コンバースのオールスターを選ぶなら「U.S.ORIGINATOR」シリーズを!スタンダードモデルとの違いを徹底解説
アメリカのシューズメーカー「コンバース(CONVERSE)」。その代表作の一つが、バスケットシューズとしてのルーツを持つ「オールスター(ALLSTAR)」です。
“永久定番”としての呼び声が高いオールスターですが、たくさんの人に愛用されている分、周りの人とよくかぶってしまうことを気にされている方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、今回ご紹介する「U.S.オリジネーター(U.S.ORIGINATOR)」シリーズのオールスターです。スタンダードモデルとは異なるディテールがあるため、さりげなく他と差をつけられます。
今回はオールスターが誕生した経緯や、スタンダードモデルとの違いを徹底解説。また最後にはおすすめのカラーもご紹介していますので、オールスターの購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください!
目次
リリース当時から変わらないデザインのコンバース「オールスター」
1908年にアメリカのマサチューセッツ州で創業されたコンバース。創業当初は雨や雪の中でも作業できるラバーシューズの製造をおこなっていました。
しかし、ラバーシューズが売れるのは雨季や冬場のみ。創業者の「マーキス・M・コンバース」は、年間を通して販売できる商品を模索し始めます。そして着目したのが、当時はまだ歴史の浅かったスポーツ「バスケットボール」でした。
マーキスは試行錯誤の末、1917年にバスケットボール専用シューズ「キャンバス オールスター」を開発。デビュー当時から足首を保護するハイカットやヒールラベル、アンクルパッチなどの機能・デザインがすでに備わっており、100年以上が経った現行のスタンダードモデルともほとんど変わらない姿だったといわれています。
バスケットボールとキャンバスオールスターの普及に貢献した「チャック・テイラー」
オールスターは「チャック・テイラー」という愛称でも親しまれています。これはキャンバスオールスターを愛用していた当時のスタープレイヤー「チャック・テイラー(チャールズ・H・テイラー)」の名前です。
彼は現役期間を通じてオールスターを愛用していただけでなく、引退後も普及に大きく貢献。さらには改良のために、さまざまな助言をコンバースに与えました。
その功績が称えられ、1946年からは彼の名がアンクルパッチ(くるぶしを保護するための円形のパッチ)に記されるようになったのです。そしてその名前は現行のオールスターにも刻まれています。
「U.S.ORIGINATOR」のオールスターとスタンダードモデルの違い
ここからはU.S.ORIGINATORシリーズのオールスターとスタンダードモデルの違いを解説します。見た目は大きく変わらないものの、ディテールにたくさんの違いがあります。比較できるよう表にまとめてみたので、以下をご覧ください。
パーツ | U.S.ORIGINATORシリーズ | スタンダードモデル |
---|---|---|
アッパー | キャンバス地・洗い加工あり | キャンバス地・洗い加工なし |
ラバー | 黄みがかったホワイト(生成り) ツヤあり | 青みがかったホワイト(真っ白) ツヤなし |
トゥ | スタンダードモデルよりシャープ | ー |
シューレース | 6mm幅・コットン製 | ポリエステル製 |
アンクルパッチ | 上部にノッチ(小さな突起)あり | ノッチなし |
ハトメ | 光沢あり | セミマット |
ヒールラベル | 「U.S.ORIGINATOR」の印字あり | ー |
ヒールテープ | アッパーとは別のコットン素材 | アッパーと同じ素材 |
インソール | 高密度ウレタンフォームと ラバースポンジのインソール | ー |
U.S.ORIGINATORは「古き良きアメリカンヴィンテージ」を追求したシリーズなので、随所にそれを感じることができます。トゥを見ると分かりやすいのですが、ラバーはナチュラルなホワイトカラーで光沢があり、スタンダードモデルよりも高級感のあるルックス。またアッパーのキャンバス地には洗い加工が施されていて、履き始めからすぐになじんでくれます。
