40代50代のお洒落な御仁にとっては懐かしいアイテムでもあるマウンテンパーカー。「渋カジ」ブームにより一般的にも市民権を得たマウンテンパーカーですが、現在は、90年代スタイルや、古着ブーム、アウトドアミックススタイルの影響で再注目されています。
今回は、タウンユースにはもちろん、フェスでもマウンテンパーカーを着用する「90年代スタイル」の洗礼を受けた筆者が、40代50代の大人世代がスタイリッシュ且つ、アーバンに着こなせるマウンテンパーカーを5つご用意しました。
また、魅力や選び方についても解説しますので、今期、マウンテンパーカーの購入をご検討の方はぜひ参考にしてみてください!
マウンテンパーカーとは?
マウンテンパーカーとはその名の通り、登山やキャンプなどのために開発されたアウターのことを指します。元々はアウトドアシーンで着用することを目的として開発されたため、フード付きでナイロン素材のモノがメイン。最近では、高機能素材であるゴアテックスを用いたモノが主流です。
本来は、アウトドアアイテムのため、防水性や耐風性、保温性など、機能的に優れている点もマウンテンパーカーの大きな特徴です。
また、各ブランドも近年、アーバンなデザインのマウンテンパーカーを数多く展開しています。その影響で現在ではアウトドアシーン以上に、タウンユースとしてマウンテンパーカーを愛用する人たちが増えています。
マウンテンパーカーの特徴
ここではマウンテンパーカーの特徴について解説します。
優れた機能性
防水性や耐風性、保温性、耐久性等に優れている点がマウンテンパーカーの最大の特徴です。変わりやすい山の天候に対応可能なマウンテンパーカーは「ウェア」というよりも「ギア」に近いアイテムといっても過言ではありません。
また、コンパクトに収納できるアイテムも多いため、秋口や春先にはバッグに忍ばせておくといざという時も便利です。
アウトドアアイテムのため、つくりも大きめのものが多く、厚手のスウェットやパーカーの上にも問題なく羽織ることができる点もマウンテンパーカーの魅力です。
豊富なカラーバリエーション
カラーバリエーションが豊富な点もマウンテンパーカーの大きな特徴です。
メンズアウターはカラフルなアイテムを探すことになかなか骨が折れます。キレイな色のアウターをお探しの御仁はマウンテンパーカーをチェックするのもアリではないでしょうか?
ベーシック
流行り廃りのない点もマウンテンパーカーの大きな魅力です。特にダークカラーのアイテムならミニマルでアーバンなスタイルにも似合います。
基本的にはベーシックなアイテムのため、カジュアルな着こなしにはもちろん、スラックスやシャツ、ジャケットなどのキレイ目なアイテムとの相性も抜群です。
マウンテンパーカーとウインドブレーカーの違いは?
マウンテンパーカーと似たアイテムであるウインドブレーカー。どちらもナイロン素材のアウターであるため、違いが分からないという方も多いかと思います。
マウンテンパーカーは、登山用のアウターのため、耐久性や、防水性、耐風性、さらには保温性に優れたアイテムが多いことが特徴です。
一方ウインドブレーカーは、「風をよける」との意味を持つスポーツアイテムです。風を遮断するため、素材はナイロンやポリエステルの素材がメイン。マウンテンパーカーよりはライトなものが多く、スポーツウェアであることから動きやすさを重視したものが多い点が特徴です。
春先に軽く羽織ったり、インナーとして使うならウインドブレーカー、耐久性に優れたナイロン素材のアウターをお求めの方にはマウンテンパーカーをチョイスしてみてはいかがでしょうか?
40代50代の大人世代が選ぶべきマウンテンパーカーの特徴は?
40代50代がマウンテンパーカーをアーバンスタイルに使うならやはりダークトーンがおすすめです。
もちろん、発色のいいカラーのマウンテンパーカーをチョイスしても問題はないのですが、どうしても「アウトドア感」が出てしまいます。それを楽しんだり、マウンテンパーカーを着慣れた方なら問題ありませんが、キレイ目なアイテムやミニマルな着こなしにはいささか浮いてしまうことも。
またサイズはジャストサイズからややルーズなものがおすすめです。トレンドはビッグサイズですが、ビッグシルエットのマウンテンパーカーはどうしても子どもっぽい印象になりがちです。
私自身は、インナーに、ロンTやシャツを着てややゆとりがあり、ジージャンやジャケットを着てジャストくらいのモノをチョイスしています。
大人世代に似合うマウンテンパーカー5選
ここで、毎シーズンマウンテンパーカーを愛用する筆者が、大人世代に似合い、「長い付き合いができる」おすすめアイテムをご紹介します。
THE NORTH FACE(ザノースフェイス)マウンテンライトジャケット
今世界で最も注目を集めるアメリカのアウトドアブランドである「ノースフェイス」。シュプリームをはじめ、毎シーズン、世界中のブランドとのコラボアイテムも発表しています。
本格的なアウトドアブランドでありながら、スタイリッシュなアイテムが多いことでも有名です。同ブランドの顔でもある「マウンテンライトジャケット」は、非フッ素メンブレンによる、ePE GORE-TEX PRODUCTS2層素材を採用した防水シェルジャケットです。同アイテムは、2024年秋冬シーズンよりバランスよいサイズ感にアップデートしたことで、アウトドアはもちろん、タウンユースにも適したマウンテンパーカーへと進化しました。スマートなデザインなので初めてマウンテンパーカーを羽織る方でも違和感なく着用できます。
patagonia(パタゴニア) トレントシェル ジャケット
フリースブームの火付け役ブランドとしても知られるアメリカを代表するアウトドアブランドの「パタゴニア」。タウンユースにも映えるアイテムを数多く展開するパタゴニアは、現在まで続く、アウトドアミックススタイルのパイオニア的存在です。
抜群の防水性、透湿性機能を発揮する同ブランドの人気アイテムのトレントシェルジャケットは軽く羽織ることのできるマウンテンパーカーとしてかなりおすすめです。シンプルなデザインなので都会的なスタイルにも似合います。
Mammut(マムート)ソフトシェルパーカー
スイスの老舗アウトドアブランドの「マムート」。高品質なマウンテンウェアはプロから愛されています。同ジャケットは、マウンテンパーカーでありながらミリタリージャケットのような雰囲気な武骨なムードが漂う1着です。耐風性・防水性を備えたソフトシェルを採用しているため、保温性も期待できます。すっきりとした都会的なデザインのアイテムです。
mont-bell(モンベル)ウインドブラストパーカ
高品質ながら手の届きやすい価格帯が魅力的な、日本を代表するアウトドアブランドの「モンベル」。同アイテムは、耐久性と軽量コンパクト性をバランスよく両立させた、携行に便利な1着です。撥水性にも優れていますのでレインジャケットとしても活躍してくれます。
HAGLOFS(ホグロフス)コヨルプルフジャケット
100年以上の歴史を誇るスウェーデンのアウトドアブランド、「ホグロフス」。北欧ブランドらしい、スモーキーなカラーリングのアイテムは、キャンパーはもちろん、ファッショニスタの間でも大人気です。
環境に配慮した100%リサイクルポリエステルを採用した同マウンテンパーカーは、防水性、軽量性、透湿性に優れた1着。すっきりとしたミニマルなデザインはスマートな着こなしにも似合います。
マウンテンパーカーで大人のデイリースタイルをアップデート
今回は、様々なブランドのマウンテンパーカーを愛用してきた筆者が、40代50代の大人世代に似合うマウンテンパーカーのおすすめアイテムを5つご紹介しました。
元々アウトドアアイテムとして誕生したマウンテンパーカーは機能的に優れたアイテムです。またデザイン的にもスタイリッシュなものも多いのでアーバンスタイルにもよく似合います。
機能的でスタイリッシュなマウンテンパーカーで大人のデイリースタイルをアップデートしてみてはいかがでしょうか?
