スケートボードのスピードや走行性能を左右する重要なパーツ「ベアリング」。1セット8個入りで販売されており、4輪のウィールのくぼみに表裏で2個ずつはめ込んで使用します。ベアリングの性能によって乗り心地が大きく変わるため、滑りの質やスピードを重視するなら、自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。 そこで今回は、数あるベアリングブランドのなかでも、国産のブランドとして高いシェアを誇る「NINJA(ニンジャ)ベアリング」のおすすめアイテムをご紹介します。世界でも認められるハイクオリティなベアリングの魅力をチェックしてみてください。 NINJAベアリングとはどんなブランド? NINJAベアリングは、1995年創業の国産ベアリングブランドです。トヨタグループの工場でスケート専用に製造されており、F1やジェットエンジンにも用いられる精巧なベアリング製造技術を活かしているのが特徴。優れた製造技術はスケートシーンのほか、ドラムメーカー「PEARL」のキックペダルにも使用されるなど、多方面で活用されています。 国内外のプロスケーターから支持される信頼の国産ブランドで、全国のスケートショップでも取り扱われているのがポイント。ベアリング選びで悩んだら、まずチェックしておきたいブランドです。 オイルとグリスの2タイプを展開 NINJAベアリングでは、オイルとグリスの2タイプを展開しています。用途や好みに応じて選べるので、それぞれの特徴を押さえておきましょう。 オイルベアリングは、スケート用ベアリングの主流であり、内部に粘度の低いオイルが注入されたベアリングです。回転抵抗が少ないため軽い力でウィールが回りやすく、スピードが伸びやすいのが特徴。一方、オイルは揮発しやすいのでホコリや水分の影響を受けやすく、定期的なクリーニングやオイルの補充といったメンテナンスが必要になります。 グリスベアリングは、オイルよりも粘度の高いグリスが注入されたベアリングです。回転抵抗はやや大きいものの、安定した回転を維持しやすいのが特徴。グリスは耐久性に優れており、ホコリや水分の影響を受けにくく、メンテナンスの手間を抑えられるのがポイントです。取り扱いやすさを重視したい方に適しています。 NINJAベアリングの特徴 ここでは、NINJAベアリングの特徴について解説します。性能やモデルの種類など、選ぶ際に知っておきたいポイントを詳しく見ていきましょう。 高コスパ&高性能! NINJAベアリングは、高い製造精度とリーズナブルな価格を両立しているのが魅力です。初めてベアリングを交換する方でも、コストを抑えながら高性能なセッティングを作りやすく、交換頻度が高いスケーターにもおすすめです。 ベアリングの製造精度を示す規格のひとつが「ABEC」で、「ABEC3」「ABEC5」「ABEC7」のように、規格上の精度が高くなるほど数値も大きくなります。NINJAベアリングでは、精度が上がるごとに価格が500円ずつ上がるのが基本(ABEC7以上のモデルは例外)なので、高精度なモデルも比較的手に取りやすいのがポイントです。 スムーズな回転力と耐久性能 NINJAベアリングは、日々のスケートで使用してもスムーズな回転を維持しやすいのが特徴です。コンクリートやアスファルト、ウッドなど、ホコリや粉じんが舞うさまざまな路面環境でのスケートに対応し、安定した滑りをサポートします。 さらに、優れた耐久性を兼ね備えている点も大きな魅力です。ギャップ(段差)やハンドレール(手すり)など、ベアリングに衝撃がかかるダイナミックなトリックでも、シールドや内部パーツの破損を抑えます。 モデルのラインナップが豊富 NINJAベアリングは、モデルのラインナップが非常に豊富です。定番のABEC3~7までのモデルは、オイル・グリスタイプともに展開。より回転力を追求したABEC7の上位モデルや、特殊形状リテナーを採用したシールドレス仕様、さらにセラミックを使用したハイエンドモデルまで、用途や好みに合うモデルを幅広く選べます。 プロモデルも展開しており、通常モデルとは異なるパッケージやシールドのデザインを楽しめるのも魅力。ウィールから見えるシールドが足元のさりげないアクセントになるため、性能だけでなくデザインにもこだわりたい方におすすめです。 スケーターが解説!NINJAベアリングの魅力 スケート歴30年以上の筆者が、NINJAベアリングに出会ったのは中学生の頃。それ以来、現在も愛用し続けている信頼のブランドです。ここでは、長年NINJAベアリングを使ってきたスケーター目線から、その魅力を詳しく解説します。 ひとこぎで感じるスピードの伸び NINJAベアリングは、プッシュのひとこぎでわかるスピードの伸びが魅力です。