インダストリアルなラックといえば。DIY好きも愛用するキタジマ「ボード棚」の魅力と使い方
シンプル&機能的で、大容量の収納棚がほしい。そしてできれば、お金はなるべく掛けたくない!そんな方にぜひおすすめしたいのが、キタジマの「ボード棚」です。
国産スチールラックの老舗が手がける収納棚は、物流のプロも認める安心のクオリティながら、工業用っぽいクールなデザインもたまらない逸品。今回は自宅でキタジマ製ラックを愛用する筆者が、その魅力とおすすめの使い方を紹介します。
目次
高コスパ収納の大定番「キタジマのスチールラック」とは?

インテリア好きなら一度は耳にしたことがある「スチールラックのキタジマ」というフレーズ。どのようなメーカーなのか、まずはその成り立ちを紹介します。
物流管理機器メーカーとして大阪で創業
1912年に創業したキタジマ(北島株式会社)は、物流管理機器製造を専門に行う老舗メーカー。そのノウハウを活かし、現在は幅広いスチール製ラックの企画・製造・販売を手がけています。
「収納とはものを片付けることではなく『整理整頓』すること」という理念を掲げ、一般家庭やオフィスでの使用はもちろん、物流倉庫などの現場で働くプロからも厚い支持を集めています。
インダストリアル系インテリアには最高におすすめ
もともと業務用として作られたキタジマのスチールラックは、工場や倉庫のような雰囲気を演出する、いわゆる「インダストリアル系」と言われるテイストとの相性が抜群です。木製家具のような温かみがないので、無骨な感じの男っぽいインテリアが好きな方におすすめです。
スチールラックの質感は、黒やグレー、濃茶などのダークトーンを基調とする空間のアクセントになり、コンクリートや古材などヴィンテージ感のある素材にもマッチします。
ガレージのようなインテリアを作る「ボード棚」の魅力と気になる点

そんなキタジマ製ラックの中でも、特にインテリア製の高いラックとして支持を集めるのが今回紹介する「ボード棚」です。ここからは、その特徴&魅力とちょっと気になる点も紹介します。
魅力①男心をくすぐる無骨な佇まい
「ボード棚」の基本構成は、グレーのスチールフレームに木製の棚板を乗せるという単純なもの。そしてなんといっても、このそっけないくらいの潔いデザインが魅力です。所ジョージさんの事務所兼ガレージ「世田谷ベース」でも愛用品として紹介されました。
フレームには多くの穴が開いているのでフックなどを自由に引っ掛けることができ、木製棚板には専用品を使うのはもちろん、好きな板を買って設置することも可能。自分好みにアレンジできるカスタマイズ性に、インテリア好きのDIY心がくすぐられます。
魅力➁圧倒的な強度&耐荷重
見た目の良さだけでなく、圧倒的な耐久性を備えている点も魅力です。棚板1枚あたりの最大耐荷重はなんと200kgにも及びます。サイズによって異なるものの、家庭で扱うレベルの重いものであれば、たいていは心配なく置くことができます。
魅力③デリケートなものも置ける木製棚板
棚板が木製でできているボード棚は、硬い棚には直接置きにくい、取り扱いに注意したいものを置くのにも向いています。
たとえば、プリンターやレコードプレイヤーなどの機械を置いてもいいですし、アート作品やフィギュアなどを並べればショップのようなディスプレイに。食器や調理器具の収納にもおすすめです。
魅力④全180サイズから選べる&棚板追加も自由に
ボード棚をはじめとするキタジマのラックは、サイズバリエーションがとにかく豊富なのも魅力のひとつ。横幅、奥行き、高さごとに、以下の種類から選ぶことができます。
横幅 | 90・120・150・180cm |
奥行き | 30・45・60・75・90cm |
高さ | 45・60・75・90・120・150・180・210・240cm |
棚板は2.5cmピッチで細かく移動できるうえ、別売りの板を追加で設置することも可能。収納したいものと置きたい場所に合わせて、自由なアレンジが効きます。
気になる点①組み立て&解体は少し大変
かなり頑丈なつくりなので、カラーボックスのような簡易家具と比べれば、組み立ては少し大変なのがネックです。
基本的には組み立ては大人2人での作業が推奨されています。スチールで手をケガしないよう軍手が必要ですが、専用のスパナが付属しているので、工具を用意する必要がないのも助かります。手順については分かりやすい説明書があり、動画でも解説されているので初心者でも安心です。
気になる点➁通常のスチールラックよりは少し高価
堅牢なスチールフレームに木製棚という凝ったデザインなので、ホームセンターなどで売っているスチールラックに比べると価格は少し高め。
それでもアンティークの木製棚や、ブランドのシステムキャビネットを買うよりははるかに安く、大容量の収納を実現できるのは魅力。壁一面に好きな本やレコードを並べたい!という願望も、ボード棚ならスタイリッシュ&安価に叶えられます。
インドアでもアウトドアでも活躍する「ボード棚」の使い方
ここからは、ボード棚の具体的な使用例を紹介します。使い込むほど増えるキズや汚れも味わいになるので、室内はもちろん屋外やベランダ、ガレージでの使用もおすすめです。
【リビングで使う】テレビ台や飾り棚として