スイス発のアウトドアブランド「MAMMUT(マムート)」をご存じでしょうか?パタゴニアや、ノースフェイスに比べ、ややマニアックに感じるブランドですが、プロの登山家も愛用する老舗ブランドです。
今回は、最近、日本でも愛用者が増えてきた、マムートの歴史から、おすすめのマウンテンパーカーをご紹介します。マムートについて詳しく知りたい方や、マムートのマウンテンパーカーが気になる方は参考にしてみてください。
マムートとは?ロープから始まったスイスの老舗アウトドアブランド
「マムート」は、スイスのディンティコンにて設立された160年以上の歴史を誇るブランドです。シューズやバックパック、そしてアパレルなど、様々なアイテムを展開しているマムートですが、始まりは農業用ロープからでした。
マムートは、ロープ職人のカスパー・タナー氏が1862年に創業。当初は家族経営の事業としてスタートしました。
農家のためのロープを生産していた、マムートでしたが、その品質の高さに登山家が注目。頑丈なマムートのロープはアルプスに挑む登山家から高い評価を獲得します。これにより、マートムは、クライミング用のロープの生産を開始しました。
1964年には国際登山組織UIAAの認定を初めて受けたシングルロープを開発し、ロープブランドとしてのポジションを確立しました。
1950年代から本格的に登山製品作りをスタート
マートムは、1950年代から、本格的に登山製品作りをスタートしました。
現在では、アイコニックなクライミングロープをはじめ、アパレル、シューズ、バックパック、寝袋、セーフティギアなど様々なアイテムを展開しています。
日本では、2008年「MAMMUT STORE表参道」のオープンを皮切りに、北海道、宮城県、神奈川県、新潟県、愛知県、京都府、大阪府に直営店を展開しています。
また、マムートは、環境問題が取り沙汰されていなかった1990年代からすでにリサイクル素材を使用。現在もエコロジカルフットプリントの減少に積極的に取り組んでいるブランドです。
マムートのマウンテンパーカーの魅力と選び方
マムートのアイテムの魅力は、優れた機能性と洗練されたデザインです。8000m超級の山々に挑戦するプロの登山家の命を守ってきたマムートのアイテムは、耐久性と機能性を兼ね備えており、過酷な環境下でも最高の性能を発揮します。
マウンテンパーカーやダウンを中心としたジャケットは、保温性はもちろん、耐風性、防水性、透湿性に優れたものがメインです。
また、スタイリッシュなデザインのアイテムが多い点もマムートが評価されている理由の一の一つです。マムートのアイテムは、シンプルなデザインが多いため、タウンユースでも大活躍してくれます。最近では、ファッショニスタを中心にマムートのアイテムをタウンユースする人たちが増えています。
では具体的に、マムートのマウンテンパーカーの選び方について解説します。初めてマムートのマウンテンパーカーを購入される方は参考にしてみてください。
シーンにあわせて機能性をチェック
アウトドアブランドのマウンテンパーカーを選ぶ際に外せないポイントである機能性。プロ御用達の老舗アウトドアブランドであるマムートのマウンテンパーカーは、機能的に優れたものばかりです。
「それならどれを選んでもOKでは?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、マウンテンパーカーを頻繁に着用する筆者としては、シーンに合わせて選ぶべきだと思っています。
キャンプやハイキングなど、アウトドアをメインに考えるなら、ハイスペックなアイテムが必要です。防水透湿性や防風性、防寒性に加え、耐久性にも優れているゴアテックス素材を選べば間違いありません。しかし、タウンユースがメインならば、防寒性や防水性、耐風性に優れた素材を使用したアイテムで十分です。
もちろん、タウンユースでハイスペックなアイテムを着用するのも悪くはないのですが、いささかオーバースペックかと思います。また、ハイスペックなアイテムは、どうしても高額になってしまいます。それなら、まずは、手の届きやすいアイテムからトライしてみてはいかがでしょうか?
マウンテンパーカーを着こなすにはサイズ感がかなり重要
40代50代の大人世代がスマートにマウンテンパーカーを着こなすには、サイズ感がかなり重要です。
トレンドはオーバーサイズですが、元々タイトなつくりではないマウンテンパーカーは、オーバーサイズをチョイスすると「服に着られている」感じに見えてしまいます。
また、マムートはユーロ規格のため、サイズは大きめ。日本人であれば普段のサイズよりも一つ下がおすすめです。
なお、マムートには、アイテムによっては、アジアンフィットと呼ばれるサイジングのモノがあります。その名の通りアジア人向けに作られたアイテムなので、アジアンフィットのアイテムなら、通常サイズで問題ありません。
マウンテンパーカー選びでは色はかなかなり重要
豊富なカラーバリエーションもマムートの大きな魅力ですが、タウンユースをメインに考えるならダークトーンがおすすめです。
もちろん、綺麗な色のマウンテンパーカーをチョイスすることがNGではありませんが、カジュアルになりすぎることも。シンプルに着こなすなら、黒やネイビー、ブラウン等をチョイスすれば間違いありません。
40代50代に似合うマムートのマウンテンパーカー5選
ここからは、40代50代の大人世代が似合うマムートのマウンテンパーカーを5つご紹介します。
Mountain Parka
ソフトシェルタイプのマウンテンパーカーは、PFCフリー耐久撥水(DWR)加工が施されているのでレインジャケットとしても活躍してくれます。また、ライナー付きのため悪天候でも体をドライに保ってくれます。ミリタリージャケットのような骨太なディティールもスタイリッシュな1着です。スポーティーなスタイルにはもちろん、ミニマルスタイルにも似合います。
Mountain WB lined Parka
ハイキングやキャンプ、街中など、オールラウンドに活躍する防風・撥水性に優れた超軽量タイプのマウンテンパーカーです。非常に軽いアイテムなので、ゴアテックスの重さが苦手な方にも最適。ミリタリージャケットの定番、M65ジャケットのようなルックスなので、トレンドのアメカジやミリタリースタイルにも馴染みます。
Convey WB Hooded Jacket
PFCフリーDWR加工の耐久性に優れたリップストップアウター素材を使用したマウンテンパーカーです。パッカブルタイプなので、バッグに入れておけば、いざという時にも活躍してくれます。スポーティーかつ、シンプルなデザインが都会的な1着です。
Utility WB Coat
比翼仕立てのすっきりとしたデザインと長めの着丈が大人っぽい雰囲気のマウンテンパーカーです。
無駄のないミニマルなデザインはタウンユースに最適。ビジネスシーンでも活躍してくれるアイテムです。また、DWR加工を施した素材を使用しているので、撥水性に優れています。
Microlayer 2.0 HS Hooded Jacket
耐久性のあるメンブレンを備えた2.5レイヤーの軽量リサイクルポリアミドを使用したハードシェルタイプのマウンテンパーカーです。耐風性、防水性、耐久性に優れたアイテムなので、アウトドアやキャンプ、タウンユースとシーンを選ばずに活躍してくれます。無駄なものを省いたすっきりとしたデザインが洒脱です。
スタイリッシュで機能的なマムートのマウンテンパーカー
160年以上の歴史を誇るスイスの老舗アウトドアブランドの「マムート」。機能的でスマートなマムートのアイテムは、ファッショニスタからも注目され、マウンテンパーカーやフリース、バックパック等は、街中でもよく見かけます。
今回ご紹介したマウンテンパーカーは大人の男性にタウンユースしてもらいたいアイテムばかりです。マムートのマウンテンパーカーは「人とは違ったアウトドアブランドのアイテムが気になる!」という方におすすめです。
この機会に、マムートのマウンテンパーカーで大人のデイリースタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか?
年齢を重ねると、「オシャレはしたいけど、毎年アイテムを買い足すのが少し負担だな」と感じることありませんか?
