春、夏のランニングに欠かせないのがシャカシャカジャージ(ウインドブレーカー)。防風、防寒、保温などさまざまな役割を担い、快適なランニングをサポートしてくれます。
シャカシャカジャージを長年愛用している筆者が、着用のメリット、選び方、おすすめのアイテムをご紹介します。「見た目」にも「機能性」にもこだわったシャカシャカジャージをお探しの方は参考にしてみてください。
シャカシャカジャージとはウインドブレーカーのこと
シャカシャカジャージは、一般的にウインドブレーカーのことを指します。「シャカジャー」や「シャカシャカ」と呼ばれランナーにとって身近なランニングギアです。
語源は、素材であるポリエステルが擦れたときや動作時に「シャカシャカ」と音が鳴ることからきています。シャカシャカジャージは、ランニングなどのスポーツ時以外でもアウトドアや日常生活で重宝できる汎用性の高いアイテムです。
シャカシャカジャージ(ウインドブレーカー)のメリットとは
ランニング時にシャカシャカジャージを着用するメリットについてご紹介します。
防風性と防寒性で身体を保護
ウインドブレーカーの名の通り、最大のメリットは防風性に優れている点です。風の侵入を防ぎ、体表面からの熱の放出を防ぎます。
また、風よけの効果も期待でき、ランナーの身体を寒さから守ってくれます。
撥水性で雨から身体を守る
撥水性のあるアイテムをチョイスすれば急な雨にも対応。雨の重みやベタつきを軽減し、快適なランニングをサポートします。
また、雨に濡れてしまうと体温が奪われてしまうリスクも。シャカシャカジャージで雨風から身体を守りましょう。
軽量化で携帯性にも優れる
シャカシャカジャージは軽量で携帯性に優れている点もランナーにおすすめのポイント。
コンパクトに収納できるので遠征時などは場所を取らずに快適に持ち運べます。また、ランニング中に暑くなったら脱いで携帯することも可能。
あまりの軽さに着ていることを忘れるくらいの着用感でランナーをサポートしてくれます。
ストレスのない伸縮性
スポーツブランドがリリースしているシャカシャカジャージなら伸縮性に優れ、ランニング時のストレスを軽減してくれます。
ゴワつきや突っ張り感によるストレスがなく、心地よい着心地が特徴です。
シャカシャカジャージ(ウインドブレーカー)の選び方
実際に筆者が重視しているシャカシャカジャージを選ぶ際のポイントについてご紹介します。
フード付きのメリット、デメリット
雨天時は、視界の確保や頭の保護からフード付きのウインドブレーカーが重宝されます。防寒の役割も担えるため寒い時期の着用ではフードは欠かせません。
一方、ランニング中に空気抵抗を受けてストレスに感じることも。走り始めは気にならなくても疲れが溜まった終盤はフードを取り外したいほどのストレスを感じたことはありませんか?
寒い時期や雨天時はフード付き、ガッツリ走りたいときはフードなしなど使い分けても良さそうです。
携帯性に優れるアイテムを選ぼう
ランニング中に着脱できるのもシャカシャカジャージのメリット。商品を選ぶ際には携帯性に優れたコンパクトに収納できるアイテムをチョイスしましょう。
くしゃくしゃに畳んでもシワが残りにくい点も筆者がシャカシャカジャージを愛用する理由の一つです。
やっぱりデザイン性は大事
各ブランドがデザイン性に優れたアイテムを展開しています。
ランニングのモチベーションを上げるためにもデザイン性は重要です。シャカシャカジャージはランニング前後でも着ることが多いのでタウンユースでも使えるデザインを選びましょう。
ポケットの有無をチェック
ポケットの有無は市民ランナーにとって重要なポイントです。
ランニング時の小銭や鍵は、できればズボンではなく上着に収納したいところ。ポケット付きのアイテムを選べば小物の持ち運びにストレスを感じにくいです。
特に、移動時などタウンユースでの使用をお考えの方は、ポケットの有無はチェックしておきましょう。
シャカシャカジャージおすすめのアイテム5選
シャカシャカジャージの中でも春、夏におすすめの薄手のアイテムをピックアップしました。それぞれのアイテムの特徴を挙げていますので参考にしてみてください。
adidas:プライムグリーン エッセンシャルズ 3ストライプス ウインブレーカー
