ダイニングテーブルの配置の基本!動線を考えたレイアウトとおすすめ5選
ダイニングテーブルは広いスペースが必要なため、どのように配置すればよいか悩んでいませんか?家族の動線や部屋の広さ、インテリアとのバランスを考えると悩みは尽きないでしょう。
本記事では、ダイニングテーブルを配置する際に必要な動線の広さや具体的な配置方法、テーブルの選び方、おすすめのテーブルを紹介します。
本記事を読めば、食事や仕事がしやすい快適なダイニングが作れます。おすすめのダイニングテーブルもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ダイニングテーブルの配置に関する基本の動線

ダイニングテーブル周りで特に重要な動線は、以下の3つです。
- 人がスムーズに通るための通路幅:60cm以上
- 椅子に座る・立つためのスペース:80cm以上
- 座った人の後ろを通るためのスペース:110cm以上
人がスムーズに通るための通路幅:60cm以上
ダイニング周りでストレスなく移動するために、最低でも60cmの通路幅が必要です。60cmの通路幅は、人がスムーズに歩ける最小限の幅とされています。
キッチンからダイニングテーブルへ料理を運ぶ通路や、ダイニングテーブルからリビングのソファへ移動する際にこの幅を確保することが重要です。
60cm未満だと壁に体を擦ったり横向きの移動になったりする可能性があり、無意識のストレスにつながるため注意しましょう。
椅子に座る・立つためのスペース:80cm以上
ダイニングチェアにスムーズに座ったり立ったりするには、テーブルの端から壁や家具まで80cm以上のスペースが必要です。
このスペースは、椅子を後ろに引き、腰を下ろして、再び椅子をテーブルに寄せる一連の動作を、スムーズに行うための距離です。
スペースが80cm未満の場合、壁に椅子がぶつかる可能性があります。
ただし、「80cm以上」はあくまでも目安です。奥行きの広いダイニングチェアを使う場合、さらにスペースが必要になることもあります。購入前に、設置場所のスペースとチェアの奥行きを確認しましょう。
座った人の後ろを通るためのスペース:110cm以上
着席している人の後ろをほかの人が通り抜ける場合は、テーブルから壁まで110cm以上のスペースを確保するのが理想です。
座っている人の椅子と体で占めるスペース(約50cm)と、その後ろを通過する人の通路幅(約60cm)を合計した距離が必要になります。
110cm以上のスペースがないと、食事中の人に一度席を立ってもらう手間が発生します。ダイニングが生活動線の中心にある場合、このスペースを意識してダイニングテーブルを配置しましょう。
ダイニングテーブルの配置方法

ダイニングテーブルのおすすめの配置方法は、以下の4つです。
- キッチンと直角に配置する|コミュニケーション重視の配置
- キッチンと並行に配置する|広い空間を演出する配置
- キッチンから離れて配置する|来客対応など柔軟な配置
- キッチンと横並びに配置する|配膳・片付けが楽な配置
キッチンと直角に配置する|コミュニケーション重視の配置
キッチンとダイニングテーブルを直角に置くのは、キッチンに立つ人と食卓を囲む人が顔を合わせやすく、コミュニケーションを重視したい場合におすすめの配置です。
この配置なら、料理をしながらでもダイニングにいる家族との会話が弾み、孤立感を覚えません。
子どもの様子を見守りながら夕食の準備をしたり、友人と談笑しながらお茶の準備をしたりできるでしょう。家族との対話を大切にしたい方や、来客をもてなす機会が多い方におすすめの配置です。
キッチンと並行に配置する|広い空間を演出する配置
キッチンとダイニングテーブルを並行に配置すると、空間の広がりとスムーズな家事動線を両立できます。
キッチンとテーブルの長辺が揃うことで空間に奥行きが生まれる上に、調理から片付けまでの動線が直線的になり移動がスムーズになります。配膳や食後の片付けが短い移動だけで完結し、日々の家事が楽になるでしょう。
大きめのテーブルを置いても圧迫感が少なく、美しい見た目と暮らしやすさを求める方に最適な配置です。
キッチンから離れて配置する|来客対応など柔軟な配置
LDK全体のレイアウトに自由度を持たせたい場合や広いダイニングスペースを確保できる場合には、壁から離して独立させて配置しましょう。
壁からダイニングテーブルを離した独立型は、空間の主役としてテーブルを際立たせられます。
広いスペースが確保できる場合は、円卓を配置するのもおすすめです。円卓なら、360度どこからでも着席できるため来客時にも柔軟に対応できるでしょう。
キッチンと横並びに配置する|配膳・片付けが楽な配置
配膳や後片付けの効率を優先する場合、キッチンカウンターとダイニングテーブルを横並びに配置する方法がおすすめです。
キッチンからの移動距離が最短になり、横移動だけで作業が完結するため、家事の負担を大幅に軽減できます。
例えば、調理した熱い皿をすぐにテーブルに置いたり、食後の食器をすぐにシンクへ運んだりできます。忙しい毎日を送る方にぴったりの配置方法です。
失敗しないダイニングテーブルの選び方