たしかに同じ服をずっと着ていると飽きてきたり、買い替えたいけれど忙しくて選ぶ時間がなかなか割けなかったりしますよね。
そんな悩みを抱える方に、本記事では大人にこそおすすめなBarbour(バブアー)のジャケットを紹介します。Barbourのジャケットが長年愛用できる理由やどんな選択肢があるかを解説するので、ぜひ参考にしてください。
「消費する」から「育てる」という発想に転換して、愛用品を身に付ける楽しみを感じてくださいね。
Barbourの歴史
Barbour(バブアー)は、1894年イギリス北東部の港町サウスシールズでジョン・バブアーによって創設されました。現在もイギリスに本社を置き、バブアー家が家族経営を続けています。世界55カ国に直営店を置くまでに成長したライフスタイルブランドです。
当時から港町サウスシールズでは、寒冷な気候と荒波の中で水夫や漁師、港湾労働者が働いていました。Barbourのアイコンとなっているワックスジャケットは、彼らの仕事のための上着として考案されたというストーリーを持っています。化学繊維が未発達の時代に知恵や工夫により作られた、撥水性と防寒性を備えたアイテムです。
その機能性と真摯な物作りが認められ、イギリス王室御用達のブランドになっていることもBarbourの大きな特徴のひとつ。当時のエディンバラ公フィリップ、エリザベス女王、チャールズ皇太子からロイヤルワラントを授かり、彼らの存命時には最大で3つのワラントがタグに記載されていました。
その一方で、著名人や一般市民の間にもポピュラーなブランドとして浸透していきます。本国では着古したジャケットをリペアしながら、親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていくことも。そんな背景もBarbourの魅力を底上げしてくれるひとつのロマンと言えるでしょう。
ワックスジャケットの魅力
ワックスジャケットは、高密度に編まれたコットン生地にワックスを染み込ませたジャケットです。
まず挙げたい魅力はもちろん、その撥水性と防風性です。
冬場に上着として羽織れば、ワックスのおかげで少々の雨や冷気は防げます。ジャケットの上に着るコートとして、都市での生活・アウトドアどちらでも重宝することでしょう。
次に、デザインの機能美と生地の光沢感も魅力です。
モデルによって違いは多少ありますが、それぞれ機能に応じた楽しいギミックと落ち着いた色味で、着る人を選ばず似合いやすいでしょう。また、ワックスを含んだ生地は独特の光沢も持ち合わせており、チェック柄の裏地と相まって上品な雰囲気を醸し出します。
最後に、特に推したいのは長年愛用できる点です。丈夫であることに加えて、すばらしい経年変化が起きるため飽きることがありません。
購入当初から渋さがありますが、着込んでいくことでさらに渋く持ち主だけの一着に変化。ワックスが染み込んでいるため、着用する人の体に沿ったシワやアタリが強調され元の色に鮮やかな濃淡を生みます。ワックスが少し抜けて生地が毛羽立つという変化も、ジャケットに味わい深い表情を加えてくれますよ。
ワックスジャケットだけでなく、それ以外の選択肢も
Barbourのジャケットはワックスジャケットだけではありません。現代の暮らしのニーズに応えたそれ以外の選択肢も生まれています。
ワックスジャケットに抵抗がある方や、それ以外のジャケットに積極的に興味のある方は、無理せず自分の気に入ったアイテムを選びましょう。気に入ったアイテムであればこそ長く愛用でき、それが最も大切なことだからです。
ノンワックス
ノンワックスのジャケットにも、ワックスジャケットにはない魅力があります。
現代のワックスは開発当初のような「ベタつき」や「キツイ匂い」はありません。それでも、ワックスを含んでいる以上は多少しっとりとした感触はあります。
電車や車の座席に触れるとき、ワックス自体やその匂いが移るかもしれないと気にする方もいるでしょう。綿や化学繊維を使ったノンワックス生地ならば、そのような不安は解消されます。重ね着をする場合にも、ジャケットの上からさらにアウターを着ることも気にならなくなりますね。
さらに、ワックスを含んでいない生地は重量的にその分軽くなります。着心地という面では、ノンワックスのほうが快適と感じる人も多いでしょう。
キルティング
キルティング生地のジャケットは、本国イギリスではかなりポピュラーなアイテム。見た目の上品さと柔らかな印象から、女性にも人気のある一着です。
元々、乗馬用の馬の体を冷やさないように作られた菱形状のキルティング素材で、ジャケットとしては1979年に登場した「カントリーマン」が原点。現代ではワックスジャケットのモデルのキルティング版が続々と発表されています。
基本的にワックスを含んでいない生地で作られているため、ワックスジャケットに比べて軽いのがメリット。サラッと羽織れて、長時間着ても疲れることがありません。
そして、中綿によって保温性が高まることが最大の魅力。スーツの上から羽織ったり、逆に中に厚手のニットを着込めば、真冬でも過ごすことができる英国スタイルの完成です。
SL・OS
Barbourのジャケットは欧米人に合わせたシルエットで、かつジャケットの上から着ることを前提に設計されているため、日本人には身幅や肩周りなどにやや余裕がある作りです。
そこで、もう少し華奢な体格にも合うように、スリムで現代的なシルエットに修正されたSLシリーズが発売されました。中に着込むものは限られてきますが、ジャストサイズで着たい方にとってはおすすめのアイテムです。
逆に、近年のオーバーサイズのトレンドを取り入れたOSシリーズも展開されています。トレンドを楽しみたい方や、体格の大きい方には選択肢の一つになり得る存在です。
おすすめモデル5つ
今回はBarbourからおすすめモデルTOP5を紹介します。
なお、各モデルを比べやすいように、色はBarbourを象徴する色のセージ、形は伝統的なレギュラーフィット、そして生地は独自のワックスコットンで統一しています。基本的にラグランスリーブ、襟のコーデュロイ生地、ダブルジップ式、裏地のタータンチャックという点は共通しています。
各モデルのディテールに細かな違いはありますが、最もわかりやすい違いは着丈の長さ。モデルを選ぶ際は、着丈の長さがわかるように並べた以下の表でまずは確認してください。
← 短着丈長 →SPEYTRANSPORTBEDALEBEAUFORTBORDER
BEDALE
日本では最も有名で定番のモデルが、BEDALE(ビデイル)です。大手セレクトショップとの別注品は数え切れません。
1980年に乗馬用として作られたモデルで、馬に乗った時にもたつかないように着丈は腰より少し下の長さで抑えてサイドベンツの仕様になっています。表面には外付けマチ付きのポケットと、ハンドウォーマーポケットを備えているのが特徴です。
「Barbourと言えばコレ」と知られる名作で、長すぎず短すぎずの着丈が何にでも合わせやすいのが特徴。モデルに迷っている方にまずおすすめしたいのはこちらです。
TRANSPORT
こちらのアイテムは1999年に「ビューリー」という名で生まれ、2002年に「TRANSPORT(トランスポート)」に改名され2年間だけ販売されていました。TRANSPORTは数年前から日本で再販され大ヒットしているモデルで、今やBEDALEを抜いて一番人気になっています。
運送業者向けに作られたという話もありましたが、実はマウンテンバイクに乗る人から着想されたモデル。コーチジャケットを思わせるベルトが隠れるくらいのちょうどいい着丈とゆったりとした身幅が、近年のトレンドにマッチして火が着きました。
着丈の長いジャケットに抵抗があるなど、他のジャケットと同じように使えるものがほしい方にはうってつけのモデルと言えます。ポケットもサイドから斜めに入れられる現代的な形になっていて使い勝手も良いです。
ワックスコットン生地を選べば、他のBarbourのアイテムと同様に独特の経年変化を楽しむこともできます。
SPEY
1980年に生まれたSPEY(スペイ)は、TRANSPORTよりもさらに着丈が短く、男性のみならず女性にも人気のあるモデルです。
下半身まで水に浸かるフライフィッシング用に作られたことから、腰上までしかない着丈に設計。ポケットの仕様は前面にフラップ付きで2つ、右胸と左腰にはフィッシングの道具をさげるためのDリングが残っているのもデザインとしてのアクセントになっています。
ワイドシルエットでAラインを演出できること、短い着丈であるからこそレイヤーで遊べることから、現在のトレンドを意識したオシャレを楽しみたい方にはおすすめです。
BEAUFORT
BEAUFORT(ビューフォート)はBEDALEやSPEYに続いて1983年にリリースされたミドル丈のモデル。TRANSPORTなどが人気になる前は日本でもBEDALEと同様に定番で、本国では今でも愛用者の多いモデルです。
BEAUFORTはハンティング用に作られました。その名残として、腰の背面には「ゲームポケット」という獲物を入れておくポケットを備えた形状になっています。さらにハンティング中にインナーが外に出ないように、袖口はリブ仕様ではなくベルクロで閉められる違いも。
都市部での生活では普段使わないおもしろいディテールが残っているのも、BEAUFORTの魅力のひとつです。着丈がBEDALEよりも長いので、ハーフコートとしてオンオフ両方で活躍するでしょう。
BORDER
BORDER(ボーダー)は、BEAUFORTよりもさらに着丈が長く、膝上まで隠してくれるモデルです。
創業者ジョン・バブアーがスコットランドの地からイングランドへ「国境」を超えて渡ってきたエピソードに因んで1982年に誕生しました。各モデルの中でもロングレングスが大きな特徴ですが、他にもディテールとして大きく違うのは袖の付け方にセットインスリーブを採用していること。さらに、胸元に財布用、内側には手袋や帽子用のポケットが備わっています。
通常のジャケットやブルゾンであれば完全に覆ってくれる着丈があるので、コート代わりに使うのもOK。特に長身の方にはおすすめで、ロングコートとして着れば洗練された大人の雰囲気を演出できますよ。
英国ブランドBarbourの歴史が詰まったジャケットをぜひ
本記事では、王室御用達の英国ブランドBarbourのジャケットを紹介しました。
Barbourのアイコンであるワックスジャケットは、買い替え続けなくてはいけないサイクルからあなたを解放してくれる名品です。開発の歴史に惹かれるアイテムであるとともに、実際に着込むことで「経年変化」という自分だけのストーリーが刻まれた一着にもなってくれます。
もっとも、より現代的にマイナーチェンジしたアイテムにも違った魅力があります。ワックスジャケット以外も様々な歴史を経て残ったデザインは楽しめるので、本当に気に入ったアイテムを選んでぜひ愛用してください。アイテムを「育てる」という新たな価値観を手に入れて、共に歳を重ねていくようにファッションを楽しんでみるのはいかがでしょうか。
国内最大手のアウトドアブランドの「mont-bell(モンベル)」。高品質でありながら手の届きやすい価格帯のモンベルのアイテムは、世界中の登山家やキャンパーから愛されています。様々なアイテムを展開するモンベルの中で特に人気のあるアイテムが、マウンテンパーカーです。モンベルのマウンテンパーカーは本格的なアウトドアにはもちろん、タウンユースにも最適です。
今回は、モンベルの人気アイテムであるマウンテンパーカーの中からタウンユースに最適なアイテムを4つピックアップしました。
40代50代の大人世代が気軽に楽しめるモンベルのマウンテンパーカーをこの機会にチェックしてみてはいかがでしょうか?