瞬発的な速さはもちろん、速度が落ちてからも回転が止まりにくく、トリックのアプローチ(準備)からランディング(着地)までの動作をスムーズに行えます。 ストリートやパーク、ランプでのスケートのほか、クルージングでも性能を発揮。スケートするシーンを問わず、快適な滑りをサポートしてくれます。 メンテナンス性も高い 筆者はオイルベアリング派ですが、長く使っているとどうしてもオイル切れが起こります。そんなときはベアリングオイルを補充しますが、NINJAベアリングは注油しやすい設計で、手軽にメンテナンスできるのもポイントです。 とくに海外製の一部のベアリングでは、注油の際にラバーシールドを外す必要があります。一方、NINJAベアリングはシールドのない裏面からそのまま注油できるため、手間がかかりません。クリーニングもしやすく、ベアリングの性能を長く維持しやすいのが魅力です。 また、NINJAベアリングでは、専用のベアリングオイルも豊富なバリエーションをラインナップ。自身でこまめにメンテナンスを行う方は、ベアリングとあわせてチェックしてみましょう。 NINJAベアリングのおすすめ5選 ここからは、NINJAベアリングのおすすめモデルを5つご紹介します。初心者から上級者まで、用途や好みに合わせて選べるモデルをピックアップしたので、ぜひベアリング選びの参考にしてみてください。 【オイル】NINJA(ニンジャ)ベアリング ABEC3 NINJAベアリングで最もリーズナブルなエントリーモデル。ABEC3でありながら、スムーズな回転性能と耐久性をあわせ持ち、上級者のライディングにも耐えうるスペックを備えているのが特徴です。 これから初めてスケートボードを組み上げる方にはもちろん、なるべくコストを抑えつつ高性能なベアリングを選びたい方にもおすすめです。 【グリス】NINJA(ニンジャ)ベアリング ABEC5 スピード感とコスパのバランスに優れたモデルです。ABEC5のグリスタイプで、高い耐久性と安定した回転性能を両立しているのがポイント。ホコリや水分の影響を受けにくく、さまざまな路面環境でのスケートに対応します。 メンテナンスの手間を抑えやすい特性のため、日々のスケートはもちろん、クルージングをメインで楽しみたい方にもおすすめです。 【オイル】NINJA(ニンジャ)ベアリング ABEC7 プロライダーからも支持される、NINJAベアリングを代表する人気モデル。さまざまな路面環境で優れたスピードの伸びを発揮し、ハードなトリックにも対応できる耐久性も備えているのが特徴です。メンテナンス性も高く、スムーズな回転を長く維持できます。 プロクオリティの高性能でありながら比較的リーズナブルなので、初めてのセッティングでも選びやすいのがポイント。頻繁にベアリングを交換する必要がなく、長く愛用したい方におすすめです。 【オイル】NINJA(ニンジャ)ベアリング BADDEST SPEED FAST 超低摩擦・回転性重視のオイル「VERY FAST OIL」を浸透させたモデル。NINJAベアリングの通常モデルに比べて、内部のラジアルすきまを大きくすることで、よりスムーズな回転を実現した設計です。 乗り始めから軽快な加速感を感じられるため、とにかくスピードを重視してベアリングを選びたい方におすすめ。BADDESTシリーズはオイルのバリエーションが豊富なので、自分に合ったモデルを選びやすいのもポイントです。 【オイル】NINJA(ニンジャ)ベアリング 宙 SORA NINJAベアリングならではのスムーズな回転はそのままに、より耐久性を強化したモデルです。シールドレスタイプで、新たに採用された特殊形状リテナーは、従来に比べて約2倍の強度を実現。ホコリの侵入も抑えやすく、ベアリングの劣化を防ぎます。 シールドレスタイプなので、クリーニングや注油がしやすいのもポイント。片面のシールドはリテナーと一体型になっているため、無理に外すと破損の原因になるので注意しましょう。 NINJAベアリングで快適なスケートライフを! ベアリングの性能は、快適にスケートを楽しむうえで重視したいポイントです。NINJAベアリングは、スピードや耐久性、メンテナンス性など、モデルによって異なる特徴を持ち、スケートスタイルや好みに合ったモデルを選びやすいのが魅力。本記事を参考に、お気に入りのベアリングを見つけてみてください。