ダイニングテーブル選びで失敗しないためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
- 使用人数に合うサイズを選ぶ
- 配置のしやすさに影響する形状で選ぶ
- インテリアスタイルに合う素材から選ぶ
使用人数に合うサイズを選ぶ
使用人数に合う最適なサイズのダイニングテーブルを選びましょう。「テーブルが狭くて使いにくい」「大きすぎて動線を圧迫している」などの失敗を防げます。
適切なサイズを選べば動線が確保でき、ストレスなく快適なダイニングになります。
【使用人数別、ダイニングテーブルの推奨サイズ】
使用人数 | 推奨サイズ | 補足説明 |
2人 | 横幅80cm × 奥行き80cm | コンパクトな空間にも置きやすい正方形がおすすめ |
4人 | 横幅150cm × 奥行き80cm | ゆったり過ごすには横幅150cm以上が理想 |
6人 | 横幅200cm × 奥行き90cm | 窮屈さを感じにくいサイズ |
6人以上が使用する際は、窮屈さを感じない、余裕のあるサイズを選びましょう。
また、来客が多い場合や用途を限定しない使い方には「伸長式テーブル」もおすすめです。普段はコンパクトに、必要なときだけ天板を広げて使えるため、限られたスペースを有効活用できます。
配置のしやすさに影響する形状で選ぶ
ダイニングテーブルのデザインは、動線や部屋の印象を大きく左右するため、配置計画と合わせて慎重に選びましょう。
形状によって、必要なスペースや配置しやすさが変わります。一般的な長方形は、壁付けやキッチンとの配置がしやすく、空間にデッドスペースが生まれにくいのが特徴です。
一方、円卓は角がないため周囲の動線がスムーズになり、座った人全員の顔が見えるため会話が弾みやすくなるでしょう。
しかし、長方形よりも広い配置スペースが必要になります。それぞれのメリット、デメリットを検討した上でデザインを選びましょう。
インテリアスタイルに合う素材から選ぶ
ダイニングテーブルは、インテリアスタイルに調和する素材を選ぶことで、空間全体の統一感を向上させます。ダイニングテーブルは空間に占める範囲が広いため、素材の持つ色味や質感が重要です。
例えば、ナチュラルや北欧スタイルのダイニングには、明るいオーク材のテーブルがぬくもりのある優しい雰囲気を演出します。
一方で、セラミック天板とスチールの脚を組み合わせれば、モダンな空間に仕上がるでしょう。理想のダイニングを実現するために、まずどのようなインテリアスタイルにしたいかを考え、それに合った素材を選ぶことが大切です。
【インテリアスタイル別】おすすめダイニングテーブル5選
インテリアスタイル別におすすめのダイニングテーブルを5つ紹介します。
DA4580FWK|モダンスタイル

カリモク家具の「DA4580FWK」は、洗練されたモダンなダイニングにおすすめです。シャープなデザインと、ホワイトやブラックといったシンプルな無彩色がモダンインテリアに調和します。
ホワイトの天板は傷や熱、汚れに強い機能を持つメラミン天板です。うっかり飲み物をこぼしてもシミになりにくいため、気兼ねなく毎日使えます。
デザイン性だけでなく、日々のメンテナンスのしやすさも重視する方におすすめの一台です。
DD3171NVK|北欧スタイル

2人で使用する明るく居心地のよい北欧スタイルのダイニングには、「DD3171NVK」がおすすめです。
北欧デザインに欠かせない自然素材のぬくもりと、機能的なシンプルさを兼ね備えています。
明るいピュアオーク材の優しい木目と、天板から脚の先まで丁寧に丸く仕上げられたフォルムは、ダイニングに柔らかい印象を与えます。
横幅85cm、奥行き85cmのコンパクトなサイズは、都市部の住まいでも圧迫感なく配置できるのも魅力です。デザイン性の高いペンダントライトと合わせれば、理想の北欧ダイニングが完成するでしょう。

DF4722NVK|ナチュラルスタイル

「DF4722NVK」は、友人との食事や家族団らんなど、人が集まるダイニングを理想とする方に向いています。
独特の脚のデザインと少し丸みを帯びた天板の形状が特徴。2本の脚は、天板の端から少し内側に設置されているため、人の足が当たりにくいように工夫されています。
さらに、T字型の2本脚は椅子の出入りを妨げず、ベンチシートを合わせれば詰めて座ることも可能です。機能美を追求した設計で、誰もが心地よく過ごせる食卓を実現します。
ビルズ 460349|ナチュラルモダンスタイル

ナチュラルモダンな空間には、天然木の風合いと現代的なデザインを融合させた「ビルズ」がおすすめです。
オーク無垢材の天板に施された伝統技法「なぐり加工」と、シャープなブラックスチールの脚が美しく調和しています。
職人が手で削り出したような波打つ天板の縁は、光の当たり方で豊かな陰影を生み、空間に深みを与えます。
横幅180cmの広々としたサイズで、脚の取り付け位置を内側にすれば短辺にも椅子が置けるため、来客時に大人数でも使用しやすいでしょう。木材のぬくもりを大切にしながら、スタイリッシュなダイニングを作りたい方に向いている一台です。
DC3321JKK|アンティークスタイル

重厚感のあるアンティークスタイルのダイニングには、「DC3321JKK」が上品に調和します。
細部まで作り込まれたクラシカルなデザインからは、趣を感じるでしょう。
熟練の職人技が光る優美な脚や、天板の縁に施された繊細な飾り面が、ダイニングに品格を添えます。直径100cmの円卓はどの位置からも会話がしやすく、家族や友人との親密な時間を育みます。
ダイニングテーブルの配置でかなえる理想の食卓
動線を考慮してダイニングテーブルを配置すれば、家事や移動のストレスが減り、家族が自然と集まる心地よい空間が生まれます。
スムーズな移動のために必要な動線の広さは、以下の通りです。
- 通路幅:60cm以上
- 着席スペース:80cm以上
- 通過スペース:110cm以上
失敗しないダイニングテーブル選びのためには、使用人数に合う「サイズ」、配置しやすい「形状」、理想の空間を作る「素材」を選びましょう。
これらのポイントを踏まえてダイニングテーブルを選び、配置することで、豊かな食卓を実現しましょう。