モンベルとは?国内最大手のアウトドアブランド
国内外のクライマー御用達ブランドの「mont-bell(モンベル)」。海外ブランドだと思っている方も多いモンベルですが、1975年に大阪で誕生した日本のアウトドアブランドです。ブランドコンセプトは「Function is Beauty(機能美)」と「Light & Fast(軽量と迅速)」。
モンベルの創業者、辰野勇氏は、1969年に、アイガー北壁日本人第二登を果たした、日本のトップクライマーで、1970年には日本初のクライミングスクールを開校した人物でもあります。辰野氏は、28歳の誕生日に、世界で愛される登山用具やアウトドアグッズの開発を目ざしてモンベルを立ち上げました。
自分たちがほしいものを作る
辰野氏がモンベルを立ち上げた理由は欲しいクライミングアイテムがなかったから。モンベルのものづくりの原点は「自分たちがほしいものを作る」「好きなことを商品にする」ことだそうです。
モンベルは、クライミングアイテムを中心に、キャンプギアやサイクリングギア、カヤックやフィッシング等、アウトドアに関するアイテムを幅広く展開しています。
中でも、スリーピングバッグや、マウンテンパーカー、ダウン、バックパックの人気が高く、プロの登山家からも愛されています。
モンベルのアイテムの魅力は?
アウトドア上級者ほど愛用者が多いといわれるモンベル。ここではモンベルの魅力について迫りたいと思います。
機能性と価格のバランス
モンベルのアイテムは、高品質でありながら手の届きやすいグッドプライスである点が最大の魅力です。つまり、モンベルは、コスパ抜群のアウトドアブランドと言えます。
例えば、撥水加工が施されたマウンテンパーカーは、1万円台、ダウンジャケットも3万円以内、ライトダウンなら2万円以内で購入可能です。
タウンユースにも似合うスタイリッシュなデザイン
スタイリッシュなアイテムが多い点も、モンベルが高い人気を誇っている理由です。シンプルなデザインのアイテムが多いため、タウンユースにも最適です。
日本人サイズ
日本ブランドであるモンベルは、サイズも日本人を基準としています。海外のアウトドアブランドはどうしてもオーバーサイズのものが多い中、モンベルならジャストサイズで着用することができます。
モンベルのアイテムは、海外ブランドのアウトドアアイテムがやや大きく感じる方や、ジャストサイズで着用したい方にも最適です。
モンベルのマウンテンパーカーの選び方
ここでは、モンベルのマウンテンパーカーの選び方について解説します。
モンベルのマウンテンパーカーを検討中の方はもちろん、マウンテンパーカーを購入しようと考えている方も参考にしてください。
機能性をチェック
どのブランドのマウンテンパーカーにも共通することですが、マウンテンパーカーを購入する際には機能性に注目しましょう。プロの登山家からも愛されるモンベルは、高機能なマウンテンパーカーを数多く展開しています。
ハイスペックなマウンテンパーカーは、防寒性、防風性、防水性、透湿性、さらには耐久性にも優れています。「それならハイスペックなマウンテンパーカーを選べばいいのでは?」と思う方も多いかと思いますが、ハイスペックなアイテムは金額も安くはありません。
また、アウトドアシーンで使用しないなら、せっかくの機能を持て余してしまうことも。タウンユースがメインならば、防寒性や、防水性を重視した軽めのアイテムや、携帯に便利なパッカブルタイプ等がおすすめです。
マウンテンパーカーはシーンに合わせて選ぶと失敗は少ないかと思います。
サイズ感はかなり重要
通常のアウターに比べ作りが大きめであることが多いマウンテンパーカー。トレンドはオーバーサイズですが、40代50代の大人が着用するならジャストサイズからやや大きめが最適です。
素材がナイロンであることが多いマウンテンパーカーは大きく見えがち。そのため、オーバーサイズのアイテムをチョイスすると「服に着られている」ように見えてしまいます。
タウンユースで頻繁にマウンテンパーカーを着用する筆者としては、インナーにパーカーやフリースを着用してジャストくらいのサイズをおすすめします。
タウンユースならダークトーン
カラーバリエーションが豊富なモンベルのマウンテンパーカーですが、タウンユースがメインならダークトーンがおすすめです。
もちろん、綺麗な色のマウンテンパーカーもアリなのですが、カジュアルになりすぎたり、合わせるアイテムを選んでしまうことも。スマートに着こなすなら、黒やグレー、ネイビーなどのダークトーンをチョイスしてみてはいかがでしょうか?
40代50代に似合うモンベルのマウンテンパーカー4選
ここで、モンベルのマウンテンパーカーを4つご紹介します。チョイスしたマウンテンパーカーは大人世代がタウンユースに最適なアイテムばかりですので、チェックしてみてください。
ウインドブラスト パーカ
耐久性と軽量コンパクト性をバランスよく両立させた、携行に便利なマウンテンパーカーの「ウインドブラスト パーカ」。体にフィットするデザインなのでスマートなスタイルにも最適です。パッカブル仕様なので携帯にも便利。
レインダンサー ジャケット
優れた機能をバランスよく備えたモンベルのスタンダードモデルである「レインダンサー ジャケット」。ゴアテックスを使用していながら手の届きやすい価格帯も大きな魅力です。ややゆとりのあるシルエットなのでインナーに厚手のアイテムを着込むこともできます。
O.D.パーカ
コットンのような柔らかな素材が心地よいマウンテンパーカーの「O.D.パーカ」。適度なゆとりを持たせたシルエットなので厚手のインナーを着込むことも可能です。シンプルなデザインがタウンユースに最適です。
サンダーパス ジャケット
モンベル独自の防水透湿性素材ドライテックを使用し、タウンユースからハードユースにまで幅広く対応するモデルの「サンダーパス ジャケット」。柔らかく馴染みのいい3レイヤー地を使用し、腕が上がりやすいパターンで仕上げている点もポイントです。黒とブラウンのツートンカラーも洒脱です。
大人にこそ似合うモンベルのマウンテンパーカー
シンプルで機能的かつ、コスパに優れたモンベルのマウンテンパーカーは、40代50代の大人世代のタウンユースを確実にアップデートしてくれます。
マウンテンパーカーの購入をお考えなら、一度モンベルのアイテムをチェックしてみてはいかがでしょうか?モンベルのマウンテンパーカーからは、日本ブランドならではの細やかさが感じられるはずです。
流行が移り変わるファッション。毎シーズンそのときの流行に沿ったアイテムを探すのもいいですが、日々忙しい大人にとってはそればかりだと疲れてしまいますよね。
そんな悩みのある方には、その後何年も着続けていけるアイテムを手に入れることがおすすめです。短期間だけ着てすぐ消費してしまうようなアイテム選びはもうやめましょう。
この記事では、相棒のように自分好みに育てていけるアイテムを、ジャケットに焦点を当てて6つ紹介します。どんな特徴を持ったアイテムがおすすめかや選び方の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
買い足し続ける悩みから解放されて、愛着を持って着続けられるファッションライフを楽しみましょう。
おすすめなジャケットの特徴
何年も着続けたくなるようなおすすめのジャケットにはいくつか特徴があります。以下ではその特徴について説明します。
歴史や背景があるもの
誕生に至るまでの歴史や背景があるような、伝統的なアイテムがおすすめです。
何も考えずに生活のために着るよりも、歴史を知って身に付けるほうが衣類に愛着を持つことができます。そのアイテムがどういう理由でそのデザインになったかや、どうして現代まで愛されてきたかを知れば、単なる衣類から趣深い作品のように感じられるようになるはずです。
ジャケットにおいてもそのことは当てはまります。ブランドやモデルごとのストーリーを知って、アイテム選びから実際に着るところまで楽しんでください。
経年変化を楽しめるもの
着続けることによって単に劣化していくものではなく、むしろ経年変化によって味が出て価値が備わってくるものがおすすめです。リーズナブルで短期間だけ着るようなトレンドのものにも良さはあります。
ただ、年齢を重ねた大人の男性には、トレンドに左右されず長く愛着を持って着られるアイテムを選ぶことを強くおすすめします。
そのためには、着込むことでその人の体に沿ったシワが刻まれ、色落ちが生まれて風合いが増すような、経年変化を楽しめるものこそふさわしいでしょう。ジャケットも自分と一緒に年を重ねていく感覚を持って、自分だけの一着にするところに価値を置けば着る楽しみが増えていくはずです。
選ぶ上で注意してほしいこと
大人男性がジャケットを選ぶ上で注意してほしいことがあります。以下では、「せっかく買ったのに着なくなる」などの失敗がないように注意点を2つ説明します。
デザインやカラーは冒険しすぎない
アイテムのデザイン性やカラーについては、あまり冒険しないほうが無難です。
たしかに、その時々の人気デザイン自体はファッションを楽しむ上で魅力的なものです。ただし、若者と同じように流行のデザインを身に付けることが大人にとって最適なスタイルになるとは限りません。このことはカラーについても同様です。
まずは、 年齢を重ねたからこそ似合う、普遍的で落ち着きのあるデザインやカラーを選びましょう。その上でアイテムの組み合わせの好みなどで個性を表現することは十分に可能です。
体格に合ったサイズ感を選ぶ
自分の体のサイズに合ったものを選ぶという点も気を付けましょう。
日本では近年オーバーサイズが流行していますが、長く着ていくことを考えると自分の体にジャストなサイズ感で選ぶほうが賢明です。サイズ感もまた流行り廃りがあるため、たとえば5年のような長い目で見ると、今は魅力的でも今後は野暮ったいバランスに感じてしまうことも予想されます。
大き過ぎたり小さ過ぎたりしないサイズ感で選んで、自分自身が飽きずに着られるようにするのがおすすめです。この選び方には、「インナーと同じフィット感のほうが、もたつかずに重ね着しやすい」というおまけのメリットもあります。