adidasのシンボルである3本のストライプスが印象的なシャカシャカジャージ。ランニング時はもちろんタウンユースとしても重宝できるアイテムです。
環境に配慮したプライムグリーン(未使用のプラスチックを含まない100%再生マテリアルで作られた素材)を採用。防風性に優れ、軽量化に成功しました。
薄い生地のため、春、夏にピッタリのアイテム。両サイドにポケットも配置されており、タウンユースでの使用も視野に入れたオシャレ志向のランナーにおすすめです。
THE NORTH FACE:トレイルエマージェンシーフーディ
トレイルラン用に開発された「トレイルエマージェンシーフーディ」は、悪条件のランで力を発揮する機能性に優れたギアです。
素材は、リップナイロンの一枚地を採用。風の侵入を極限まで防いでくれます。また、裏地には保温性に優れた加工が施されているので寒さにも強い特徴があります。
機能性にこだわり、無駄なものは一切排除。ファスナーもフロント下部の1箇所のみ。重さ約90グラム(Lサイズ)で手のひらサイズに畳まれるコンパクトさもノースフェイスらしいこだわりがみられます。
機能性に優れ、ランニングだけではなく、アウトドアシーンでも活躍できるアイテムです。
ASICS:総裏メッシュウインドブレーカージャケット
走ることに特化したASICSのシャカシャカジャージは、快適に走るための仕掛けが多数組み込まれています。
肌面に総メッシュを採用し、シャカシャカジャージ特有のベタつきを軽減。背面にはベンチレーションを設け、体内にこもった蒸気や熱を外に発散してくれます。
フードが付いていないため、ランニング時のフードをストレスに感じる方にもおすすめです。「快適にランニングを楽しみたい」シンプル志向のランナーはぜひ手に取ってみてください。
UNDER ARMOUR:UAスポーツスタイル ウインドブレーカー
アスリート目線の機能性に定評のあるUNDER ARMOURのシャカシャカジャージをご紹介します。
防風性に優れたウーブン素材を採用し、軽量化に成功。内側のメッシュ素材は、吸汗速乾性でドライな着心地をキープしてくれます。また、撥水加工が施されているので雨天時のランニングでもランナーの強い味方となるでしょう。
両サイドにはポケットが装備され、フードはドローストリング(紐)で調整が可能。ランニング時もタウンユースでも使い勝手の良さがポイントのシャカシャカジャージです。
On:Weather Jacket Black | Shadow
筆者おすすめのシャカシャカは、OnのWeather Jacket。どうしたら快適に走れるかをテーマに作られており、神機能が随所にみられるアイテムです。
まずご紹介したい神機能は、ポケットのジッパー機能。ラン中に鍵や財布を落とすリスクを解消してくれます。心配性の筆者にとってジッパー機能は本当にありがたい。
つづいての神機能は、畳んで胸ポケットにそのまま収納できるコンパクトさ。脱衣後もストレスなく持ち運びができます。
その他、DWRコーティングによる撥水性や軽量化など快適なランニングが保証された神シャカシャカ。ぜひ手にとってその機能性を体感ください。
シャカシャカジャージで春夏のランニングも快適に
シャカシャカジャージは、防風性や防水性、速乾性に優れ、快適にランニングを楽しめるアイテムです。
シャカシャカジャージを選ぶ際には、機能性だけではなく、フードやポケットの有無、携帯性をチェックしましょう。
今回ご紹介したアイテムは春、夏に活躍する薄手のシャカシャカジャージです。デザイン性、機能性にも優れたアイテムをピックアップしています。
「春、夏を制するものがマラソンを制する」。シャカシャカジャージでシーズンに向けてランニングを楽しみましょう。
2016年に誕生して以来、足元から世界を動かしてきた厚底ランニングシューズ。
発売当初は「スピード」が重視されていたため初心者には敷居の高いアイテムでした。しかし、近年は「走りやすさ」を重視した厚底シューズが数多く販売されており幅広い層に愛用されています。
今回は月300キロ走るシューズおたくの筆者が、初心者におすすめの厚底シューズを厳選してご紹介します。これからランニングを始めたい方、初めての厚底シューズの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
