フィットネス文化が盛り上がりを見せ、最近はいろいろな業態のジムが増えてきました。「近くにジムができたので試しに通ってみよう」と考えている大人も多いのではないでしょうか。
でも、ジムで運動するのにどんな準備をすれば良いか初めはわからないですよね。ジム通いをするならば、まず絶対に必要なのはシューズです。
本記事では、ジム内で履くシューズのおすすめ5選を紹介します。ランニングシューズと分けるべき理由や選び方も解説するので参考にしてください。
最適なシューズでトレーニング効果を上げて、アンチエイジングとしての体づくりを楽しく続けましょう。
なぜランニング用と分けたいか
ランニングに特化している場合以外は、ジムでフリーウェイトやマシンでのウェイトトレーニングをする機会も多いのではないでしょうか。ランニングとウェイトトレーニングではシューズに求める機能が違うので、ジム内ではランニング用とは違うシューズを履くのがおすすめです。
ランニングで長距離を走る場合は、何度も地面に対して足の裏を打ち付けることになります。したがって、足の裏に過度な負担がかからないように、シューズにクッション性を持たせる必要があります。
一方ウェイトトレーニングでは、シューズにクッション性は必要ありません。地面に対して無駄なく力を伝えられることが重要なので、シューズの底はむしろ硬いほうが好都合です。クッション性があると、横ブレしてしまうなどかえって足裏が安定しないからです。
たとえば、バーベルスクワットのような王道の脚のトレーニング種目を行う場合は、硬い底のシューズが有効です。そのようなシューズだからこそ地面をしっかり押し返すことができて、より重い負荷でトレーニングができるのです。
ジムでウェイトトレーニングを行う場合には、クッション性のない硬い底のシューズをぜひ使ってください。もしランニングもしたい場合でも、5kmほどの軽いものであればそのシューズで問題ありませんよ。
シューズ選びの考え方
ウェイトトレーニング用のシューズは、まずはリーズナブルなもので自分に合いそうなモデルを選びましょう。本格的なモデルは、トレーニング強度が上がってきて必要性を感じれば移行するというくらいでOKです。
他のトレーニングギアと同様に、ウェイトトレーニングに向いているシューズも実はさまざまな種類・価格のものがあります。
たとえばパワーリフティングのような競技用の本格的なシューズのほうが機能性は優れていますが、ジムで初心者が使うにはいわゆるオーバースペックになりかねません。高額な費用をシューズにだけ投資するよりも、他のギアや食事・サプリなどにその分の費用を回したほうが総合的にはメリットが多くなることもあり得ます。
まずは費用的にも入手経路的にも手に入れやすいものから試してみて、今の自分に必要なレベルのシューズを選びましょう。あくまでもギアはトレーニングを補助するものなので、高価なものでなくてもトレーニング効果を上げることは十分可能ですよ。
ジムで履くシューズおすすめ5選
手に入れやすい価格のものから順に、ジムで履くシューズでおすすめを5つ紹介します。それぞれの長所(メリット)や短所(デメリット)について解説するので購入の参考にしてください。
足袋靴
まずおすすめしたいシューズは、意外かもしれませんがいわゆる足袋靴(たびぐつ)です。本来は作業現場などで着用されるものなのですが、実はジムでのウェイトトレーニングにとても向いています。
足袋靴のメリットの一つ目は、クッション性がなく底が薄いことです。特にスクワットなど脚のトレーニングをする際に、クッション性はないけれど地面に対してダイレクトに力を加えることができます。
二つ目のメリットは、グリップ力があることです。底面がゴムで段のある設計になっているので、地面をつかむグリップ力がとても強いです。足幅を決めたら底が滑ることなくトレーニングできます。
さらに三つ目として挙げたいメリットは、ずばり安いことです。
トレーニング用にシューズを買おうとすれば、通常は数千円から三万円くらいまでの幅で費用がかかることがほとんど。その中で、足袋靴は千円ちょっとで購入可能です。初心者が最初に手を出してみるシューズとしてかなり魅力的な価格帯と言えるでしょう。
そのコスパから、実は筆者も愛用しています。足首のホールド力がないのは難点ですが、これからウェイトトレーニングに取り組もうと考えている方はぜひ一度試してみてください。