ただ、自分自身の体型も増減することがあること、流行を適度に取り入れるのはむしろプラスであることを考えると、そこまで神経質になる必要もありません。コーデ全体のバランスを考えておかしくない範囲でおさめる意識であればOKです。
大人にすすめたいジャケット6選
機能や生地などによって分けて、ジャケットで大人にすすめたい代表的なものを6つ紹介します。それぞれに違った魅力があるので、ぜひ直感や好みで選んでみてください。
ワックスジャケット
まだ防水機能を持った化学繊維の生地が未発達の頃、コットン生地に特殊なワックスを塗り込むことで撥水性を持たせて作られたのがワックスジャケットです。
特に代表的なブランドがBarbour(バブアー)。Barbourは1894年に英国のサウスシールズで創業された王室御用達のブランドで、家族経営を現在も続けながら世界各国に展開されています。
数ある商品の中でも、特にワックスジャケットはもともと雨の多い気候や漁師や港湾労働者の作業のために作られました。その経年変化の美しさから、防水生地の豊富な現代においても愛用者の増加が止みません。
今回は乗馬用として作られた人気モデルBedaleを紹介します。ミドル丈のアウターで、ジャケットとして着ても、ジャケットの上から着てもさまになる名作です。
ハリントンジャケット
ハリントンジャケットとは、もともとはゴルフウエアとして作られた、ラグランスリーブでショート丈のジャケットです。名前の由来は1960年代のドラマの役名によりますが、日本ではゴルフのスウィングがしやすいところからスウィングトップの愛称で知られています。
中でもBARACUTA(バラクータ)のG9がこのジャケットの代名詞のモデル。プレスリーやスティーブ・マックイーン、高倉健などの著名人に愛されたことで有名です。
まさに大人男性にこそ映える渋さのジャケット、ぜひ試してみてください。
デニムジャケット
1800年代中盤のゴールドラッシュの時代、金鉱で働く労働者の作業着として生まれたデニム生地。言うまでもなく経年変化の魅力が詰まった生地ですが、パンツだけでなくジャケットも大人が育てるアイテムとして最適です。
いわゆるジージャンとして親しまれるデニムジャケット。落ち着いた紺色でどんなボトムスとも相性が良く、年齢を選ばず着用できます。
今回は、代表的ブランドLEVI’S(リーバイス)のLVCラインから1stタイプのジャケットを紹介します。当時のものほどショート丈ではないので、合わせやすい一着です。
レザージャケット
着込むことで味わいが生まれる生地としてレザーは外せません。高価な傾向はありますが、丈夫かつ渋い印象を演出できるアイテムが多いので、レザージャケットは大人こそ検討すべき選択肢です。
レザーにはさまざまな動物の種類やその革のなめし方があって質感や変化も異なるので、人それぞれ好みのアイテムを選べるのも楽しみの一つです。
今回はたくさんのモデルやブランドがある中で、NYで生まれた老舗ブランドSchott(ショット)のライダースを紹介。ライダースはダブルが基本ではありますが、あえて他の大人ファッションとも馴染みやすいシングルを選んでいるのもポイントです。
ワークジャケット
作業着として開発されたいわゆるワークジャケットも、現代ではカジュアルファッションに落とし込まれていて実はおすすめです。作業用で堅牢度の高い生地を使っていることが多いので当然ながら長く使えて、アウトドアシーンなどでも活躍します。
米国を代表するワークウェアブランドCarhartt(カーハート)は1889年に創業し、さまざまな労働者のニーズに応えてきました。たくさんのアイテムの中でもデトロイトジャケットは、12オンスの分厚いダック生地と裏地のブランケット素材で耐久性と防寒性を実現しています。
デニムほどの明確な色落ちはないものの、ダック生地も使用と洗濯を繰り返すことで味わい深い変化が起きる魅力が。また、このジャケットはシンプルなデザインでカラー展開もあるので、着回しがききやすいのもありがたいポイントですね。
ハンティングジャケット
少し凝ったデザインがお好きな方には、狩猟用に作られたハンティングジャケットもおすすめです。普段の生活で着る分には特に必要ないですが、ハンティングのための機能が備わったディテールはファッションのちょっとしたスパイスになるはずです。
今回おすすめするのは、L.L.Bean(エルエルビーン)の「フィールド・コート」。ブーツも有名な1911年創設のアウトドアブランドL.L.Beanですが、こちらのアイテムも機能的なポケットが印象的な唯一無二のアウターです。
無骨な雰囲気を持ちながら機能性を備えた大人に着てほしいジャケット。裏地なしやコットン生地の裏地あり、ウール生地のライナー付きなど、それぞれが必要とする防寒性に応じたラインナップが用意されていますよ。
ぜひ着込んで自分だけの一着を手に入れてください
本記事では、大人こそ着込んでほしいジャケットを6つ厳選して紹介しました。
それぞれのジャケットが他にはない魅力を持っているので、フィーリングが合うものがきっとみつかるでしょう。防寒性や耐久性、さらに経年変化の仕方が少しずつ違うので、状況や目的に応じて購入を検討してみてください。
いずれを選んだとしても、毎年買い替えなければいけない状況からは脱出できるはず。いろいろ悩んで「コレだ!」と決めたジャケットならば、愛着をもって着続けることもできますよ。選んだ後は「つい手に取ってしまう」相棒のような存在になるまで着込んで、自分だけの一着を味わってくださいね。
「安い買い物でないだけに、間違いのない一着を手に入れたい」と思うファッションアイテムの一つがダウンジャケット。しかし、さまざまなブランドから多種多様なモデルが発売されているため、「選ぶのに苦労した」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は「今まさにどのブランドのダウンを購入しようか悩んでいる」という方のために、候補にあげられることの多い人気アウトドアブランド「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス、以下『ノースフェイス』という)」のおすすめモデルを5つご紹介します。
また、ノースフェイスのダウンの特徴やサイズ選びのポイントも解説しますので、“ダウン迷子”になっている方はぜひ参考にしてみてください。
登山グッズを扱う小さなショップからスタートしたノースフェイス
ノースフェイスのダウンの特徴をお伝えする前に、まずはノースフェイスがどのようなブランドなのかを簡単に解説しておきます。
ノースフェイスの創業は1966年。ハイキング愛好家だったダグラス・トンプキンス(Douglas Tompkins)とスージー・トンプキンス(Susie Tompkins)夫婦は、カリフォルニア州・サンフランシスコのノース・ビーチ地区にバックパッキングと登山用のアイテムを扱う小さなショップ「THE NORTH FACE」をオープンします。
ショップ名は北半球の山岳地帯で最も過酷な登山ルートを指す、ノース・フェイス(北壁)にちなんで名付けられました。
創業から2年後、ショップを同州のバークレー地区に移転し、自社製品の製造をスタート。1971年にはカリフォルニア州ヨセミテ国立公園にある半球を縦に割ったような岩山「ハーフドーム」から着想を得たブランドロゴが誕生します。
その後ノースフェイスは、マウンテンジャケットをはじめとした人気アイテムを次々と発表し、会社の規模を拡大していきました。
さらに、1990年に史上初の南極大陸横断を成功させた「国際南極横断探検隊」専用のウェアと装備デザインを手がけたことで、一躍有名に。
1990年代には、マウンテンジャケットやダウンジャケットの「ヌプシ」などがヒップホップスターのワードローブに欠かせないアイテムの1つとなりました。
現在ではストリートやアウトドアシーンに限らず、幅広い層に親しまれる一大ブランドへと成長しています。
ノースフェイスのダウンジャケットは“光電子ダウン”が最大の特徴
ノースフェイスのダウンの最大の特徴ともいえるのが「光電子ダウン」です。光電子とは人の体温域(34~37℃)で効率よく遠赤外線をふく射する保温繊維のこと。
ノースフェイスの光電子ダウンにはこの繊維が含まれており、人の体から発せられる遠赤外線を利用してじんわりとした自然な暖かさを維持してくれます。また、洗濯などによってこの特性が失われることはなく、恒久的に持続するという優れものです。
ノースフェイスのダウンは“着丈”で選ぶ。どの国のサイズ規格かにも注意
ダウンジャケットはできれば試着をして購入したいものですが、さまざまな理由で店舗に行くことができず、オンライン購入される方も多いと思います。そうした方の参考になるように、ここからはノースフェイスのダウンのサイズを選ぶときのポイントを解説します。
1. サイズ規格を確認する
ノースフェイスのアイテムには、日本規格とUS規格、2種類のサイズ表記があります。国内正規代理店である「ゴールドウィン」を通じて販売されているものであれば日本規格なので、普段のサイズを選んでも遜色なく着られるでしょう。
しかし、中には並行輸入品を販売しているショップもあります。必ずどこの国のサイズ規格かを確認するようにしてください。US規格は日本規格よりもサイズ感が大きいので、基本的には「1サイズダウン」をおすすめします。
以下は日本企画とUS規格それぞれの適合サイズの一覧表です。これを見れば選択肢が2サイズ程度に絞れると思います。ただし、日本規格・US規格ともに、デザインによってサイズ感が異なる場合があるので、あくまでもサイズ選びの一つの目安としてお考えください。
日本規格の適合サイズ
サイズ表記XXSXSSMLXL(LL)XXL(3L)BMBL身長(cm)150~160155~165160~170165~175170~180175~185180~190165~175170~180チェスト(cm)76~8480~8884~9288~9692~10096~104100~10896~104100~108ウエスト(cm)62~7066~7470~7874~8278~8682~9086~9482~9086~94ヒップ(cm)78~8682~9086~9490~9894~10298~106102~11096~106102~110
US規格の適合サイズ