厚底ランニングシューズの効果とは?疲れる?デメリットも紹介
厚底シューズのメリット、デメリットについてご紹介します。厚底シューズは「疲れる」のでは?という意見も聞かれるのでその点についても解説します。
厚底シューズはクッション性が高く足への負担を軽減
厚底シューズの最大のメリットはクッション性にあると筆者は考えます。
ランニング時に足にかかる負担は体重の約3倍〜5倍。走るのに慣れていない初心者ランナーはこの衝撃に耐えられずに怪我のリスクが高まります。
厚底シューズはクッション性に優れているので衝撃を吸収し足への負担を軽減。怪我なく楽しく走りたい初心者ランナーこそ厚底シューズをチョイスすべきです。
反発力に優れて楽に速く走れる
これまでの厚底シューズは「重い」「反発力がない」など走りにくさがデメリットでした。
しかし、近年の厚底シューズは、軽量で反発力に優れたシューズが多数展開されています。反発力は推進力に変わるので、少ないエネルギーで効果的に走るメリットが得られます。ランニング初心者がこの厚底の恩恵を受けない手はありません。
厚底シューズが疲れるのは間違い
厚底シューズは疲れやすいというイメージをもたれている方も多いと思います。
以前の厚底シューズは、厚底を履きこなす“脚力”が必要だったため初心者ランナーには走りづらく疲れやすいアイテムでした。
しかし、近年は初心者ランナー向けの厚底モデルが販売されるようになりました。クッション性や安定性に優れ、初心者ランナーの走りを最大限にサポートしてくれます。
厚底シューズは疲れやすく走りにくいと考えている方は一度履いてみてください。その快適さに驚くことでしょう。
厚底ランニングシューズは初心者向き?選ぶポイント
ランニングシューズは厚底に限らず、ランナーのレベルや目的に見合ったシューズを選ぶことが大切です。初心者や初めて厚底シューズの購入を検討している方に向けて選ぶ際の注意点やポイントについて解説します。
エリートランナー向けのシューズに注意
厚底シューズを選ぶ際にまず注意してほしい点は、エリートランナー向けのシューズを選ばないことです。
同じ厚底のフォルムでもシューズによって性能が全く異なるため、怪我や走りにくさの原因となってしまいます。例えば、エリート向けの厚底シューズは軽量化と反発力を重視した設計になっているため初心者の足には負担が大きすぎます。
初心者ランナーが重視したい機能は「クッション性」です。各ブランドが推奨するおすすめのペースを参考にシューズを選んでみてください。
クッション性、安定性のあるシューズを選ぼう
ソールが柔らかすぎる厚底シューズは初心者にはグラつきの原因となり怪我や走りにくさの原因となってしまいます。
クッション性と同じくらい「安定感」のある厚底シューズを選びましょう。シューズのソールの硬さはどうか、ホールド感はあるかなど足への負担が最小限になったシューズを選ぶことが大切です。
初心者におすすめの厚底シューズ5選
初心者ランナーや初めて厚底シューズの購入を検討している方に向けておすすめのアイテムをご紹介します。エントリーモデルを中心にクッション性、安定性のあるシューズをピックアップしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
NIKE:ZOOM FLY(ズームフライ) 5
厚底ランニングシューズのパイオニアであるナイキ。そんなナイキから最初の厚底シューズにピッタリのアイテム「ズームフライ5」をご紹介します。
ズームフライ5は「安定性」と「反発性」に優れたモデルです。これまでのズームフライシリーズは軽量でレーシング用のイメージでした。
しかし、ズームフライ5は「あえて」重量感を出すことで安定性を重視。加えて、シリアスランナー向けに使用されているZoomXフォームが搭載されており抜群の反発性を実現。安定感がありながら「前へ、前へ」と楽にスピードを出すことができます。
デザイン性にも優れているのでレース前後もスタイリッシュに履きこなせる点も筆者のおすすめのポイント。初心者から記録更新を狙いたいランナーにぜひ試してほしい厚底シューズです。
おすすめシーンフルマラソンサブ4、サブ5。カジュアルスタイル。シューズの強みZoomXフォームなどナイキの高い技術を搭載。
PUMA:DEVIATE NITRO(ディヴィエイト ニトロ)2