CONVERSE CANVAS ALL STAR HI
次におすすめしたいのは、CONVERSE(コンバース)のCANVAS ALL STAR HI(キャンバス オールスターハイ)です。
街履きするスニーカーとして極めて有名なモデルですが、実はこれもウェイトトレーニングとの相性は悪くありません。アスリートが着用しているというケースもしばしば見受けられます。
CONVERSEのALL STARはクッション性がなく底が薄いです。街履きをしていて「疲れやすい」と言われるモデルであるのは有名ですが、この点はウェイトトレーニングをする上ではメリットに変わります。しっかり床を押せる構造、という解釈になるのです。
また、グリップ力に関しても悪くありません。ハイカットのモデルであれば、紐をキツく縛ることで足首のホールド力も高まり横ブレも避けられます。
そして、外靴OKのジムであれば上履きを別に用意する手間が省けるというメリットもあります。デザイン性についてはお墨付きのモデルなのでジムに向かう際に履いて行って、そのままトレーニングに移ることができるのはとても楽です。
通うジムが外靴OKであったり、デザイン性も求めたいという方には、CONVERSEのALL STARはとてもおすすめです。
VANS ERA
CONVERSEと同様の理由でおすすめしたいのは、VANS(ヴァンズ)のERA(エラ)です。スケーター向けから街履きにも移行したファッション的にも名作ではありますが、実はウェイトトレーニングに向いている特徴もあります。
VANSのモデルはスケートボーディング用が多いという経緯から、クッション性は乏しく底が薄いという特徴があり、ERAもそれに該当します。
底が薄いと地面をダイレクトに押すことができるので、トレーニングにおいては強度を上げられるメリットがあります。なお、ERAはローカットのモデルではありますが、履き口にパッドが入っていて足首のホールド力も悪くありません。
そして、外靴をそのまま使えるジムにおいてはそのまま履いて通えるというメリットも。上履きを準備しなくていい、持って行かなくていいのはとても楽です。もちろんファッション性が申し分ないのは実証済み。
既に持っている方も、気軽にウェイトトレーニングにも使えるシューズがほしい方も、ERAは選択肢に入ってくるモデルですよ。
NIKE Metcon 9
ジムでのウェイトトレーニング用としてある程度しっかりしたものを用意したい方には、NIKE(ナイキ)のMetcon(メトコン)がおすすめです。Metconはシリーズで、ここでは9を紹介しています。
NIKEのMetconシリーズはまさに室内のワークアウト向けに作られたモデルで、ジムでのウェイトトレーニングにうってつけです。
Metconの特徴は、底が平らで固い仕様で、グリップ力も申し分ないことです。しっかりと地面をつかんで無駄なく押すことができるので、トレーニング強度を上げていけます。
また、アッパーはメッシュ素材で通気性良く軽量でありながら、足首のホールド力はあるので運動の安定感を与えてくれます。もちろん有酸素運動に向いているとまでは言えませんが、30分〜1時間カーディオ(有酸素運動)で汗を流すくらいなら大丈夫。価格としても、ずっと使うもので効果もあるならそこまで高いわけではないでしょう。
ジムに通って本気でウェイトトレーニングに取り組んでいきたい方には、Metconは購入して間違いないモデルです。
リフティングシューズ
競技としてウェイトトレーニングをしたい段階まで来れば、リフティングシューズがおすすめです。ここでは、adidas(アディダス)のPowerlift(パワーリフト)4を紹介します。
リフティングシューズは、スクワットやデッドリフトを競技として行うために設計されたシューズ。当然ですが底が平らで固く足首のホールド力があるので、地面を安定してダイレクトに押すことに特化しています。
さらに、かかと側が少し高くなっているのがポイント。足首に柔軟性がなくても、前傾しているおかげでスクワットのときに深くしゃがみ込みやすいという機能があります。より深くしゃがみ込むことで大腿四頭筋や臀筋がよりストレッチされ、大きな刺激を入れることができます。
ウェイトトレーニングを競技レベルまでやり込みたい方には、リフティングシューズがおすすめです。そこまででなくても、足首の柔軟性に問題がある方にはおすすめですよ。