サイズ表記SMLXLXXLXXXL身長(cm)165~175170~180175~185180~190185~195190~200チェスト(cm)84~9690~10296~108102~114108~120114~126ウエスト(cm)70~8276~8882~9488~100--
2. 着丈で選ぶ
サイズを絞ったら、今自分が持っているアウターと気になるアイテムの「着丈(首のつけ根からすそまでの長さ)」を比較し、自分が理想とする着丈に近いサイズがどれなのかを確認しましょう。このとき候補にしているサイズの着丈に近いものと比較するとイメージしやすく、サイズ選びもスムーズです。
ノースフェイスのダウンは袖口にマジックテープがついているモデルが多く、袖の長さはある程度調整できます。よって袖丈はそれほど重要視しなくても問題ありません。また、もし身幅に不安がある場合は、少し大きめのサイズを選び、近年トレンドのオーバーサイズでの着用に挑戦してみるのも一つの手です。
ノースフェイスのダウンジャケットおすすめ5選
ここからはノースフェイスのダウンジャケットで特におすすめのモデルをご紹介します。
1. バルトロ ライト ジャケット BALTRO LIGHT JACKET
最初にご紹介するのは、超人気モデルの「バルトロライトジャケット」。2トーンのスタイリッシュなデザインはアウトドアシーンだけでなく、タウンユースにも最適です。保温性・防風性・耐水性に優れているにも関わらず軽量なのも嬉しいポイント。
2. アンタークティカ パーカ ANTARCTICA PARKA
続いては市販のダウンジャケットの中でも保温性・耐候性がトップクラスの「アンテークティカパーカー」。「国際南極横断探検隊」が着用していたモデルをベースに、長めの着丈でアップデートされています。
街中ではややオーバースペックに感じるかもしれませんが、重ね着が苦手な方、雪が多い地域にお住まいの方には良きパートナーとなってくれるはずです。
3. マウンテン ダウン ジャケット MOUNTAIN DOWN JACKET
次にご紹介するのは、ノースフェイスのヒット商品にダウンを封入した「マウンテンダウンジャケット」です。表地は防水性に優れた二層構造のゴアテックス素材。2022年の秋冬シーズンにサイズ感がアップデートされ、ゆったりとした今っぽいシルエットになっています。
4. ヌプシ フーディー NUPTSE HOODIE
こちらは1992年に発売された「ヌプシジャケット」。雪山に対応できるスペックに加えて、ストリートファッションにも取り入れられるデザイン性の高さも魅力です。
ノースフェイスのウェアの定番といえば、肩の切替デザイン。実はこれ、デザイン性によるものではなく、生地の最低発注量をクリアするために生まれたアイデア。やむを得ず選んだ黒の生地を、ヌプシやマウンテンジャケットの全カラーに使うことになったのがはじまりなのだそうです。こうした背景を知ると、身にまとうのがより楽しくなりますね。
5. ビレイヤー パーカ BELAYER PARKA
最後にご紹介するのは、本格的なアウトドアシーンにも対応可能な「ビレイヤーパーカー」です。「ビレイヤー」とは、ロープクライミングでクライマーの安全を確保する人のこと。光電子ダウンがたっぷりと封入されているうえに、中綿の偏りを防ぐ「シェイプドバッフル構造」になっているため、冬場の停滞時にも防寒性をしっかりと担保してくれます。
また、ビレイヤーパーカーはカラーブロックのないシンプルなデザイン。幅広いシーンで着用できる汎用性の高さも魅力です。
ノースフェイスのダウンは毎年完売必至!寒くなる前に検討・購入を!
今回はノースフェイスのダウンを5モデル紹介させていただきました。中には抽選や予約でほぼ完売という大人気モデルもあるので、サイズが揃っている秋のうちの検討・購入がおすすめです。デザイン性・機能性に優れたノースフェイスのダウンをぜひ一度は候補に入れてみてください!
防水性や防風性などに優れ、冬の過酷な環境から体を守ってくれる「ハードシェルジャケット」。アメリカのアウトドアブランド「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス、以下『ノースフェイス』という)」のハードシェルジャケットは、高機能かつタウンユースしやすいデザインで人気です。
しかし、バリエーションが非常に豊富なため、初めて購入される方はどのモデルにしようか悩む方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、おすすめモデルを厳選して5つご紹介します。
また、ハードシェルジャケットを選ぶ際のポイントや、ノースフェイスのサイズの選び方についても解説しますので、購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
ハードシェルジャケットを選ぶときのポイント
ポイント1. 生地のレイヤー数・厚みをチェックする
ハードシェルジャケットの生地は2~3層構造になっているのが一般的。層が多いほど防風性や防水性、耐久性が高くなる傾向です。
また、生地に使用されている糸の太さ(重さ)を表す単位「デニール」の数値も一つの指標になります。数値が大きくなるほど生地は厚く重たくなり、強度や耐久性もアップします。
ただし、高機能であればあるほど価格も上がり、用途によってはオーバースペックになる可能性も。自分がどのようなシーンで着用したいのかをしっかり考えて選びましょう。
ポイント2. 透湿性の高さで選ぶ
ハードシェルジャケットはダウンジャケットに比べると保温性が高くありません。汗をかいて放置すると体の冷えにつながるため、効率的に換気をして体温や湿度を一定に保つことが必要になります。必ず透湿性のある素材が使用されているかもチェックしましょう。
ハードシェルジャケットによく使われる素材の一つに、「ゴアテックス(GORE-TEX)」があります。ゴアテックスは防水性・防風性・透湿性・耐久性、どれをとってもハイクラス。「GORE-TEXメンブレーン」と呼ばれる極薄フィルムにある無数の小さな穴が、水や風を通さず、水蒸気だけを放出してくれる優れものです。
ポイント3. フードやネックガードの機能をチェック
スノーボードやスキーなど激しいアクティビティで着用する場合は、ネックガードが高いものがおすすめです。また、フードをかぶるのであればフィット感を調節できるコードがあるとよいでしょう。
ノースフェイスは2種類のサイズ規格
つづいてはノースフェイスのハードシェルジャケットをオンライン購入される予定の方のために、サイズの選び方について解説します。
ノースフェイスのアイテムには、日本規格とUS規格、2種類のサイズ表記があります。国内正規代理店である「ゴールドウィン」を通じて販売されているものは日本規格なので、特にフィット感の好みなどがなければ普段のサイズを選んで問題ありません。
しかし、中には並行輸入品を販売しているショップもあります。必ずどこの国のサイズ規格かを確認するようにしてください。また、US規格は日本規格よりもサイズ感が大きいので、基本的には「1サイズダウン」をおすすめします。
以下は日本企画とUS規格それぞれの適合サイズの一覧表です。ただし、日本規格・US規格ともに、デザインによってサイズ感が異なる場合があります。あくまでも一つの目安としてお考えください。
日本規格の適合サイズ
サイズ表記XXSXSSMLXL(LL)XXL(3L)BMBL身長(cm)150~160155~165160~170165~175170~180175~185180~190165~175170~180チェスト(cm)76~8480~8884~9288~9692~10096~104100~10896~104100~108ウエスト(cm)62~7066~7470~7874~8278~8682~9086~9482~9086~94ヒップ(cm)78~8682~9086~9490~9894~10298~106102~11096~106102~110
US規格の適合サイズ
サイズ表記SMLXLXXLXXXL身長(cm)165~175170~180175~185180~190185~195190~200チェスト(cm)84~9690~10296~108102~114108~120114~126ウエスト(cm)70~8276~8882~9488~100--
ザ・ノース・フェイスのハードシェルジャケットおすすめモデル5選
ここからはノースフェイスのハードシェルジャケットの中でも特に大人の男性におすすめのモデルをご紹介します。
1. マウンテン ジャケット MOUNTAIN JACKET
まずはノースフェイスのアイコン的存在である「マウンテンジャケット」からご紹介します。表地には150デニール・2層構造のゴアテックス素材、裏地には軽量かつ強度を兼ね備えた「リップストップナイロン」が採用されています。
また、裏地の肩や脇下にはレーザーパンチング加工が施されており、ファスナーなどを開けなくても自然にジャケット内の換気が行われ、蒸れを防止してくれます。
さらに、頭部をしっかり包み込むフードや、口元まで覆う襟、二重になったフロントなど防寒機能も充分。中にニットやフリースなどを着込んでも動きやすいゆとりのあるシルエットです。
2. マウンテン ライト ジャケット MOUNTAIN LIGHT JACKET
こちらはマウンテンジャケットと比較されることの多い「マウンテンライトジャケット」。マウンテンジャケットより薄手のため、タウンユースがメインの方や春夏にも着用したい方におすすめです。
他にもカラーブロックのデザインやフロントボタンの有無などに違いがあるので、どちらにしようか検討されている方は写真や詳細をしっかりと確認しましょう。
3. クライム ライト ジャケット CLIMB LIGHT JACKET
「クライムライトジャケット」はその名の通り、登山シーンで活躍する1着。ヘルメット着用時にもかぶれるフードや、パックを背負いヒップハーネスを装着しても裾が上がりにくい設計など、アルパインシェルとしての機能性が抜群です。
表地はリサイクルナイロン、裏地は引っかかりが少なく湿気を含みにくい「マイクログリッドバッカー」を使用し、透湿性・軽量性・強度のベストバランスを実現しています。持ち歩きに便利なスタッフサックも付いているので、旅行にもぴったりです。