“誰でも履けるみんなの厚底”がキャッチコピーのPUMA「DEVIATE NITRO(ディヴィエイト ニトロ)2」。
そのコピー通り、初心者ランナーからシリアスランナーまで幅広い層にアプローチされたアイテムです。PUMAの高い技術力が集約されており、コスパの良さに筆者をはじめランナー仲間は驚かされました。
ミッドソールには、PUMAのエリートモデルに搭載されているNITRO ELITE FOAMを採用。高い反発力とクッション性で快適な走り心地を実現しました。かかとの滑りを抑制したデザインでホールド感とフィット感があり怪我をしにくい作りになっています。
アスリートの内なる情熱の炎をイメージしたカラーリングが採用されているのも魅力。お気に入りのカラーを探してみてください。
おすすめシーンフルマラソン完走から記録更新まで。ファンラン。シューズの強み圧倒的なコスパの良さ。ホールド感とフィット感。
HOKA ONE ONE(ホカオネオネ):Bondi(ボンダイ) 8
ニュージーランドの山頂にルーツをもつHOKA ONE ONE。ブランド名には「Time to Fly(さぁ、飛ぼう)」のメッセージが込められ、今話題の人気ブランドです。
HOKAのシューズは、ファッション業界でも注目されるデザイン性に加えて、クッション性とサポート力が強み。一度履いたらクセになるソフトな履き心地で、筆者も長年愛用しています。
そんなHOKAから「これ以上のクッション性はない」と自信を持ってリリースされた「Bondi 8」。抜群のクッション性でまるで“雲の上を走っている”ようなソフトな走り心地を実現しました。
初心者っぽくないデザインながら、初心者ランナーの強い味方となるクッション性がつまったボンダイ8。こなれ感を出してカッコいいシューズで走りたいランナーにおすすめです。
おすすめシーンジョギング。フルマラソン完走。カジュアルやフォーマルスタイル。シューズの強み抜群のクッション性とデザイン性。
On(オン):Cloudmonster(クラウドモンスター)
2010年にスイスで誕生したOn(オン)。マラソン大会などで穴の空いた独特のソールを見る機会が増えた人も多いのではないでしょうか。
Onは、革新的な技術で初心者からシリアスランナーまで幅広い層のランナーの走りを“前に、前に”進めてきました。
Onの初心者におすすめしたい厚底シューズは「Cloudmonster(クラウドモンスター)」。モンスター級と評されるクッション性と反発力が融合。Onの革新的な技術がつまった最高傑作のアイテムです。
トライアスロンではメジャーなブランドですが、マラソンではまだ他に比べると露出は少なめ。「できるだけ他人と被りたくない」と考えるランナーは今のうちに。すぐに人気アイテムになるであろう秀逸な厚底シューズです。
おすすめシーンフルマラソンサブ4、サブ5。シリアスレース。シューズの強みモンスター級のクッション性と反発力。他人と被りにくい。
ASICS:GEL-KAYANO(ゲルカヤノ) 30
ランニングシューズの定番アシックから「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)」をチョイス。“フルマラソン完走をより身近にする”がコンセプトになっています。
ゲルカヤノは安定性とクッション性が特徴の初心者に必要なスペックを網羅したASICSの代表作。ミッドソールにはFF BLAST PLUS ECOクッショニングを搭載。軽量で反発性に優れているため弾むようなバウンスでランナーの一歩を軽くさせます。
ASICSは日本人向けに作られている点も筆者のおすすめポイント。日本人の足にあった絶妙なフィット感で快適なランニングを楽しめます。
日本最高峰の技術が集約されたシューズで厚底デビューしてみませんか?安心の日本製が足元からしっかりサポートしてくてくれます。
おすすめシーンフルマラソン完走。ゆるラン。トレーニング。シューズの強み安定性とクッション性。日本発のブランド。
厚底ランニングシューズで楽しいランニング生活を
今やスタンダードモデルとなった厚底シューズ。マラソン大会では上位のシリアスランナーから初心者ランナーまでほとんどのランナーが厚底シューズを着用しています。
