大人が座ってカッコいい上質デザインの木製スツール5選
スツールとは背もたれのない椅子ですが、実は「座る」以外にもいろいろ使えるコスパ最高の家具だということをご存じですか?
今回は上質カジュアルなインテリアに馴染むおすすめの木製スツール5選をご紹介。デザインはもちろん天然素材の質感にもこだわった本物志向のプロダクトは、値段以上の価値を感じられるはずです。
小さくてハイクオリティ、かつ便利に使い回せる木製スツールをぜひ1脚、いや2脚、室内に取り入れてみてはいかがでしょう。ポイントを抑えてきちんと選べば、いくつあっても困りませんよ。
木製スツールを選ぶ4つのポイント
ひとくちに木製といっても、掘り下げていくと素材や形は実にさまざま。買ったあとどんな場面で、どうやって使うかをじっくり想像してみることが、後悔しないスツール選びのポイントです。
・木質の色味はどうか
テーブルや椅子、本棚など、部屋の中にある木製家具の色味は統一するのがインテリアコーディネートの基本的なセオリー(もちろんあえてハズすのもあり)です。
スツールを買うときは手持ちの木製家具と色味を揃えると、室内がすっきり見えて失敗がありません。デザインが異なるスツールを複数置くときも、木質の色が合っていればこなれた雰囲気でまとまります。
・座り心地と形状はどうか
座り心地や形状も木製スツールを選ぶポイントとなります。
全体が木でできた板座のスツールはテーブルとしても使えて便利ですが、長時間座ると疲れるのでチェアパッドなどを敷くのがおすすめ。一方で、座面がレザーやファブリックなどで張り込まれたタイプなら座り心地は良好ですが、上にものを置くには不向きです。
座面の形はスクエアタイプなら壁に接して置くことができる、ラウンドタイプなら空間を柔らかく見せてくれるなど、それぞれにメリットがあります。置く場所やインテリアのテイストに合わせて選びましょう。
・スタッキングできるか
とにかく場所を取らない、コンパクトに使えるのがスツールのいいところ。さらにスタッキングできるタイプなら、使わない時も収納場所に困りません。
スタッキングスツールを買う際は「積み重ねの最大数を調べておくこと」と、「スタッキングした状態でどう見えるか」を必ず確認しておきましょう。部屋の隅で重なった姿まで美しく、そんな細部へのこだわりがインテリアをぐっと格上げしてくれます。
・収納ボックスとして使えるか
中にものを入れられるボックスタイプのスツールは、読みかけの雑誌やブランケットなど、リビングやダイニングですぐに使いたいものの収納場所として最適です。ペットボトルやお米のストックなど重くて棚に入れるのが大変なものも、床置きのスツールなら楽にしまえます。
木製スツールを「座る」以外でどう使う?
背もたれやアームのない木製スツールはそのシンプルさゆえ、椅子以外の用途もさまざま。工夫次第で活用方法は無限大です。ぜひ自分のライフスタイルに合わせた使い方を楽しんでみてください。
・植物や照明を置く
ゲストを家に招いたときのサブチェアとしての出番も多いスツールですが、普段は収納場所に困ってしまうこともあります。ならばインテリアの一部として、出しっぱなしにしてしまいましょう。
質感のいい木製スツールなら、植物や照明などちょっとしたインテリア小物を置くためのステージにもなってくれます。洋書などを重ねて高さを出した上に置くのも、見栄えがしておすすめです。
・サイドテーブルとして
ソファに座ってくつろぐとき、コーヒーやタブレットを手元に置きたい、そんなときも軽くて移動のしやすい木製スツールが大活躍。座面がフラットなものを選べばサイドテーブルとしても使えて便利です。
ほかにも、デスクの脇にスツールをセットしてマグカップ置きとして使えば、PCに「飲み物をこぼしてしまった!」という事態も防げます。
・脚立の代わりに
1台あると何かと便利な脚立ですが、日常生活では出番が少なく、見た目の良いのものがあまりないのが難点です。予想以上に値が張るのも気になるところ。
わざわざ脚立を買わなくても、ちょっと高い場所のものを取るくらいなら丈夫な木製スツールがあれば十分かもしれません。
・玄関で靴を履く
ハイカットスニーカーやブーツの紐を結ぶとき、できれば座りたい…と思う方も多いはず。デザインにこだわった木製スツールなら、殺風景になりがちな空間でオブジェのような役目を果たしてくれるうえ、座るだけでなく荷物のちょい置きにも便利です。
折り畳みができるもの、シューズラックが一体になったものなど、玄関に最適な機能性の高いスツールもあります。
天然木の質感が良い優秀スツール5選
ここからはおすすめの木製スツール5つをピックアップ。毎日目にする家具なので、何であれ見た目がカッコいい、好みであることが最優先事項と思って間違いありません。お眼鏡にかなうデザインのスツール、ありそうですか?