底の硬いシューズでトレーニング効果を最大に
本記事では、トレーニング時にしっかり床を押すための底の硬いシューズを紹介しました。
「ジムで行うトレーニングと言えばランニング」というイメージから、ジム初心者の方はクッション性のあるシューズを準備しがちですが、必ずしもそれは正解ではありません。
マラソンのように長距離を走りたい場合でなければ、実はミドルエイジからの体づくりとしてはウェイトトレーニングで筋力の衰えを抑止する必要があります。そしてウェイトトレーニングの効果を上げるためには、ランニングと違ってクッション性のない底の硬いシューズが望ましいのです。
まずはリーズナブルで手に入れやすい硬いシューズを試してみてください。きっとトレーニングのやりやすさや効果を感じることができて、ジムで体づくりをするのが楽しくなりますよ。
アメリカのシューズメーカー「コンバース(CONVERSE)」。その代表作の一つが、バスケットシューズとしてのルーツを持つ「オールスター(ALLSTAR)」です。
“永久定番”としての呼び声が高いオールスターですが、たくさんの人に愛用されている分、周りの人とよくかぶってしまうことを気にされている方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、今回ご紹介する「U.S.ORIGINATOR(U.S.オリジネーター)」シリーズのオールスターです。スタンダードモデルとは異なるディテールがあるため、さりげなく他と差をつけられます。
今回はオールスターが誕生した経緯や、スタンダードモデルとの違いを徹底解説。また最後はU.S.ORIGINATORシリーズのラインナップもご紹介しますので、オールスターの購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください!
リリース当時から変わらないデザインのコンバース「オールスター」
1908年にアメリカのマサチューセッツ州で創業されたコンバース。創業当初は雨や雪の中でも作業できるラバーシューズの製造をおこなっていました。
しかし、ラバーシューズが売れるのは雨季や冬場のみ。創業者の「マーキス・M・コンバース」は、年間を通して販売できる商品を模索し始めます。そして着目したのが、当時はまだ歴史の浅かったスポーツ「バスケットボール」でした。
マーキスは試行錯誤の末、1917年にバスケットボール専用シューズ「キャンバス オールスター」を開発。足首を保護するハイカットやヒールラベル、アンクルパッチなどの機能・デザインはデビュー当時からすでに備わっており、100年以上が経った現行のスタンダードモデルともほとんど変わらない姿だったといわれています。
バスケットボールとキャンバスオールスターの普及に貢献した「チャック・テイラー」
オールスターは「チャック・テイラー」という愛称でも親しまれています。これはキャンバスオールスターを愛用していた当時のスタープレイヤー「チャック・テイラー(チャールズ・H・テイラー)」の名前です。
彼は現役期間を通じてオールスターを愛用していただけでなく、引退後も普及に大きく貢献。さらには改良のために、さまざまな助言をコンバースに与えました。
その功績が称えられ、1946年からは彼の名がアンクルパッチ(くるぶしを保護するための円形のパッチ)に記されるようになったのです。そしてその名前は現行のオールスターにも刻まれています。
「U.S.ORIGINATOR」のオールスターとスタンダードモデルの違い
ここからはU.S.ORIGINATORシリーズのオールスターとスタンダードモデルの違いを解説します。見た目は大きく変わらないものの、ディテールにたくさんの違いがあります。比較できるよう表にまとめてみたので、以下をご覧ください。
パーツU.S.ORIGINATORシリーズスタンダードモデルアッパーキャンバス地・洗い加工ありキャンバス地・洗い加工なしラバー黄みがかったホワイト(生成り)ツヤあり青みがかったホワイト(真っ白)ツヤなしトゥスタンダードモデルよりシャープーシューレース6mm幅・コットン製ポリエステル製アンクルパッチ上部にノッチ(小さな突起)ありノッチなしハトメ光沢ありセミマットヒールラベル「U.S.ORIGINATOR」の印字ありーヒールテープアッパーとは別のコットン素材アッパーと同じ素材インソール高密度ウレタンフォームとラバースポンジのインソールー
