【スケボー初心者向け】ベアリングの選び方とおすすめ4選!ABECの違いも解説

スケートボード(スケボー)の「ベアリング」とは、ウィール(車輪)をスムーズに回転させるための重要なパーツです。内部には金属製のボールが組み込まれており、走行時のスピードの伸びや滑り心地に大きく関わります。 ベアリング選びでは、オイルやグリスによる潤滑方法の違いや、「ABEC」の表記など、どれを選ぶべきか迷いやすいポイントが多くあります。そこで今回は、初心者にもわかりやすく、ベアリングの基礎知識や選び方、おすすめモデルをご紹介します。 ベアリングの種類と特徴 ベアリングの種類は、「オイルベアリング」と「グリスベアリング」の2種類に分けられます。まずはそれぞれの特徴から見ていきましょう。 伸びのあるスピードを実現する「オイルベアリング」 オイルベアリングとは、内部に粘度の低いオイルが注入されたベアリングです。回転抵抗が少なく、軽い力でもウィールが回りやすいのが特徴で、スピードの伸びやスムーズな走行感を楽しめます。 スケートボード用ベアリングの主流であり、ブランドやスペックの選択肢が豊富で、自分好みのモデルを選びやすいのがポイント。ただし、オイルは揮発しやすく、ホコリや水分の影響も受けやすいため、定期的なクリーニングやオイルの補充など、メンテナンスが必要になる点は留意しておきましょう。 メンテナンスの手間を抑えられる「グリスベアリング」 グリスベアリングとは、オイルよりも粘度の高いグリスが注入されたベアリングです。オイルベアリングと比べると回転抵抗はやや大きいものの、安定した回転と落ち着いた滑り心地が楽しめます。 グリスベアリングの最大のメリットは、メンテナンスの手間を抑えられる点です。グリスが内部にとどまりやすく、ホコリや水分の影響も受けにくいため、耐久性に優れているのがポイント。日常的な移動でスケートボードを使いたい方や、取り扱いやすさを重視したい方に適しています。 ベアリング選びで押さえておくべき3つのポイント ここでは、ベアリング選びで押さえておくべき3つのポイントを解説します。 ベアリングの製造精度を示す「ABEC」 ABECとは、ベアリングの製造精度(寸法の正確さや回転の滑らかさ)を示す工業規格のひとつです。 すべてのベアリングでABEC表記が義務付けられているわけではありませんが、一般的には「ABEC3」「ABEC5」「ABEC7」のように数字で表され、数値が大きくなるほど規格上の精度が高いことを示します。 ここでよく勘違いされやすいのが、「ABECの数値が高いほど速く滑れる」という考え方です。ABECはあくまで規格のひとつであり、スピードや滑り心地は、ベアリングの素材や内部構造、潤滑材の種類など、さまざまな要素によって変わります。 そのため、ABEC3の有名ブランド製ベアリングが、ABEC7と表記された安価なベアリングよりも総合的な性能に優れている場合もあります。ベアリング選びの際は、ABECの数値だけで判断せず、ブランドの信頼性や商品の仕様もよく確認することが重要です。 メンテナンスの手間や耐久性に関わる「構造」 ベアリング選びでは、ABECの数値だけでなく、内部構造やシールドの仕様も確認しましょう。ベアリングの構造は、回転性能に加え、防水・防塵性やメンテナンスのしやすさ、耐久性にも関わるポイントです。 初心者でもわかりやすい部分としては、シールド(ベアリングカバー)が取り外し可能かチェックしてみましょう。 シールドが取り外せるモデルは、内部の掃除やオイルの補充がしやすく、定期的なメンテナンスを行いたい方におすすめ。一方、シールドが取り外せないモデルは、内部にホコリが入りにくく、メンテナンスの手間を抑えやすいのが特徴です。 使用環境やスケートをする頻度などを考慮し、自分に合った構造のベアリングを選びましょう。 予算とパフォーマンスのバランスに合う「価格帯」 ベアリングの価格帯は、素材や性能によって異なります。数千円で購入できるリーズナブルなモデルから、セラミック素材などを使用した高価格帯のモデルまで、幅広く揃っているのが特徴です。 高価なベアリングは、回転性能や耐久性に優れ、スピードや滑り心地にこだわりたい方におすすめ。ただし、初心者の場合は、必ずしも最初のセッティングから高価なモデルを選ぶ必要はありません。まずは、品質と価格のバランスに優れたモデルを選ぶことが重要です。 ベアリング選びでよくある質問 ここでは、ベアリング選びでよく耳にする疑問を、Q&A形式でわかりやすく解説します。 「スペーサー」は必要? ベアリングの「スペーサー」は、好みに応じて使用を検討するくらいで問題ありません。 スペーサーとは、ウィールの内部で2つのベアリングの間に取り付ける円柱型のパーツです。ベアリングの位置を安定させることで負担を均等にし、ベアリングの耐久性の向上につながる可能性があります。 