スケートボード(スケボー)の「ベアリング」とは、ウィール(車輪)をスムーズに回転させるための重要なパーツです。内部には金属製のボールが組み込まれており、走行時のスピードの伸びや滑り心地に大きく関わります。 ベアリング選びでは、オイルやグリスによる潤滑方法の違いや、「ABEC」の表記など、どれを選ぶべきか迷いやすいポイントが多くあります。そこで今回は、初心者にもわかりやすく、ベアリングの基礎知識や選び方、おすすめモデルをご紹介します。 ベアリングの種類と特徴 ベアリングの種類は、「オイルベアリング」と「グリスベアリング」の2種類に分けられます。まずはそれぞれの特徴から見ていきましょう。 伸びのあるスピードを実現する「オイルベアリング」 オイルベアリングとは、内部に粘度の低いオイルが注入されたベアリングです。回転抵抗が少なく、軽い力でもウィールが回りやすいのが特徴で、スピードの伸びやスムーズな走行感を楽しめます。 スケートボード用ベアリングの主流であり、ブランドやスペックの選択肢が豊富で、自分好みのモデルを選びやすいのがポイント。ただし、オイルは揮発しやすく、ホコリや水分の影響も受けやすいため、定期的なクリーニングやオイルの補充など、メンテナンスが必要になる点は留意しておきましょう。 メンテナンスの手間を抑えられる「グリスベアリング」 グリスベアリングとは、オイルよりも粘度の高いグリスが注入されたベアリングです。オイルベアリングと比べると回転抵抗はやや大きいものの、安定した回転と落ち着いた滑り心地が楽しめます。 グリスベアリングの最大のメリットは、メンテナンスの手間を抑えられる点です。グリスが内部にとどまりやすく、ホコリや水分の影響も受けにくいため、耐久性に優れているのがポイント。日常的な移動でスケートボードを使いたい方や、取り扱いやすさを重視したい方に適しています。 ベアリング選びで押さえておくべき3つのポイント ここでは、ベアリング選びで押さえておくべき3つのポイントを解説します。 ベアリングの製造精度を示す「ABEC」 ABECとは、ベアリングの製造精度(寸法の正確さや回転の滑らかさ)を示す工業規格のひとつです。 すべてのベアリングでABEC表記が義務付けられているわけではありませんが、一般的には「ABEC3」「ABEC5」「ABEC7」のように数字で表され、数値が大きくなるほど規格上の精度が高いことを示します。 ここでよく勘違いされやすいのが、「ABECの数値が高いほど速く滑れる」という考え方です。ABECはあくまで規格のひとつであり、スピードや滑り心地は、ベアリングの素材や内部構造、潤滑材の種類など、さまざまな要素によって変わります。 そのため、ABEC3の有名ブランド製ベアリングが、ABEC7と表記された安価なベアリングよりも総合的な性能に優れている場合もあります。ベアリング選びの際は、ABECの数値だけで判断せず、ブランドの信頼性や商品の仕様もよく確認することが重要です。 メンテナンスの手間や耐久性に関わる「構造」 ベアリング選びでは、ABECの数値だけでなく、内部構造やシールドの仕様も確認しましょう。ベアリングの構造は、回転性能に加え、防水・防塵性やメンテナンスのしやすさ、耐久性にも関わるポイントです。 初心者でもわかりやすい部分としては、シールド(ベアリングカバー)が取り外し可能かチェックしてみましょう。 シールドが取り外せるモデルは、内部の掃除やオイルの補充がしやすく、定期的なメンテナンスを行いたい方におすすめ。一方、シールドが取り外せないモデルは、内部にホコリが入りにくく、メンテナンスの手間を抑えやすいのが特徴です。 使用環境やスケートをする頻度などを考慮し、自分に合った構造のベアリングを選びましょう。 予算とパフォーマンスのバランスに合う「価格帯」 ベアリングの価格帯は、素材や性能によって異なります。数千円で購入できるリーズナブルなモデルから、セラミック素材などを使用した高価格帯のモデルまで、幅広く揃っているのが特徴です。 高価なベアリングは、回転性能や耐久性に優れ、スピードや滑り心地にこだわりたい方におすすめ。ただし、初心者の場合は、必ずしも最初のセッティングから高価なモデルを選ぶ必要はありません。まずは、品質と価格のバランスに優れたモデルを選ぶことが重要です。 ベアリング選びでよくある質問 ここでは、ベアリング選びでよく耳にする疑問を、Q&A形式でわかりやすく解説します。 「スペーサー」は必要? ベアリングの「スペーサー」は、好みに応じて使用を検討するくらいで問題ありません。 スペーサーとは、ウィールの内部で2つのベアリングの間に取り付ける円柱型のパーツです。ベアリングの位置を安定させることで負担を均等にし、ベアリングの耐久性の向上につながる可能性があります。 たとえば、ベアリングを入れる部分にコア(プラスチック素材など)があるソフトウィールは、スペーサーの効果を得やすいといえるでしょう。回転を安定させ、ガタつきを抑える効果に期待できます。