U.S.ORIGINATORは「古き良きアメリカンヴィンテージ」を追求したシリーズなので、随所にそれを感じることができます。トゥを見ると分かりやすいのですが、ラバーはナチュラルなホワイトカラーで光沢があり、スタンダードモデルよりも高級感のあるルックス。またアッパーのキャンバス地には洗い加工が施されていて、履き始めからすぐになじんでくれます。
そしてもっともこだわりが感じられるのが、アンクルパッチの“ノッチ”です。U.S.ORIGINATORシリーズのアンクルパッチの上部には、よく見ないと気づかないほど小さい三角の突起があります。これはアメリカで生産がおこなわれていた当時のディテールを再現したもの。
こうした特徴は、通称「CT70」と呼ばれる「チャックテイラー’70(Chuck Taylor’70)」に似ているといわれています。CT70はアメリカ企画のため日本では正規販売されていませんが、1960〜1970年代のディテールを再現したヴィンテージ感のあるモデルで、マニアの間でたいへん人気です。
CT70はスタンダードモデルの倍に近い価格で取引されていますが、U.S.ORIGINATORシリーズのオールスターはスタンダードモデルとわずか数千円の差。コスパの良さも魅力の一つです。
コンバース「U.S.ORIGINATOR」シリーズのラインナップ
ここからはU.S.ORIGINATORシリーズのオールスターのラインナップをご紹介します。
1. 【CONVERSE】 コンバース AS US HI オールスター US HI
U.S.ORIGINATORシリーズは、スタンダードなオールスターと同様、ハイカットとローカットの2種類の展開です。ハイカットの定番カラーはブラックとホワイト/トリコの2色。
ブラックは足元を引き締め、スタイリッシュな印象を演出してくれます。ソールがホワイトカラー、かつアッパーは洗い加工が施されたキャンバス素材なので、ブラックでも重たく見えません。
ホワイト/トリコは、スタンダードモデルのオプティカルホワイトと色味が異なります。オプティカルホワイトは「青みがかった白(真っ白)」ですが、ホワイト/トリコは「黄みがかった白(生成り)」です。ナチュラルでカジュアルコーデによくなじみます。
またオールスターのホワイト系の定番カラーには、他のカラーには見られないレッドとブルー(ネイビー)のラインが入っています。トリコロール(フランス国旗に使用されている3色)になっているので、ボーダーアイテムや濃紺デニムなど、フレンチカジュアルの代表アイテムとの相性も抜群です。
オールスターのハイカットはシューレースをきつめに絞って履くと、レースアップブーツのようにかっこよく履きこなせます。「本当はハイカットの方が好きだけど、履きにくいから避けがち…」という方は、伸縮性のあるシューレース(ゴム紐)に付け替えるのもおすすめです。同じ幅(6mm)、かつ生成りカラーのシューレースを選べば、U.S.ORIGINATORシリーズの良さを損ないません。
2. 【CONVERSE】 コンバース AS US OX オールスター US OX
ローカットもブラックとホワイト/トリコの2色が定番カラーです。
この他にも半期(春夏/秋冬)ごとにコラボアイテムや限定カラーが登場します。「人とかぶりにくいカラーがほしい」という方は、冬から春、または夏から秋の季節の変わり目に新作をチェックしてみてください。
またオールスターは新品よりも履き古されたものの方がかっこいいとされています。購入直後は特に頻繁に履き、自分だけのオールスターを育てる感覚を味わってみてください。
定番こそ大人のこだわりを
今回はコンバース・U.S.ORIGINATORシリーズのオールスターをご紹介しました。「ずっと履き続けたい」と思える定番のスニーカーも、ブランドのルーツを知ったうえで、素材やディテールにまでこだわって選ぶと、さらに愛着が湧くはず。
これまでスタンダードモデルを履いていた方、オールスターが気になっていた方は、ぜひ一度U.S.ORIGINATORシリーズを試してみてください!
「いつの時代も定番アイテムが1番カッコいい」
今回は、トレンドに左右されず時代を越えて多くの男性に支持されている定番スニーカーをご紹介します。大人気ブランドの中からブランドを象徴するアイテムをセレクトしました。
定番アイテムの魅力にどっぷりと浸ってみませんか?
