetooth |
アプリ対応 | 〇 |
【測定項目】
測定項目 | |
---|---|
体重(最小表示) | 100g単位 |
体脂肪率 | 〇 |
部位脂肪率 | 全身・両腕・体幹・両脚 |
筋肉量 | 〇 |
基礎代謝量 | 〇 |
体内年齢 | 〇 |
体水分量 | ‐ |
推定骨量 | ‐ |
BMI | 〇 |
タニタ│インナースキャンデュアル RD-803L

続いてご紹介するのが、タニタの「インナースキャンデュアル RD-803L」です。同モデルにはタニタが長年ヘルスケア分野で培ってきた知見を活かした4C法が採用されています。4C法はその高い測定精度から医療機関や研究機関でも採用されており、より正確な計測を可能にしています。
価格帯はやや割高ですが、その分50g単位での測定や脈拍測定に対応するなど、家庭用の体組成計としてはトップレベルのスペックが魅力です。専用のアプリ「ヘルスプラネット」を使って、測定データを自動で記録可能。他のヘルスケアアプリにも対応しています。
【商品スペック】
項目 | |
---|---|
本体サイズ | 縦57×横320×厚さ348mm |
本体重量 | 2.8kg |
通信規格 | Bluetooth |
アプリ対応 | 〇 |
【測定項目】
測定項目 | |
---|---|
体重(最小表示) | 50g単位 |
体脂肪率 | 〇 |
部位脂肪率 | 両腕・体幹・両脚 |
筋肉量 | 〇 |
基礎代謝量 | 〇 |
体内年齢 | 〇 |
体水分量 | 〇 |
推定骨量 | 〇 |
BMI | 〇 |
本格的なトレーニングやダイエットに取り組んでいるなら、体組成計選びに「両手両足測定タイプ」を
今回は測定時に手で持つタイプの体組成計について、違いや特長をご紹介しました。
手で持つタイプの体組成計は「両手両足測定タイプ」と呼ばれ、両足だけでなく両手も加えて測定ができます。両足だけで測定する「両足測定タイプ」に比べ水分量や体型といった日内変動の影響を受けにくく、より正確な測定が可能となります。
本格的なトレーニングやダイエットに取り組んでいる方や、競技のパフォーマンス向上のために正確なデータを計測したい方は、両足両足測定に対応した体組成計をぜひ候補に加えてください。