たとえば、ベアリングを入れる部分にコア(プラスチック素材など)があるソフトウィールは、スペーサーの効果を得やすいといえるでしょう。回転を安定させ、ガタつきを抑える効果に期待できます。一方、現在はハードウィールが主流なので、ベアリング装着時の安定性が高く、必ずしもスペーサーが必要になるわけではありません。 実際に、多くのベアリングにはスペーサーが付属していないため、まずはスペーサーなしで滑ってみて、回転の安定性やガタつきが気になる場合に取り入れるのもおすすめです。 ベアリングはメンテナンスできる? ベアリングは、回転が悪くなった場合でも、メンテナンスによって改善できることがあります。日々のスケートでホコリや汚れが入り込んだり、オイル切れを起こしたまま放っておいたりすると、回転が悪くなる原因になるため、正しいメンテナンス方法をしっかりと覚えておきましょう。 まず、ゴミやホコリによって回転が悪くなった場合は、ベアリング内部を掃除することが大切です。市販のベアリング専用クリーナーを使うと、手軽に洗浄できるので便利です。洗浄後は、内部に水分が残らないよう、よく乾燥させましょう。 オイルが不足している場合は、専用のベアリングオイルを適量補充します。ベアリングのボール部分にオイルが行き渡るよう注油するのがポイントです。回転性能に影響する可能性があるので、用途に合わないオイルは避け、スケートボード用のベアリングオイルを使用しましょう。 ベアリングの交換時期の目安は? ベアリングの交換時期は、スケートの頻度や滑る環境、メンテナンスの状態などによって異なるため、何ヶ月が交換の目安とは一概にいえません。定期的にウィールの回転をチェックし、正常な状態か確認することが大切です。 メンテナンスを行っても回転が改善しなかったり、異音が残ったりする場合は、ベアリングが摩耗・破損している可能性が考えられます。また、内部にサビが発生している場合や、回転に引っかかりがある場合も、交換を検討する目安です。 スケボーのベアリングおすすめ4選 ここからは、スケートボード初心者にも選びやすい、おすすめのベアリングを4つご紹介します。 NINJA BEARINGS(ニンジャ)ABEC7 スターケース【オイル】 国産ベアリングを代表するブランドとして、世界でも認められる「NINJA BEARINGS」の人気モデル。F1やジェットエンジンにも採用される高精度な技術を持つ、トヨタグループの工場で製造されており、精密で耐久性に優れた設計が特徴です。 オイルタイプのABEC7で、プッシュのひと漕ぎ目から感じるスピードの伸びが最大の魅力。シールドは金属製で、ハードなトリックを繰り返してもつぶれにくく、長く使えます。オイルを補充する際は、シールドが付いていない方から注油しましょう。 NINJA BEARINGS(ニンジャ)ABEC3 スターケース【グリス】 信頼の国産ベアリングブランドとして国内外のスケーターから支持を集める、「NINJA BEARINGS」のグリスベアリングです。クリーム状のグリスが練り込まれており、数十分の使用で徐々になじみ、メンテナンスの手間を抑えながら快適なスケートを楽しめます。 安定感のある走行性能と優れた耐衝撃性が魅力で、リーズナブルな価格帯もポイント。日々の移動用やストリートスケートなど、幅広いシーンで活躍するモデルです。 BONES BEARINGS(ボーンズ)REDS【オイル】 世界的ベアリングブランド「BONES BEARINGS」の、コストパフォーマンスの高いオイルベアリング。 ABECの数値表記を行わず、設計段階からスケートボードでの使用を想定した「BONES SKATE RATED」基準を採用しています。 潤滑剤には「SPEED CREAM」を使用し、摩擦を抑えながらスムーズな回転を実現。片側のみ取り外し可能なラバー製シールドを採用しており、内部の掃除やオイルの補充を手軽に行えるのも魅力です。 BRONSON SPEED CO.(ブロンソン)G3【オイル】 スケートボードのために開発されたベアリングブランド「BRONSON SPEED CO.」のオイルベアリングです。「SANTA CRUZ」などの有名スケートブランドを展開する「NHS」が手がけており、ハードなスケートにも対応できる、耐衝撃性を考慮した独自構造を採用しています。 潤滑剤にはセラミックを配合した専用オイルを使用。ベアリングの摩耗を抑えながら高い回転力をキープし、サビや腐食などの影響にも配慮されています。日々のストリートスケートでも使いやすく、回転性能と耐久性を重視する方におすすめのモデルです。 自分のスケートスタイルに合うベアリングを選ぼう スケートボードのスムーズな走行は、ウィールだけでなく、ベアリングも重要な役割を担っています。 スピード感を重視するならオイルベアリング、メンテナンスの手間を抑えたいならグリスベアリングを選ぶなど、スケートの頻度や好みに合わせて自分にぴったりのベアリングを見つけてみてください。