・ジャーナルスタンダードファニチャー(JOURNAL STANDARD FURNITURE)パンガ スツール
人気ファッションブランド「ジャーナルスタンダード」の家具は、普遍的なデザインに程よくトレンドを取り入れた、ヴィンテージとモダンの絶妙なバランス感が特徴。このパンガスツールは薄い座面に放射状のシャープな3本脚を組み合わせ、凛としたフォルムに仕上げています。
実はこのスツール、ジャワ島の築100年を超える家屋の解体時に出たチークの古材を活用して作られたもの。チーク材は世界三大銘木として知られ、年々入手困難となる希少な材です。良質なオールドチークのスツールがこの価格とは、正直かなりお値打ち。
新しい材にはない歴史と味わいを感じられつつ、サステナビリティにも配慮した、長く愛用し続けたくなるプロダクトです。
・アンドエヌイー(&NE) ラウンドスタッキングスツール
北欧家具の名作、Artek(アルテック)のスツール60に似せた、言わば「ジェネリック・スツール60」は世の中に数多くあります。中でもおすすめなのがアンドエヌイー(&NE)のスタッキングスツールです。余計な凹凸のないすっきりとしたフォルムで、座面の側面に合板の層が見えることでよりラフで今っぽい雰囲気に。
商品も多く、定番色ナチュラルのほかオールブラックのタイプ、座面のみ色がついたタイプなどバリエーションも豊富です。イチ押しは座面に穴の空いたハンドル付きタイプ。他にはないユニークなデザインがいい具合に「こだわってる感」を醸し出してくれます。
・マム(mam)アロエ スツール
人気家具ブランド「CRASH GATE」などを手掛ける、福岡の老舗家具メーカー関家具のマム(mam)アロエ スツール。図工室や理科室で使っていた椅子を思わせるどこか懐かしいデザインにグッときます。
ヴィンテージ加工を施したパイン材をオイル塗装で仕上げているため人工的なツヤがなく、天然木の風合いをダイレクトに感じられるのも魅力です。使えば使うほど深まる、無垢材ならではの味わいを楽しんでみては。
・無印良品 木製ベンチ 小
さすが無印と言いたくなる、絶妙にツボを抑えたミニマルな木製ベンチ。中国で古くから使われてきた伝統的な椅子のフォルムをモチーフに、奥行14cmというスリムなサイズ感に仕上げています。玄関やキッチンなどの狭いスペースにも置きやすく持ち運びも楽々、家中どこかしらで必ず使えるデザインです。
横幅はしっかりあるので華奢な見た目に反して座りやすさも上々。座面や脚部のつなぎ目部分に見える四角い木組みのパーツが、小粋なアクセントとして効いています。
・OLD ASHIBA 収納ベンチ
スツールというよりベンチですが、かなり魅力的な逸品なのでぜひご紹介を。OLD ASHIBAは、建築現場の足場として使われる杉古材を活用した家具づくりを行うブランド。キズや割れ、釘跡なども味わいとしてそのまま活かした、一点一点違う古材ならではの表情がたまりません。
もともと足場として使われていた板材のため厚みもしっかりで、丈夫さはお墨付き。幅90cmのボックスベンチは収納量も十分です。座面部分の開閉金具はソフトクローズ機構付きで、子どもが手を挟まないよう安全性にも考慮されています。
木製スツールをとことん楽しもう
家中どこでも使えて、ダイニングチェアより価格もお手ごろ、どんなインテリアにも合わせやすい木製スツール。普段づかいはもちろん、数脚持っておけば急な来客のときにも安心です。使用シーンや部屋のテイストに合わせて、ぜひお好みの1脚を探してみてください。