初心者には敷居が高い、走りにくいなど厚底シューズに偏見を持っていた方も今回の記事で厚底の魅力を知っていただけると幸いです。
ランナーが日々成長していくようにシューズも時代とともに進化していっています。各ブランドの企業努力の恩恵を受けて目標達成、記録更新に向けて一緒に頑張っていきましょう。
トライアスロンは、水泳、自転車、ランニングの3種目を連続して行う過酷なスポーツです。
最後のランニングをいかに楽に走れるかは、レースを楽しむ上で重要なポイントです。高性能のランニングシューズは、トライアスロンのレースにおいて強い味方となるでしょう。
今回は、トライアスロンで世界大会に出場した経歴を持つ筆者が、トライアスロン向きランニングシューズを5つご紹介します。シューズ選びで悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
トライアスロン初心者必見!ランを楽に走るポイント
トライアスロンにおいてランを楽に走るためには「足を取っておく」必要があります。
いかに、足の体力を残したままランに移れるか、そのポイントをご紹介します。
スイムはストリームラインを意識する
スイムパートでは、主に上半身の力を使って泳ぎ、足の体力を温存させる必要があります。
水中を進む推進力は、上半身に任せ、足は軽くキックする程度にしましょう。ポイントは、水の抵抗を最小限にするストリームライン(体のラインが一直線)の維持を意識することです。力を抜いて軽くキックをしながらバランスを取ってストリームラインを作りましょう。
バイクは効率の良いペダリングを意識する
バイクパートでは、大腿四頭筋(太ももの前面)を極力使わないように意識してみてください。
大腿四頭筋は、ランニング時の着地の衝撃を受け止める働きや膝をまっすぐにする重要な役割を担っています。そのため、大腿四頭筋の筋力が低下するとランニングパフォーマンスが低下します。
バイクでスピードを出すために大きな筋群である大腿四頭筋に力が入りがちです。ペダルを「踏み込む」感覚ではなくハムストリング(太ももの裏側)やお尻の筋肉をつかってペダルを「まわす」「引き上げる」ことを心がけましょう。
足の筋力ではなく、ペダリングを意識することで楽にバイクを終えランニングに移行できます。
ランはピッチ走法を意識する
スイム、バイクパートを終えた最後のランニングは、体力の限界との戦いです。
そこで、意識してほしいポイントは、ピッチ走法で走ることです。ランニングには、大きく2種類の走法があります。
ピッチ走法歩幅を小さくして、歩数が多くなる走り方ストライド走法歩幅を大きくして、歩数が少なくなる走り方
トライアスロンでは、足の筋力が低下している状態でランがスタートするため、歩幅を大きく走ることが難しくなりがちです。また、ストライド走法は、着地時の衝撃も大きくなるため足への負担が大きくなってしまいます。
ピッチ走法で足への衝撃を最小限に抑えて、着実に距離を稼ぎましょう。
トライアスロン用シューズのポイントはクッション性と軽量化
トライアスロンのシューズは、特別なシューズは必要なく、ランニングシューズで構いません。おさえておきたいポイントは、クッション性と軽量化に優れたシューズを選ぶことです。
トライアスロンでのランニングは、全身に疲労がたまった状態でスタートします。そのため、少しでも体の負担を軽減してレースを楽しむために、クッション性と軽量なシューズを選びましょう。
普段からランニングをされている方は、いつものシューズから初心者よりのクッション性に優れたシューズを選んでみてください。足への負担を軽減してトライアスロンのランニングを楽しめます。
おすすめトライアスロン向けランニングシューズ5選
クッション性と軽量化に優れた、トライアスロンのおすすめランニングシューズをご紹介します。
デザイン性も含めて、好みのシューズを選んでみてください。
CLIFTON9 (HOKA ONE ONE)
多くのトライアスリートに選ばれているランニングシューズと言えば、HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)です。
初心者から熟練者まで幅広いトライアスリートのあいだで高いシェア率を誇ります。そんなHOKA ONE ONEから定番かつニュートラルなモデルのクリフト7をおすすめします。