4. クラウド ジャケット CLOUD JACKET
つづいてはエントリーモデルとしても人気の「クラウドジャケット」。むだな装飾のないクリーンなデザインは、タウンシーンにもなじみます。
フードは襟元の「ワンハンドアジャスター」でサイズ調整が可能。ややゆとりのあるボックスシルエットなので、重ね着をすればシーズンを問わず活用できます。
5. ドット ショット ジャケット DOT SHOT JACKET
これまでご紹介した4つのモデルはゴアテックス素材を使用したものでしたが、こちらの「ドットショットジャケット」には、「ハイベント」と呼ばれる2.5層のナイロン生地が使用されています。
ゴアテックスに比べると透湿性はやや劣りますが、しなやかで軽く、コンパクトなのが特長。天候や気温の急変に対応できる使い勝手の良さが魅力です。
ノースフェイスのハードシェルジャケットを冬のアウトドアの相棒に
今回はノースフェイスのハードシェルジャケットをご紹介しました。高機能でデザイン性にも優れたハードシェルジャケットは、アウトドアシーンはもちろんのこと、日常生活でも良きパートナーとなってくれるはず。アウターのご購入を検討されている方はぜひ詳細をチェックしてみてください。
山登りやアウトドアシーンで活躍するマウンテンパーカー。撥水性や防風性などの高い機能性、耐久性が特徴です。近年では、デザイン性にも優れたアイテムが次々に発売され、タウンユースとしておしゃれな大人の男性を虜にしています。
カジュアルからキレイめスタイルまで、さまざまなコーディネートに合わせられるため幅広いシーンで活躍すること間違いなしです。
今回は、人気アウトドアブランドの中からタウンユースでも活躍できる、おすすめの薄手のマウンテンパーカー5選をご紹介します。機能性、デザイン性の高いアイテムを厳選していますので、マウンテンパーカー選びにお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
マウンテンパーカーとは?ウインドブレーカーとの違いは?
マウンテンパーカーは、登山などアウトドアで着用するために作られたアウターのことを指します。大自然の過酷な環境下でも過ごせるように機能性、耐久性に優れています。
マウンテンパーカーとウインドブレーカーとの違いに困惑している方もいるかも知れません。見た目の大きな違いとしては、フードが付いているか否かです。マウンテンパーカーは必ずフードが付いていますが、ウインドブレーカーは必ずしもそうではありません。
また、マウンテンパーカーは、防寒性、防水性など耐久性が備わっていますが、ウインドブレーカーは、風よけが主な機能です。幅広いシーンで活躍できるマウンテンパーカーとランニングなどアクティブな運動で活躍するウインドブレーカー。それぞれの機能を理解した上で使い分けましょう。
マウンテンパーカーを選ぶポイント
多くのブランドが独自の技術を駆使して、機能性、ファッション性の高いマウンテンパーカーをリリースしています。これからマウンテンパーカーの購入を検討している方に向けて、お気に入りの一着を見つけるためのポイントをご紹介します。
デザイン性とシルエットで選ぶ
タウンユースとしてマウンテンパーカーを選ぶ際には、機能性だけではなく、デザイン性やシルエットも重要です。元々は、アウトドアのシーンで着用するために作られているため、派手なデザインやゴツゴツとしたパーカーも多いです。それらのマウンテンパーカーはタウンユースでは「ダサい」着こなしになる可能性があります。
タウンユースとして「カッコよく」着こなすためには、シンプルでスリムなデザインのマウンテンパーカーを選びましょう。そうすることで、日常のコーディネートにアクティブな要素を違和感なく落とし込めます。
着用するシーンで選ぶ
マウンテンパーカーには、多目的な機能が備わっています。寒さを凌ぐ防寒性、風を防ぐ防風性、動きやすい伸縮性など多岐にわたります。それぞれに強み、特性があるため、どのようなシーンで着用するのかイメージすることが大切です。
普段から活動性が高い方は、快適性と動きやすい製品を選びましょう。日常とアウトドアの両方で着用したい方は、耐久性の高い一着を選ぶ必要があります。主に通勤で使用したい方は、着心地、重さで選ぶと理想のマウンテンパーカーを手に入れることができます。
また、活動性だけではなく、季節に合わせて重ね着がしやすいデザインや素材を考慮することもポイントです。今回のポイントを参考におすすめのマウンテンパーカー5選をご覧ください。
大人男性におすすめしたいマウンテンパーカー5選
アウトドアブランドがリリースしたマウンテンパーカーの中からおすすめのアイテムを5選ご紹介します。いずれもアウトドアだけではなく、日常でもオールシーズン活躍できるマウンテンパーカーです。
ぜひお気に入りの一着を見つけてみてください。
THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス)ベスト クライムライトジャケット
世界中で圧倒的な人気を誇るアウトドアブランドのTHE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス)。『ベスト クライムライトジャケット』は、GORE-TEX PRODUCTS 3層素材を採用しており、透湿性や軽さと強度のバランスを追求しているアイテムです。
GORE-TEXとは、最高級の防水透湿性素材を指します。目には見えないほどの小さな無数の気孔が空いており、外部からの水分の侵入を防ぎ、内側からの汗などの蒸気を外に排出する働きがあります。
風によるバタつきなどで形が崩れにくいスリムなデザインが人気のアイテム。アウトドアでも普段使いでもカッコよく着こなしたい大人の男性におすすめの一着です。
Arc'teryx(アークテリクス)ベータジャケット
Arc'tery(アークテリクス)は、1989年にカナダのノースバンクーバーで設立されました。アークテリクスは、高機能、高品質な製品を追求しており、高価格帯のブランドです。その品質の良さから、強いこだわりをもった大人の男性に選ばれています。
『ベータジャケット』は、優れた耐久性を持ち、防水性、防風性を備えたゴアテックス素材を採用。静粛性と柔らかさに加えて、高い透湿性を発揮するように設計されています。胸からウエスト、腰から太もも部分を体に密着させるデザインになっているため、薄手でごわつきが見られず動きやすい一着です。
シンプルなデザインのため、あらゆるシーンで重宝できるアイテム。最上級の機能性、耐久性を求める男性におすすめしたい究極のマウンテンパーカーです。
patagonia(パタゴニア)トレントシェル ジャケット
パタゴニアは、登山、サーフィン、 トレイルランニング、スキーなど幅広いアウトドアやスポーツ用品を製造、販売しているブランドです。「故郷である地球を救うためにビジネスを営む」というミッションのもと環境問題や人道支援にも積極的に取り組んでいます。その理念に共感を持つ人から圧倒的な支持を得ており、アウトドアブランドの中で確固たる地位を築いています。
今回ご紹介する『トレントシェル ジャケット』は、シンプルで控えめながら信頼のおけるアイテム。パタゴニア独自の3層構造の防水性、透湿性シェル素材を採用しており、長持ちする防水性、耐久性と快適さを提供します。
快適な着心地と高い防水性に加えて、コンパクトに収納できることも大きな特徴です。カバンの中に一つ備えておくことで急な雨などに対応できます。アウトドアとタウンユースの両方で使えるマウンテンパーカーを探している方にイチオシの一着です。
mont-bell(モンベル)ウインドブラスト パーカ
mont-bell(モンベル)は、日本を代表するアウトドアブランド。1975年に登山家によって「株式会社モンベル」が設立されました。設立以来「Function is Beauty(機能美)」と「Light & Fast(軽量と迅速)」をコンセプトに商品開発を行っています。
モンベルは、日本のブランドのため日本人の体型にフィットしたデザインが特徴です。高い機能性を維持しながら比較的お手頃な価格設定になっています。そのため、登山初心者から熟練された登山家まで幅広い層に人気のブランドです。
『ウインドブラスト パーカ』は、耐久性と軽量、コンパクト性をバランスよく両立させた、携行に便利なパーカー。適度に体にフィットしたデザインにすることで、風によるばたつきを軽減させ、いかなる状況でもシルエットを崩さずに着用できます。コスパよく、高い機能を実感したい方におすすめのアイテムです。
columbia( コロンビア ) ライト キャニオン ソフトシェル ジャケット
コロンビアは、1938年アメリカオレゴン州ポートランドで誕生した総合アウトドアブランド。マルチポケットフィッシングベスト(たくさんのポケットが付いているフィッシングベスト)に代表されるように高い技術力から次々に革新的なアイテムを世に出しています。その進化は、留まることを知らず今後も目が離せないブランドです。
『ライト キャニオン ソフトシェル ジャケット』は、ポリウレタンを使用しないポリエステル100%素材。軽量でキックバック力のあるしなやかなストレッチ性を実現しています。 コロンビア独自の撥水テクノロジーで小雨や砂ぼこりが通常の生地に比べ3〜5倍の速乾性を持つ特徴があります。そのため糸に液体が吸収されるのを防ぎ、生地を清潔で乾燥した状態に保てるのです。
高い機能性に加えて、紫外線をブロックするサンプロテクション機能付きの『ライト キャニオン ソフトシェル ジャケット』。雨の日でも晴れの日でも重宝できる最強のマストアイテムです。
ライターから一言
今回は、富士山、屋久島などを登頂してきた私が、信頼するブランドの中からおすすめのマウンテンパーカーをご紹介しました。
雨風を凌ぐための高い機能性はもちろんのこと、ファッション性の高いデザインは、タウンユースとしても活躍すること間違いなし。日常に遊び心を取り入れたい大人な男性必須のアイテムです。
アウトドアシーンでも街中でも、カッコよくマウンテンパーカーを着こなして大人の男性を演出してみませんか?