定番スニーカーはおしゃれ?各ブランドのアイコン的存在
定番スニーカーは、単にファッションの側面だけではなく、そのブランドの歴史や思想、こだわりが反映されています。そのブランドの魅力を味わいたければ定番スニーカーを履くことが1番です。
定番スニーカーはシンプルなデザインが多く、いつの時代のトレンドにも合わせやすい特徴があります。80年代のプレッピースタイルや90年代のDCブランドブームから現代に至るまで定番スニーカーは外すことがありませんでした。
いつの時代も色褪せないカッコよさで足元を輝かせる定番スニーカー。「最先端だけがおしゃれではない」時代を越えてファッション愛好家に支持されてきたスニーカーの魅力をぜひ感じ取ってください。
定番スニーカーのおすすめ5選
大人気ブランドの中から定番アイテムを5足ピックアップしました。ブランドの歴史についてもご紹介していますので参考にしてみてください。
NIKE:エア フォース 1
まずは“キングオブキックス(スニーカーの王様)”とも称されるナイキのエアフォースワンをご紹介。
アメリカ大統領専用機のコールサインにちなんで名付けられたエアフォースワン。1982年に登場して以来、世界中のファッション愛好家を魅了し、時代を越えて愛され続けています。
エアフォースワンは「Nike Air」テクノロジーを初めて取り入れたバスケットシューズです。耐久性と柔軟性に優れた膜の中に圧縮した空気を注入することで軽量で抜群のクッショニングを実現しました。ナイキを現在の地位まで押し上げた技術と言っても過言ではありません。
思わず見惚れてしまうほどキレイなシルエット。無駄がなく普遍的でシンプルなデザインは“いつの時代も1番カッコいい”スニーカーとして君臨しています。
ブランドの枠を越えてスニーカーのアイコン的な存在であるエアーフォースワン。「やっぱりエアフォースワンでしょ」王様の風格を感じるスニーカーで軽快にカッコよく出掛けてみませんか?
adidas:オリジナルス スーパースター
スタンスミス、キャンバス、カントリーなど多くの人気シリーズを生み出してきたアディダス。今回はアディダスの代名詞であるスリーストライプス(3本ライン)が燦然と輝くスーパースターをチョイスしました。
スーパースターはバスケットシューズとして誕生。発売後は多くのNBAプレイヤーがスーパースターを愛用し人気に火が付きました。その後コートを飛び出して、スケートボーディングやヒップホップシーンでも中心的な存在に。
スーパースターの最大の特徴は、ギザギザのスリーストライプス。アディダスを象徴するスリーストライプスの由来は、創業者の苦労と工夫から生まれたことはご存知ですか?
創業当時販売されていた革靴のスポーツシューズは着用しているうちに中足部が伸びてしまっていました。アディダス創業者のアドルフ(アディ)・ダスラー氏は、悩んだ末に3本のバンドを使用することに。3本のバンドで緩みを補強しフィット感を高めることに成功しました。これこそがアディダスを象徴するスリーストライプス(3本ライン)の始まりです。
スーパースターはアディダスにとって特別なシリーズ。黄金に輝くシュータン(足の甲部分)のブランドロゴなど随所にこだわりがみられます。アディダスを象徴するスーパースターはカラーバリエーションも豊富なため、お気に入りの一足を見つけてみてください。
CONVERSE:キャンバス オールスター
定番スニーカーと言えば真っ先にコンバースのオールスターを挙げる方も多いと思います。オールスターは、数多く存在するスニーカーの中でもまさに“永久定番”の名にふさわしいスニーカーです。
コンバースの歴史は古く1908年にまで遡ります。創業者のマーキス・M・コンバース氏は、降雪量が多く、深い森や湿地帯の続くマサチューセッツ州に着目。雨や雪の中でも作業できるラバーシューズの製造を開始したのがコンバースの始まりです。
その品質の高さが人々のニーズを満たし、多くの方がコンバースのシューズを愛用しました。その後、通年で販売できる商品の必要性を感じていたコンバース氏はバスケットボール専用のシューズを開発します。それこそが「キャンバス オールスター」の誕生秘話です。