クリフトシリーズは、HOKA ONE ONEを象徴するアイテム。浮き上がるような乗り心地を実現するために、クッション性と軽さをアップグレードした9代目のクリフトンが誕生しました。
抜群のクッション性と履き心地はもちろん「浮力が走りを楽にする」のコンセプトを体現する推進力をぜひ体感してみてください。
Cloudmonster(On)
HOKA ONE ONEと同様にトライアスリートのあいだで大人気のシューズブランド「On」。そんなOnからおすすめの一足は、Cloudmonsterです。
Cloudmonsterは、On史上最大のクラウドテック(ソフトな着地と力強い蹴り出しを生み出す画期的なテクノロジー)を実現。今まで以上の柔らかなクッショニングと反発力が搭載されています。
履き心地の良さとクッショニングで、ついついたくさん走りたくなるCloudmonster。きついレース中でもきっとリズミカルに足を運べるはずです。
今までにないモンスター級のクッショニングで雲の上の走りをぜひお楽しみください。
distance 9(NEWTON)
NEWTONは、あまり馴染みのないブランドかもしれません。ランニングシューズ界に新たな革命を起こそうと、コロラド州ボールダーのランナーが創設したブランドです。
NEWTONのシューズの最大の特徴は、強力な反発力だと感じています。私も世界大会の予選や世界大会ではNEWTONのシューズを愛用し、高い恩恵を受けました。
インソールに内蔵されているNEWTONの独自素材により、足裏全体へのクッション性と地面を蹴り上げる反発力を大幅にプラス。軽く弾むような走り出しを実現してくれるランニングシューズです。
反則級のクッション性と反発力で、トライアスロンのランニングが普段よりも楽になること間違いなし。ぜひ試してほしい一足です。
ペガサス39(NIKE)
ここ数年、革新的な技術でマラソン界の歴史を次々に塗り替えていったナイキのランニングシューズ。今回は、ナイキの中でもクッション性に優れたペガサス39をおすすめします。
ペガサスシリーズは、ナイキ初のランニングシューズとして1983年に発売されました。発売以来、常に最新の技術でアップデートされながら、多くのランナーの足元を支え、愛されてきました。
クッション性、サポート性に優れ、レース中の疲れている足でもしっかりと着地の衝撃を吸収し、次の一歩を動かしてくれます。軽量かつ高いデザイン性からレース前後の普段履きとしても活用できるアイテムです。
ナイキのシューズは、足幅が狭いためワンサイズ大きめのシューズを選んでみてください。
メタスピードエッジ(asics)
アシックスのメタスピードは、記録を狙いたいトライアスリートにおすすめしたいシューズです。
アシックスレーシングモデルにおける最高峰のシューズのひとつになります。実際、東京オリンピックでは、男女ともにトライアスロンのゴールドメダリストは、メタスピードを着用していました。
メタスピードは、ストライド走法用(メタスピードスカイ)とピッチ走法用(メタスピードエッジ)の2種類に分けられます。トライアスロンでは、ピッチ走法をおすすめしたいですが、ご自身の走法に合う方を選んでみてください。
重心移動がしやすくピッチをあげやすい構造になっており、ピッチによる推進力を求める方にピッタリの勝負シューズです。スムーズな蹴り出しと走行効率を感じてみてください。
トライアスロンのシューズは靴紐を結ばないタイプを選ぼう
トライアスロンのレース中は、次の競技に移行する前の準備の時間(トランジション)もタイムに含まれます。そのため、いかに早く準備を終えるかがポイントです。
スイム、バイクで疲弊した体で靴紐を結ぶストレスは、トライアスロン経験者なら感じたことがあるはずです。靴紐を結ぶ手間と時間が惜しい方には「結ばない」タイプの靴紐を試してみてください。
ゴム製の結ばないタイプの靴紐は、伸縮性があり、紐を結ぶ手間を省けるためトライアスロンのシューズにおすすめです。ストレスや時間をかけずにシューズの着脱が可能になります。
ライターからひとこと
今回は、トライアスロンで履いてほしいおすすめのランニングシューズをご紹介しました。