「ポロ・ラルフローレン(POLO RALPH LAUREN)」は、アメリカントラッドの代表格「ラルフローレン(Ralph Lauren)」が展開するカジュアルラインです。日本においても、デイリー使いできるハイセンスなブランドとして定着し、幅広い年齢層に支持されています。
そんなポロ・ラルフローレンの2023年春のテーマは「Voyager」。このテーマの舞台は、カリフォルニア州モハベ砂漠のトレッキングコースです。ポロ・ラルフローレンが数十年にわたり大切にしてきたアウトドアアドベンチャーの精神と興奮が、アースカラーを基調に、鮮やかな色づかいとプリント柄で表現されています。
ポロ・ラルフローレンにはこうしたアウトドアスタイルがよく登場するのですが、これはブランドの創設者であるラルフ・ローレン(本名:ラルフ・ルーベン・リフシッツ)氏が、ある人物に影響を受けたからだと言われています。今回は、その人物をご紹介したうえで、ポロ・ラルフローレンの春の新作をご紹介します。アウトドアが好きな大人の男性は必見です!
ラルフ・ローレン氏が影響を受けた人物とは?
ラルフ・ローレン氏は、アメリカ出身の小説家・詩人のアーネスト・ヘミングウェイ(本名:アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ)から影響を受けたと言われています。ヘミングウェイが創作する作品の特徴は、究極までむだを削ぎ落としたシンプルで独特な文体。これは後に「ハードボイルド」と呼ばれ、20世紀の文学界にも多大な影響を与えました。
ヘミングウェイの代表作は「日はまた昇る」「武器よさらば」「誰がために鐘は鳴る」「老人と海」などです。1954年にはノーベル文学賞を受賞。しかし、人々を魅了したのは作品だけではありません。
ヘミングウェイは幼い頃に活動的な父から釣りや狩猟、射撃などの手ほどきを受け、これらを生涯の趣味としました。また、行動派としても知られ、第一次世界大戦やスペイン内戦などに積極的に参加。負傷兵を助けようとして瀕死の重症を負ったこともあります。
さらには4度の結婚経験があり、世界中のさまざまな場所に家をかまえました。ノーベル文学賞を受賞した年には二度の航空機事故にあいましたが、奇跡的に生還。晩年は事故の後遺症による体調や精神の不調に悩まされ、1961年に散弾銃にて自らの命を絶ったと言われています。ヘミングウェイのこうした冒険的なライフスタイルも、作品とともにいまだに多くの人々を魅了し続けています。
そしてラルフローレン氏が憧れたのは、華やかさよりも“実用性”を重視したヘミングウェイのファッションでした。ポロ・ラルフローレンにも、ヘミングウェイが愛用していたとされるサファリジャケットやミリタリートラウザーズ(チノパン)を連想させるアイテムがたびたび登場します。こうしたストーリーを知ると、ファッションがもっと楽しくなりますよね!
ポロ・ラルフローレンのサイズの選び方
ポロ・ラルフローレンのサイズはXS・S・MといったUS表記です。サイズ感もアメリカの基準で作られているため、自分が普段着ているサイズ表記のものをそのまま選ぶと、「大きいな」と感じるアイテムもあると思います。
基本的な選び方としては、普段日本のブランドでSを着ている方はXS、Mを着ている方はSというように、普段のサイズの「1サイズ下の表記のもの」を選ぶと美しいシルエットで着ることができます。ただし、デザインによっては細身のものや、反対にゆったりしているものもあるので、商品の詳細を注意して見てみてください。
アウトドア好きな大人の男性におすすめしたいポロ・ラルフローレン春の新作5選
ここからは、アウトドア好きな大人の男性におすすめしたいポロ・ラルフローレン春の新作を5つご紹介します。
1. ツイル ベルテッドジャケット
まずご紹介するのは、ポロ・ラルフローレンの過去のデザインをベースにしたサファリジャケットです。コットンツイル生地にウォッシュ加工が施されているので、着るほどに味わいが増していきます。ウエストの裏側にはレザーのストッパーがついたコードが通っており、それを引っ張るとウエストが絞られ、違うシルエットが楽しめます。ところどころにつけられたワッペンもポイント。また、ポケットが4つあるのでアウトドアギアもたくさん入ります。流行にとらわれないポロ・ラルフローレンらしい一着です。
2. ウォーターリペラント キルテッド プルオーバージャケット
こちらはハイネックのプルオーバージャケットです。ヴィンテージのハイキングギアからヒントを得たデザインで、前立てのオレンジカラーがアクセントになっています。撥水加工・総裏地・中綿入りといった仕様になっているので、まだ少し肌寒い春のアウトドアにも最適です。
3. コンバーチブル ウォーターリペラント ハイキングパンツ
続いては、ベージュと鮮やかなブルーとのコントラストが目を引くパンツです。ポロ・ラルフローレンの90年代初頭のデザインからインスパイアされています。太ももにあるジッパーを開くとショートパンツにもなる2way仕様。ウエストは伸縮性があり、ポケットもたくさん付いているので実用性も十分です。D字型リングやワッペンが付いているのも、ポロ・ラルフローレンのこだわりを感じます。
4. ボンデッドパイル フリースジャケット
こちらはハイパイルのフリースジャケットです。ハイパイルは繊維の毛足が長いため、風を通しにくく、暖かさをキープしてくれます。鮮やかなオレンジとブルーのマルチカラーもアウトドアの気分を盛り上げてくれそうですよね。さりげない「Polo RL&Co.」のラベルもポイントです。
5. ハイブリッド クォータージップ プルオーバー
最後はクォータージップのプルオーバーをご紹介します。ブラッシュ(軽く起毛させる)加工でより柔らかさを出したヴィンテージ風のフリース素材に、フェイクスエードのポケットや肘から下のパッチ(当て布)がアクセントになっています。
実はこうしたパッチのデザインもヘミングウェイが愛した“狩猟”のファッションから取り入れられています。ハンティングジャケットやシューティングジャケットなどに見られるガンパッチ(片方の肩から胸にかけて付けられる補強用の当て布)やエルボーパッチをデザインに取り入れたアイテムが多く登場するのも、ポロ・ラルフローレンの特徴です。
ライターからひとこと
今回は、ラルフローレン氏が影響を受けた小説家ヘミングウェイについてお伝えしたうえで、アウトドア好きな大人の男性におすすめしたいポロ・ラルフローレンの春の新作を5つご紹介しました。ポロ・ラルフローレンにはデザイン性だけでなく“実用性”も備えたアイテムもあるので、ぜひ今後もチェックしてみてくださいね!