エアフォースワン、スーパースターと同じくバスケットボールにルーツを持つオールスター。驚くべきは発売当時と現代でほとんど変わらない機能性とフォルムにあります。
ファーストモデルから変えることなく人気を博してきたデザインとスペック。時代やトレンドは変われど“永久定番”として履き継がれてきたオールスターは今でもファンを増やし続けて加速しています。
New Balance:スニーカー 574
ナイキやアディダスと並んで大人気スニーカーブランドのニューバランス。数多くの名作の中で、ニューバランス史上最も多く履かれた574シリーズをご紹介します。
ニューバランスは、1906年にアメリカのボストンで矯正靴の製造メーカーとして誕生しました。そのためブランド名には「履いた人に新しい(new)バランス(balance)感覚をもたらす」との想いが込められています。
その後、解剖学的な知識、整形外科や運動生理学へのノウハウを生かしてカスタムメイドのランニングシューズの生産を開始。抜群のフィット感とクッション性で瞬く間に人気ランニングシューズの仲間入りをしました。
そんなニューバランスのシューズがタウンユースとして受け入れられたのは1980年代。当時は、アメリカ国内のストリートファッションやカジュアルウェアのトレンドが変化した時期でした。
スポーツブランドがファッションに取り入れられ、ニューバランスがもつ上品なスタイルがきれいめカジュアルにフィット。多くの若者に愛用され、ブームの火付け役となりました。
ニューバランスの数字にはそれぞれ意味が込められています。今回ご紹介する500番台は舗装路以外のオフロード用シューズとして開発されました。1982年に発売された500番台の初期モデル555から改良を繰り返し、574は500シリーズの完成形と言われています。
さまざまなカラーが展開されていますが、定番を攻めるなら「グレー」か「ネイビー」がおすすめ。この2色はニューバランスを象徴する人気のカラーです。
ニューバランスは、どのシリーズも定番と呼べるアイテムばかり。その他のシリーズの特徴についてまとめていますので以下の記事もぜひご覧ください。
https://funday.jp/article/2049/
VANS: オールドスクール
アメリカ西海岸のストリートカルチャーを語るうえで外せないのがバンズのスニーカーです。スケボーやサブカルチャーを愛する若者を中心に人気が爆発。現在は定番アイテムとして幅広い層に支持されています。
バンズは1966年にカリフォルニア州にて誕生。ポール・ヴァン・ドーレンとジム・ヴァン・ドーレン兄弟が中心となり、ビジネスパートナー2人と設立しました。バンズというブランド名は「ヴァン(VAN)とその仲間たち」という意味が込められています。
創業当初は、会社の敷地内でシューズを作り、その場で直接販売するという独自のスタイルでビジネスを開始しました。バンズのラフなスタイルと高いグリップ力はスケーターの間で評判となり、南カリフォルニアを中心に愛用されるようになります。
創業から約10年が経ち、バンズを象徴するアイテム「オールドスクール」がようやくデビューします。大きな特徴は、サイドに広がる独特の形のストライプ。創業者の“落書き”から着想されたラインは「ジャズ・ストライプ」と呼ばれバンズを象徴するデザインとなりました。
ジャズ・ストライプが初めて搭載されたことから“ジャズ”とも呼ばれるオールドスクール。定番ながらアウトローな雰囲気を持ち合わせているところに筆者は魅力を感じています。
定番スニーカーを選ぶなら白か黒がベスト
「毎日でも履きたくなる」「毎日のコーディネートに合わせられる」そんなスニーカーをお探しの方は定番スニーカーがおすすめ。シンプルながら洗練された定番スニーカーは“新しさ”さえも感じさせる飽きのこないデザインとなっています。
ワンポイントアドバイスとして定番スニーカーを選ぶなら白か黒がベスト。合わせやすく、よりトレンドに左右されにくいので重宝すること間違いなしです。
時代を越えていつもトップを走り続ける定番スニーカー。「やっぱり定番が1番カッコいい」筆者自身も中学生のころ背伸びして買った「エアフォースワン」のカッコよさに浸って記事を作成しました。