トライアスロンは、過酷なスポーツゆえに「完走した全員が勝者である」という考えが根付いています。キツイ練習やレースを乗り越えてたどり着くゴール。順位やタイムに関係なくお互いが称え合うシーンは最高の瞬間です。
トライスロンをこれから始めようとしている方やランニングシューズを選んでいる方の参考になれば幸いです。一緒にトライアスロンを楽しみましょう。
これからランニングを始める男性に向けて、アシックスのランニングシューズを厳選して5つご紹介します。
筆者は、トライアスロンの世界大会に出場した経験を持ち、ランニングシューズ選びに真摯に向き合ってきました。自分に合わないシューズは、パフォーマンスの低下だけではなく、怪我のリスクも高まります。
クッション性、安定性など初心者ランナーに欠かせない機能性はもちろん、見た目のカッコよさも意識してシューズを選びました。ランニングを始めたいものの、シューズ選びに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
アシックスのランニングシューズの特徴
アシックスのランニングシューズ最大の特徴は、日本人にあったシューズという点です。
日本人の足は、一般的に足の甲が高く、幅が広い特徴があります。しかし、日本に流通するランニングシューズの多くは海外ブランドのため、日本人にとって窮屈に感じることが多々あります。
アシックスは、日本発のスポーツブランドです。日本人の足の形にあったアシックスのランニングシューズで、絶妙なフィット感を体感してみてください。
また、アシックスのシューズには、独自のテクノロジーが採用されており、ランナーの足元を高い技術で支えています。主なシューズの機能をご紹介します。
GELテクノロジー
アシックスの高いテクノロジーを象徴するGELテクノロジーは、着地の際の足にかかる衝撃を緩衝してくれます。
シリコーンなどを原料とした軟質なゲル(衝撃緩衝材)が足にかかる負担を軽減し、怪我の防止につながります。
ガイドソールテクノロジー
ガイドソールテクノロジーは、シューズの前部に高硬度の素材を配し、大きなカーブを付けることで効率的に走れる機能です。
カーブしたソール形状によって、足首の屈曲を抑えて走行時のエネルギー消費を抑えながらスムーズな足の運びを実現。着地時のやわらかさ、地面を蹴る際のラクな感覚を体感できます。
FLYTEFOAMテクノロジー
弾力性、軽量化を兼ね揃え、反発力に優れた機能です。
FLYTEFOAMテクノロジーは、強力な蹴り出しと高い推進力を実現しました。より快適に速くランニングを楽しめます。
FF BLAST
FF BLASTは、軽量で反発性に優れたクッションフォーム材を指します。
弾むようなバウンス感でランニングを楽しめ、足や関節にかかる衝撃を吸収してくれます。
ランニング初心者のシューズの選び方
初心者ランナーに押さえてほしい、シューズ選びのポイントをご紹介します。
大事なポイントは「クッション性・安定性」と「好みのデザイン」のシューズを選ぶことです。
クッション性と安定性に優れたシューズを選ぼう
ランニングシューズは、それぞれの走るペースに最適な機能が備わっています。
記録を狙いにいくエリートランナーは、軽量かつ反発力に優れたシューズが必要です。しかし、初心者ランナーにとって反発力の強いシューズは、足への負担が大きく、怪我の原因につながります。
怪我を防止するために「クッション性」と「安定性」のあるシューズを選びましょう。ランニング中に足にかかる衝撃は、体重の約3倍とも言われています。衝撃に耐える筋力がまだついていない初心者ランナーにとっては怪我のもととなります。
クッション性と安定性に優れたシューズで、着地時の衝撃、地面を蹴る際のブレを最小限に抑えましょう。
好みのデザインのシューズを選ぼう
ランニングを続けるためには、自分好みのデザインのシューズを選ぶことも大切です。
好みのデザインのシューズを選ぶことでモチベーションの向上につながります。ランニングは継続性が必要なスポーツです。「走りたい」と思えるシューズで、ランニングを楽しみましょう。
また、近年はスポーティーなカジュアルスタイルのファッションが人気です。アシックスは高い機能性はもちろん、デザイン性にも優れたおしゃれなシューズが揃っています。
好みのデザイン、カラーリングのランニングシューズを日常に取り入れてみませんか?