そしてもっともこだわりが感じられるのが、アンクルパッチの“ノッチ”です。U.S.ORIGINATORシリーズのアンクルパッチの上部には、よく見ないと気づかないほど小さい三角の突起があります。これはアメリカで生産がおこなわれていた当時のディテールを再現したもの。
こうした特徴は、通称「CT70」と呼ばれる「チャックテイラー’70(Chuck Taylor’70)」に似ているといわれています。CT70はアメリカ企画のため日本では正規販売されていませんが、1960〜1970年代のディテールを再現したヴィンテージ感のあるモデルで、マニアの間でたいへん人気です。
CT70はスタンダードモデルの倍に近い価格で取引されていますが、U.S.ORIGINATORシリーズのオールスターはスタンダードモデルとわずか数千円の差。コスパの良さも魅力の一つです。
コンバース「U.S.ORIGINATOR」シリーズのオールスター・おすすめカラー5選
ここからは大人の男性におすすめのカラーを5つご紹介します。
1. 【CONVERSE】 コンバース AS US HI オールスター US HI 31308191 BLACK
まずは王道のブラックのハイカット。ブラックのスニーカーは足元を引き締めてスタイリッシュな印象を演出してくれます。またオールスターはソールがホワイトカラー、かつキャンバス素材なので、ブラックでも重たく見えません。
オールスターのハイカットはシューレースをきつめに絞って履くと、レースアップブーツのようにかっこよく履きこなせます。「ハイカットは履きにくいから避けがち…」という方は、同じ6mm幅の伸縮性のあるシューレースに付け替えてみるのもおすすめです。
2. 【CONVERSE】 コンバース AS US OX オールスター US OX 31308200 WHITE/TRICO
つづいても定番色、ホワイトのローカットです。スタンダードモデルのアッパーは“真っ白”ですが、こちらはよりいろいろなコーデになじみやすいナチュラルホワイトになっています。
オールスターのホワイトは、他のカラーには見られないレッドとブルー(ネイビー)のラインが入っているのが特徴。トリコロール(フランス国旗に使用されている3色)になっているので、ボーダーアイテムや濃紺デニムなど、フレンチカジュアルの代表アイテムとの相性も抜群です。
3. 【CONVERSE】 コンバース AS US OX オールスター US OX 31310300 FOREST GREEN
こちらは2023年秋冬の新色、フォレストグリーン。落ち着いたグリーンで主張が控えめなので、普段ベーシックカラーを着ることが多い大人の男性でも取り入れやすいカラーです。「おしゃれは足元から」ともいわれているので、ベーシックカラーに飽きた方はまずスニーカーに色ものを取り入れてみてはいかがでしょうか。
4. 【CONVERSE】 コンバース AS US OX オールスター US OX 31310302 WARM STONE
こちらも新色のウォームストーン。ベージュでもブラウンでもない絶妙なニュアンスが魅力です。ベーシックカラーはもちろんのこと、柄ものとも色ものともケンカしにくく、汎用性が高いカラーです。
5. 【CONVERSE】 コンバース AS US AGEDDENIM HI オールスター US エイジドデニム HI 31309060 #AGED BLUE
最後はアッパーにデニム素材が使用された「ALL STAR US AGEDDENIM HI」をご紹介します。インディゴデニムに洗い加工とブリーチ加工が施されていて、まるで履きこんでアタリが出たヴィンテージデニムのような表情。
オールスターは新品よりも履き古されたものの方がかっこいいとされています。より育てる感覚を味わいたい方はぜひこちらを試してみてください。
定番こそ大人のこだわりを
今回はコンバース・U.S.オリジネーターシリーズのオールスターをご紹介しました。大人はデザイン性だけでなく、素材やブランドのルーツなどにもこだわりを持ってファッションアイテムを選びたいもの。「ずっと履き続けたい」と思える定番のスニーカーも、そのように選べばさらに愛着がわきます。
これまでスタンダードモデルを履いていた方、オールスターが気になっていた方は、ぜひ一度U.S.オリジネーターシリーズのものを試してみてください!