高さ45cmや60cmの低めタイプは、リビングのテレビ台やローボードに最適。扉や仕切りなどのパーツがないシンプルな棚なので、好きな位置にオーディオ機器やWi-fiルーターを置いて、コード類はボックスを使って隠すのがおすすめです。
▼ボード棚(幅90cm×奥行き45cmタイプ)はこちら
【書斎で使う】収納棚や本棚として
重量物にも耐える頑丈なボード棚は本棚としても優秀。奥行き30cmタイプならB4サイズを縦に収納することができ、大型の写真集やアルバムも収まります。
書籍の高さに合わせて棚板のピッチを変えられるのも嬉しいポイント。キズがつきにくい木製の棚板なので、プリンタやプロジェクタ、FAXなどのOA機器を置いても安心です。ボックスや引き出しを使って書類や雑誌を保管するなど、デスク周りのあらゆるものを1台に収納できます。
▼ボード棚(幅90cm×奥行き30cmタイプ)はこちら
【キッチンで使う】オープンな食器棚として

木製棚板のボード棚は、陶器やガラス、ステンレスなどの硬質な素材が多いキッチン用品の収納にも向いています。
棚板を動かすことで、オーブンレンジやコーヒーメーカーなど高さの異なる家電も設置OK。よく使う食器やボトル類をさっと取り出せるオープン収納のメリットを活かしながら、業務用キッチンのようなシャープさのある空間を演出してくれます。
【クローゼットで使う】古着屋のような見せる収納に
セレクトショップなどの什器としても使われることの多いボード棚は、洋服収納にもおすすめ。飾り気のないスチールの質感とナチュラルな木板の組み合わせは、ジーンズやスウェットなどをラフに畳んで置いておいてもサマになります。
そのまま置くとほこりが気になるときは、蓋なしのボックスを入れると引き出しのように使えて便利です。奥行き60cmタイプなら、クローゼット用プラスチックケースも収まります。
フレームに空いた穴とS字フックを使ってバッグやストールなどを引っ掛けることもでき、アパレルショップのような佇まいに、日々の服選びのテンションも上がりそうです。
▼ボード棚(幅120cm×奥行き60cmタイプ)はこちら
【ガレージで使う】カー用品やキャンプ用品の収納に

多少のキズやサビなども味わいとして愛せるのがボード棚のいいところ。カー用品や大型の工具、キャンプ用品など、かさばるものの収納を一手に引き受けてくれます。
棚板はフレームにはめ込んであるだけなので、汚れが気になったら簡単に交換することができます。
キタジマ「ボード棚」で理想のインダストリアル空間を
ハードなデザインと抜群の機能性を備えたキタジマのボード棚は、インダストリアル系・工業系インテリアが好きな人にはまさにストライクな収納家具。余計な装飾を抑えてシンプルに部屋を整えたい人、丈夫な家具を長く使いたい人は、ぜひ検討のひとつに加えてみてください。