40代50代のランナーにおすすめアシックスランニングシューズ
初心者ランナーにおすすめのアシックスランニングシューズを厳選してご紹介します。
「高いクッション性と安定性」を兼ね揃えたシューズを選びました。シューズ選びの参考にしてみてください。
GlideRide 2
GLIDERIDE 2は、ランニング初心者から運動習慣のある男性まで幅広い層におすすめのランニングシューズです。
ガイドソールテクノロジーを採用し、着地から蹴り出しまでのエネルギー消費を最小限に抑えられています。そのため、ラクに、長くランニングを楽しめます。
足の動きに合わせて形状が変化するエンジニアードメッシュを採用。高い通気性とフィット感を実現しました。また、ミッドソールのトップ層に配置したFLYTEFOAMテクノロジーによって、反発性やクッション性に優れています。
着地時のやわらかな感覚、足をスムーズに回転するような快適な足の運びを体感してみませんか?
NOVABLAST 3 メンズ
NOVABLAST 3は、走ることが楽しくなるシューズ。ランニングを楽しみたい初心者ランナーにおすすめです。
「ランナーに新たなバウンス体験を」というテーマを持ち、バウンス(反発性、跳ね上がり)とクッション性を兼ね揃えています。ラクに楽しく走れるので、レース本番はもちろん、気が重くなりがちなトレーニングまでさまざまなシーンで重宝できます。
また、NOVABLAST 3は、最高級のバウンスによって足の負担を抑えつつ、スピードが出やすいのも特徴。ランニング初心者とはいえ、少しでも早く走りたいランナーにぜひ推したい一足です。
はずむような走りを体感してみてください。
GEL-KAYANO 29
アシックスの名作シリーズGEL-KAYANOの29代目のシューズ。これからランニングを始める初心者ランナーにおすすめしたい一足です。
「フルマラソン完走をより身近にするシューズ」というコンセプトのもと多くの初心者ランナーの足元を支えてきました。GEL-KAYANO 29の最大の特徴は、安定性とサポート性です。着地時のブレを抑えてくれるので膝への負担を軽減します。
上級者モデルにも取り入れられている、FF BLAST+クッショニングをミッドソールに採用。軽量でありながら弾むような反発性を生み出しました。
常にアップデートを繰り返してきたGEL-KAYANOシリーズ。より快適なライド感を体験できるようになりました。高い安定性とサポート性で体への負担の少ないシューズでランニングを始めてみませんか?
GT-2000 11
GT-2000は、アシックスランニングシューズの不朽の名作 。ランニング初心者から上級者まで多くのランナーに愛されています。
汎用性に優れ、さまざまな距離に対応できる耐久性と機能性が魅力のシューズです。ミッドソールにやわらかく反発性に優れたフォーム材「FF BLAST」を採用。やわらかく、跳ねるようなライド感でステップアップをサポートしてくれます。
コスパの良さも GT-2000の魅力です。アシックス独自のテクノロジーが詰め込まれているにも関わらず、比較的お求めやすい価格になっています。アッパーの50%以上にリサイクル素材を使用しており環境にも優しいランニングシューズです。
安定性と軽量性に優れたアシックスの大人気シリーズGT-2000で、ランナーの仲間入りをしてみませんか?
GEL-NIMBUS 25
足や体への負担を考え、クッション性にこだわりたい初心者ランナーには、GEL-NIMBUS 25がおすすめ。
足を快適に守る、GEL-NIMBUSシリーズ史上最高のクッション性を提供する25代目モデルです。優れたクッション性が衝撃をやわらげ、快適な走りをサポート。初心者ランナーには欠かせないクッション性の恩恵を最大限に受けられるので、足や体への負担なくランニングを楽しめます。
足の部位によってフィッティング・通気性を最適化するエンジニアードメッシュアッパーを採用。やわらかく足当たりの良いニットの履き口と伸縮性のあるニットシュータンにより、足に吸いつくようなフィット感を実現しました。
抜群のクッション性とフィット感で、安心、快適にランニングを始めてみませんか?
ライターからひとこと
初心者ランナーにおすすめのアシックスランニングシューズをご紹介しました。
海外ブランドのランニングシューズが流行する中、オールドファンのハートを離さなかったアシックスのシューズ。根強い人気の理由は、抜群のフィット感と高い機能性にあると感じています。
安心の日本発のブランド、アシックスで楽しいランニング生活を一緒に楽しみましょう。