一方、現在はハードウィールが主流なので、ベアリング装着時の安定性が高く、必ずしもスペーサーが必要になるわけではありません。 実際に、多くのベアリングにはスペーサーが付属していないため、まずはスペーサーなしで滑ってみて、回転の安定性やガタつきが気になる場合に取り入れるのもおすすめです。 ベアリングはメンテナンスできる? ベアリングは、回転が悪くなった場合でも、メンテナンスによって改善できることがあります。日々のスケートでホコリや汚れが入り込んだり、オイル切れを起こしたまま放っておいたりすると、回転が悪くなる原因になるため、正しいメンテナンス方法をしっかりと覚えておきましょう。 まず、ゴミやホコリによって回転が悪くなった場合は、ベアリング内部を掃除することが大切です。市販のベアリング専用クリーナーを使うと、手軽に洗浄できるので便利です。洗浄後は、内部に水分が残らないよう、よく乾燥させましょう。 オイルが不足している場合は、専用のベアリングオイルを適量補充します。ベアリングのボール部分にオイルが行き渡るよう注油するのがポイントです。回転性能に影響する可能性があるので、用途に合わないオイルは避け、スケートボード用のベアリングオイルを使用しましょう。 ベアリングの交換時期の目安は? ベアリングの交換時期は、スケートの頻度や滑る環境、メンテナンスの状態などによって異なるため、何ヶ月が交換の目安とは一概にいえません。定期的にウィールの回転をチェックし、正常な状態か確認することが大切です。 メンテナンスを行っても回転が改善しなかったり、異音が残ったりする場合は、ベアリングが摩耗・破損している可能性が考えられます。また、内部にサビが発生している場合や、回転に引っかかりがある場合も、交換を検討する目安です。 スケボーのベアリングおすすめ4選 ここからは、スケートボード初心者にも選びやすい、おすすめのベアリングを4つご紹介します。 NINJA BEARINGS(ニンジャ)ABEC7 スターケース【オイル】 国産ベアリングを代表するブランドとして、世界でも認められる「NINJA BEARINGS」の人気モデル。F1やジェットエンジンにも採用される高精度な技術を持つ、トヨタグループの工場で製造されており、精密で耐久性に優れた設計が特徴です。 オイルタイプのABEC7で、プッシュのひと漕ぎ目から感じるスピードの伸びが最大の魅力。シールドは金属製で、ハードなトリックを繰り返してもつぶれにくく、長く使えます。オイルを補充する際は、シールドが付いていない方から注油しましょう。 NINJA BEARINGS(ニンジャ)ABEC3 スターケース【グリス】 信頼の国産ベアリングブランドとして国内外のスケーターから支持を集める、「NINJA BEARINGS」のグリスベアリングです。クリーム状のグリスが練り込まれており、数十分の使用で徐々になじみ、メンテナンスの手間を抑えながら快適なスケートを楽しめます。 安定感のある走行性能と優れた耐衝撃性が魅力で、リーズナブルな価格帯もポイント。日々の移動用やストリートスケートなど、幅広いシーンで活躍するモデルです。 BONES BEARINGS(ボーンズ)REDS【オイル】 世界的ベアリングブランド「BONES BEARINGS」の、コストパフォーマンスの高いオイルベアリング。 ABECの数値表記を行わず、設計段階からスケートボードでの使用を想定した「BONES SKATE RATED」基準を採用しています。 潤滑剤には「SPEED CREAM」を使用し、摩擦を抑えながらスムーズな回転を実現。片側のみ取り外し可能なラバー製シールドを採用しており、内部の掃除やオイルの補充を手軽に行えるのも魅力です。 BRONSON SPEED CO.(ブロンソン)G3【オイル】 スケートボードのために開発されたベアリングブランド「BRONSON SPEED CO.」のオイルベアリングです。「SANTA CRUZ」などの有名スケートブランドを展開する「NHS」が手がけており、ハードなスケートにも対応できる、耐衝撃性を考慮した独自構造を採用しています。 潤滑剤にはセラミックを配合した専用オイルを使用。ベアリングの摩耗を抑えながら高い回転力をキープし、サビや腐食などの影響にも配慮されています。日々のストリートスケートでも使いやすく、回転性能と耐久性を重視する方におすすめのモデルです。 自分のスケートスタイルに合うベアリングを選ぼう スケートボードのスムーズな走行は、ウィールだけでなく、ベアリングも重要な役割を担っています。 スピード感を重視するならオイルベアリング、メンテナンスの手間を抑えたいならグリスベアリングを選ぶなど、スケートの頻度や好みに合わせて自分にぴったりのベアリングを見つけてみてください。